Nintendo Switchソフト「螢幕判官 Behind The Screen」の感想です。
インターネットが一般的ではない時代の台湾を舞台としたサスペンスパズルアクションゲーム。
プレイヤーは『ある殺人犯』である王裕明を操作し、幼少期、少年期、そして事件直前の全三章を進めて行く。
独特なデザインのキャラや背景が印象的な今作。
翻訳の影響もあって会話も若干クセというかわかりにくい部分がある。
メッセージ速度は変更できないが【A】ボタン押しで一括表示可能。
ただし、演出の影響で一括表示を受け付けない場面やキャラの移動速度が遅い場面もあったりする。
このあたりは人によってはイラつく人もいそう。
ステージの道中で手に入るアイテム。
一度クリアしたステージはタイトル画面のチャプター選択からいつでも再プレイが可能なので、取り逃したアイテムの回収もやりやすくはあるが、ニュース映像を除く演出をスキップできないのが残念。
ちなみに私は今回のプレイでバッドエンディング的なラストを迎えたのだが、これらアイテムを全部手に入れる事でグッドエンディングへの道もあるのだろうか。
ステージ内には隠し通路なんかもあるようで、その先には通常より手強い敵も。
正直勝てる気しません……。
第一章「幼年時期」
ゲームは
「ニュース報道で王裕明の過去を振り返る」
という形で、王裕明の幼少期~少年期~事件当日まで、それぞれの時代で異なるミニゲームを攻略してストーリーを進めて行くことになる。
ミニゲームに関してはミスしても大抵はその直前からの再開できるのはありがたい。
第一章は幼稚園からの脱出がメインとなる幼少期。
簡単なパズルをクリアしつつ、先生たちに見つからないよう進めて行くシーンと、追いかけてくる先生から障害物をかわしつつ逃げるシーンを攻略する。
第二章「学園時期」
第二章は生徒会長に立候補すべく、邪魔するボスグループ達とのバトルが繰り広げられる少年期。
バトルでは【A】ボタンで攻撃。
【Y】ボタンで防御を、タイミング良く押さないと勝てない。
最初のうちはこのタイミングの取り方に戸惑うが、何度かチャレンジしていると慣れてくる。
第三章「父親殺害!?」
移動するゲージを黄色の枠内でタイミング良くボタン押し。
こちらも何度かやっていれば慣れてくる。
オープニングや章間に挿入される実写を使ったニュース映像。
ブラウン管TVを意識した枠と粗い画質が雰囲気を盛り上げる。
キャラの見た目や世界観など、熱でうなされた時に見る夢のような雰囲気を漂わせている。
このなんとも奇妙な世界を進んでいく事で事件の真相を掴む手段はあるのだろうか。
少なくとも私は初回プレイで真相を掴む事はできなかったようだ。
文章関連
翻訳がいまいちわかりにくく、また誤字も見られる。
翻訳のわかりにくさ(雑さ?)は狙っているのかどうなのか。
イベントシーンのスキップができない
ニュース映像のみボタン押しでスキップ可能だが、それ以外のイベントシーンはスキップ不可。
一度挑戦したステージもアイテム回収のために再プレイする事も考えられる中でこの仕様は不親切に感じた。
サスペンスパズルアクションとの事でパズルやアクション要素はあるものの、個々の要素は単純なミニゲーム程度。
ただし、アイテム回収や隠し部屋などやり込もうとすると、同じミニゲームでも難易度は格段にアップするのでやり応えがないわけではない。
結局のところ今作のメインがその独特な世界観とストーリー部分にあり、そこに魅力を感じられるかどうかだと思う。
少なくとも私は見た目とPVでその雰囲気に惹かれて購入したし、キャラクターや音楽面での満足度は高かった。
しかし、その上で不満点を挙げるとするならば誤字の多さと翻訳の雑さ。
誤字はともかく(あってはいけないのだがこの際置いといて)、翻訳に関してはもうちょっと丁寧にしてくれればわかりやすかったのになぁと。
王裕明の台詞一つとっても口調がいきなり変化したりとどうにも安定しない。
良い意味で考えるのであれば
翻訳も含めての魅力
だと思えない事もないが……。
そこは人によってとらえ方が変わってきそう。
なお、今回のプレイではあくまで1周クリアしたのみで様々な謎も残されているため、また今後プレイを続けた上で追記していくかもしれません。
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