前回、3人目の投手を誰にするかで意見が分かれた谷口と倉橋。
イガラシを推す倉橋に対して、だったらと4人目に井口を推す谷口だが、井口の性格や大会までの時間から倉橋は反対。
久しぶりに険悪な雰囲気となった2人は、イガラシと井口にピッチングをさせてみることにする。
まずは谷口と井口、倉橋とイガラシでバッテリーを組んでピッチングさせ、次に谷口とイガラシ、倉橋と井口でバッテリーを組む。
2人の球を受けた谷口の感想は、
球質の重さは井口
キレはイガラシ
球速は甲乙つけがたい
というものだった。
次にバッターを立たせてのピッチングを見てみる。
倉橋の提案で背の高い選手と低い選手を選択。
松川と丸井が選ばれ、松川が井口の相手を、丸井がイガラシの相手をする。
両者共にバッターが立ってもピッチングに影響は出ない。
ところがバッターを入れ替えてみると、松川から丸井に変わった事でストライクゾーンが小さく見えてしまうらしい井口の球が急に荒れ始めた。
一度は置きに行った球でストライクを取るも、全力で投げる球はことごとくボール。
的の小ささに心の中で舌打ちをする井口。
すると倉橋が
「な! 谷口。井口ってこうなんだよ」
と井口の苛立ちを見抜き、まだまだ硬球が手についていない井口の普段からの心がけや意識の低さを指摘。
第1話では後輩の江田川中相手に軟式を投げている井口に、OBの田所が注意している場面もあります。
おそらく先輩陣は井口のいつまで経っても中学気分が抜けない部分は気にしていたんでしょうね。
すると
「的が小さい」
という倉橋の言葉が癇に障ったらしい丸井の怒りが井口へと向けられ、井口がどれだけ硬式をナメているかわからせてやるから勝負しろと言い出す。
思いがけない展開に止めに入る倉橋だったが、谷口が意外にもその勝負に賛同。
倉橋、丸井、井口の3人ともが戸惑う中、谷口はナインをポジションにつかせて井口に10球ストライクを投げるよう指示。
丸井に3本ヒットを打たれたら井口の負けだと話す。
ここで第2話が終了となります。
今回途中から影の薄かった谷口ですが、最後にキャプテンとしての存在感がドッシリ見えた感じでした。
墨高の欠点でもある投手陣の整備が描かれている点、そしてそこにイガラシを入れるか井口を入れるかという問題で、井口の意識の低さが描かれている点など、前作からのファンとしては
「あー、井口まだまだ変わってないなぁ」
なんて、緊迫の場面なんだけど思わずニタつきながら読んでしまいました。
倉橋は相変わらずきっつい事をハッキリ言うし、丸井は井口を嫌っているせいもあって怒りっぽいしと、とにかく懐かしさでいっぱいという感じです。
今回ラストでナインをポジションにつかせたので、次回の勝負では横井や戸室ももっと目立って欲しいなと思っています。
・第1話「第3の投手の巻」
・第2話「意見の違いの巻」
・第3話「丸井対井口の巻」
・第4話「ピッチャー、クビの巻」
・第5話「手の巻」
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