ガスト制作コーエーテクモゲームスから発売されたSwitch版「フェアリーテイル」の感想です。



ギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」メンバーでチームを組んで物語を進めて行くRPG。
システムとしては非常にオーソドックスなRPGなので誰でも入りやすいですが、ストーリーやキャラについては最初から一切の説明なしで展開するため、多少なりとも原作を読んでからプレイすることをおすすめします。

ちなみに私は原作79話までしか読んでいないフェアリーテイル初心者なので、フェアリーテイルファン目線よりもゲーム好き目線での感想になると思います。

物語はエピローグ合わせて全10章、各章1話~6話で構成されています。
ストーリーは原作「大魔闘演武編」~「冥府の門編」までを収録しているとのことですが、私はここまで原作をまだ読んでいないのでオープニングの展開からいきなり意味不明でした。
それでも全く原作を知らないって人よりは世界観に入り込みやすかったですが、部分部分がルーシィの語りのみで流されてよく理解できないまま進むシーンがあったのは少し気になりました。
でもまぁここはゲーム全体のテンポを考えたらしょうがないのかなぁ。

ゲームはこのメインストーリーの他、キャラクターごとに2~3つほど個別のキャラクターストーリーが用意されていました。

そこにプラスして、ギルドクエストやギルド施設の拡張や改造、街の人々からの依頼などが用意されているという形ですね。
ストーリーを進める上でギルドランクいくつ以上などの条件が発生するので、単純にメインストーリーだけやっていればクリアできるってわけではありません。

キャラクターの成長は戦闘でのレベルアップの他に、キャラクターランクアップやラクリマの装備で行います。
この世界での装備って、武器とか防具じゃなくてラクリマっていうアイテムなんですね。
ラクリマは1キャラあたり最大5つ装備可能で、同じ種類(例えばATK15%アップと30%アップ)同士を同時に装備する事は不可能となっています。

私の場合はDDX版特典の「切磋琢磨」という成長ラクリマ(経験値20%アップ)があったので、キャラクター育成という面でかなりラクさせてもらいました。

全体マップから各エリアへと移動してエリア探索。
各エリア内ではクエストや素材収集、宝箱の回収などを行います。
仕掛けや謎解き要素の類はほぼないので、エリアごとの探索の楽しみってのはありませんでした。
どのエリアも細い道が多いですが、敵シンボルは案外避けやすいです。
こちらの追跡をすぐに諦めてくれるいい奴らです。

バトル


バトルはシンボルエンカウントによる最大5人PTでのターン制コマンドバトル。
縦横9マスに配置された敵に対して、攻撃や魔法を駆使して戦います。
とはいうものの、ほぼ魔法使用ですね。
通常攻撃は全然使いませんでした。
ここは私が難易度イージーで遊んだからかもしれません。

また、キャラクターがピンチになる事で発動できるモードチェンジや、攻撃することで画面右下のフェアリーゲージを最大値まで溜めると強力な魔法連携を放つことが可能。
全マス攻撃できるので手強い敵が複数出現した際などに有効です。
でもやっぱり難易度イージーだとそのありがたみを理解する前に勝ててしまいますけどね。

気になったのはテンポの悪さ。
魔法演出中に表示された仲間のボタンを押せば連携が発生する仕様のためスキップができません。
魔法によっては結構長い演出を毎回見せられることもあり、スキップは無理でも倍速機能くらいは欲しいなと感じました。

気になった点

戦闘テンポが悪い
魔法連携の仕様上演出をカットできないため、魔法によっては結構長い演出を毎回見ることになります。
純粋にストレスですね。
突然ボイスなしキャラ
たまに声優さんの声があてられていないキャラが会話に参加するため、ボイス会話に混じって突然無音台詞のみが表示される場面があり不自然でした。
何か理由あるんかな?
フィールド上でたまに動作が重くなる
街や各フィールドで移動中に急に動きが重くなったり、フレームレートが落ちているのかカクカクな動きになる事がありました。
ゲームをプレイする上で致命的な欠点ではなかったけど気にはなりましたね。
読み込み関係
私はSwitchのDL版プレイですが、ゲーム起動に約1分20秒くらいかかります。
基本は終了時にスリープ状態のまま終わるからいいんだけど、息抜きに他のゲームしようと思っても、次回起動時にまた1分20秒かかるかと思うとゲームを終了させられませんでした。

また、ゲーム中でも第5章あたりから5人PT可能になると、戦闘開始時にNOWLOADINGが入ります。
けっして長いわけじゃないど、戦闘のたびに入るのはさすがに気になります。
謎のジャンプ要素
途中完璧に忘れていたけどこのゲーム、Bボタンでとても貧弱なジャンプするんですよね。
これで段差を飛び越えられるとか飛び降りるとかありません。
箱や樽の上に乗るって要素もありません。
最後まで使いどころがわからないままだったんだけど、このジャンプに意味ってあったんですかね。

感想

アニメ原作ゲームに最近触れていないので、今どきのアニメゲーがどの程度なのかわかりませんが、ゲームとしてはこんなものかなという気はします。
ほぼストーリーに沿って進めていくことに重点が置かれ、プレイヤーが介入できる部分は少なく、演出重視なのでテンポは悪い。
おそらく原作の設定や雰囲気を優先させているためなので、このあたりはユーザーによって意見が分かれそうです。
もっとも原作重視という点ではストーリー部分が語りのみで進行する部分もある点や、細かい設定や雰囲気など、原作ファンが納得できる内容なのかどうかは私にはわかりません。

キャラストーリーを全てこなした上でエピローグクリア時のプレイ時間は約35時間。
戦闘時間が長くなりがちなのでそんなに遊びこんだという感覚はないんだけど、私のような原作初心者でも楽しめました。
私が原作読んだ時点だと敵同士だったり仲悪かったキャラがすごく仲良しになっていたりして、
「こいつらどこでこうなるんだろ?」
って逆に気になりましたしね。

さて、ひと通りクリアはしたけど、キャラをレベル1に戻しての能力底上げ要素なんかもあるようなので、また暇な時間見つけてちょくちょくプレイは続けていきたいです。
できればパッチで倍速機能欲しいけど。

関連リンク

・「Switch版フェアリーテイル」動画リンク
・「聖剣伝説3 TRIALS of MANA 体験版」
・「イースVIII -Lacrimosa of DANA-」(Switch)
・「オクトパストラベラー」
・「オメガラビリンスライフ」
・「聖剣伝説コレクション」
・「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めてS」
・ゲーム感想ページ

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