PS4『Death end re;Quest2(デスエンドリクエスト2)』の感想です。

ゲーム内容


リズ・ショアラという街で暮らすことになった主人公の東山まいがこの街にいたはずの妹の行方を追う中で仲間たちと街に隠された謎も追う事になるRPG。
まいを含めたメインキャラ3人と女子寮ワーズ・ワーズの生徒たち、そして前作のキャラクターも登場(前作未プレイなので詳細は不明)。

昼(会話パート)と夜(探索パート)、2つのパートを繰り返しながらChapterごとに区切られた形で物語は展開。
基本は会話パートメインで進行し、夜は3Dマップでの探索となる。
会話パートと比べて探索プレイ時間は圧倒的に少ないため、RPGを遊んでいるというよりはテキストADVをプレイしている気分になる。
数十分間、延々と会話シーンを見ているだけという事が多いので、RPG要素をメインに求めている人には合わないかもしれない。

途中で現れる選択肢で間違ったルートへ進むと悲惨な結末と共に即ゲームオーバーになることも。
演出関係(主にCG)に関してはもっとダークな雰囲気やグロ連発なのかと覚悟していたけどそうでもなかったな。
視覚的なグロさよりも聴覚的なグロさの方が上かも。

夜の探索パートはキャラクターを操作して3Dマップを探索。
キャラごとに固有の「バグアクション」と呼ばれる能力を使って進めて行く。

探索とは言ってもシナリオごとに行ける場所は決まっており、バグアクションを使える場所も固定なので、探索と言えるほど何かができるわけではない。
また「黒い影」という突如マップ上に現れる化け物に捕まると即ゲームオーバーとなるのだが、こいつがその役割を全然果たせていないために本来開発側が想定していたであろう緊張感がなかったのも残念。

バトルは敵シンボルと接触する事で発生するターン制コマンドバトル。
各キャラ1ターンで3回行動可能なトライアクトシステムなるものを採用。
早い話が通常攻撃や魔法など3つ行動を選んで1ターン消費という内容である。

「ノックバック」効果のある攻撃を決める事で敵を弾き飛ばし、壁や敵同士を弾きつつダメージを増やすというビリヤード的な気持ち良さがあるのだが爽快とまでは感じなかった。
SEに爽快感がなかったのかなぁ(ていうかSEあったっけ)。

ノックバック攻撃時にタイミング良くボタンを押すことでスーパーノックバグが発動して、敵をビリヤードのように弾き飛ばし、敵同士をぶつけて追加ダメージを与える事が可能。
その敵が味方キャラの方に飛んだ場合にもタイミング良くボタンを押せばスーパーノックブロウを発動させる事でさらなる大ダメージを狙える。
ボスや終盤の雑魚などは積極的にこれを狙っていかないと厳しかった。

また、呪い床を踏むことで呪いに汚染されたまい達が変身して強化されるグリッジスタイルなる要素もある。
呪い床はバトルフィールド上に設置されていて様々な効果をもたらすそうだが、マイナス効果をあまり気にしなくても問題なく戦えた。

気になった点

キャラグラフィック頑張れ
バトル勝利時の画面など、3Dキャラが会話する際に
『死んだ目で口だけパクパク』
する。
表情の変化はないし口パクの種類もない。
金魚がエサ食べるような顔で喋られても……という気分。
ある意味これが一番のホラー。
黒い影が怖くない
夜のリズ・ショアラ探索において突然現れてまい達を追跡してくる黒い影。
捕まると即ゲームオーバーだが、かなり離れた位置からその気配を察知でき、また動きもとにかく遅いため簡単に逃げ切れる。
出現しても怖いというよりはうざいだけ。
別マップの目的地表示がない
探索モードで同一マップ内に目的地がある場合はアイコンで知らせてくれるが、別マップの場合はどのエリアへ向かえばいいか示してくれない。
「そこまで甘えるな」
と言われそうだが、基本的に目的地以外のマップに入っても、
「こっちじゃない」
と強制的に戻されてしまい探索できないため、最初から表示してくれた方が効率がいい。
ミッション発生がわからない
特定条件を満たす事で報酬がもらえるミッションなるものがあるが、一般的によくあるようなNPCから受注という形ではなく、ストーリー進行の中で発生するものらしい。
しかし私が見逃していただけかもしれないが、それについての説明がなかったためにこんな要素があると知ったのは中盤以降だった。

感想

どこか時代遅れなリズ・ショアラという街を舞台に、女子寮という閉鎖された空間内でのやりとりは一般的なイメージとしての『女の子らしさ』満載で好きな人は楽しめる。
そこに得体のしれない化け物や噂、謎めいた存在など、様々なホラー要素が合わさっているのも個人的には好みではある。
が、どうにもそれら設定が演出的に活かし切れていない。
探索もこれといった楽しみや難解な謎解きがあるわけでもなく、恐怖であるはずの黒い影も全く怖くない。

また、全体を通してRPG部分よりも会話を見ていた時間の方が長いため、敵同士を弾き飛ばす気持ちいいバトルもあまり印象には残らなかった。
もっともこれは私がメインストーリーには関係ない会話まで全て回収したためで、メインストーリーだけを追う形なら会話パートと探索パートの比率がちょうどいい具合になるのかもしれない。

色々な部分でしっかり作りこめていればと思える1作。
前作キャラが登場するが未プレイでも問題はない。

関連リンク

・「お姉チャンバラ ORIGIN」
・「オメガラビリンスZ」
・「神田川JET GIRLS」
・「限界凸城キャッスルパンツァーズ」
・ゲーム感想ページ

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