第4話「ピッチャー、クビの巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!
前回、丸井と井口を真剣勝負させ、3番手投手をイガラシに決定した谷口。
第4話はその日の部活を終え、部員たちが帰った後から始まります。
部室に残った谷口と倉橋。
倉橋はあれだけ第三のピッチャー、もしくは第四のピッチャーとして育てる事に拘っていた井口をあっさり切った谷口の考えが理解できなかった。
谷口は井口をブルペンではなく真剣勝負の環境に放り込んでみたかったらしく、軟式ではコントロールの良かった井口が変化球も得意としていた事を知っていたが、
「ストレートだけで勝負しろ」
と一言も言ってないのに井口がそうしてしまったのは、やはり硬球が手についていないからであり、今のままで公式戦を投げさせたら四球を連発。
それを恐れて球を置きに行って痛打される光景が見えたのだと説明する。
さらに井口の性格を
「ズー体のでかいお子ちゃま」
だと評するなど、いつになく辛口な谷口の言葉に倉橋さえも驚きを隠せない。
翌日。
第三のピッチャーに決まったイガラシに谷口は毎日300球の投げ込みを指示する。
先月まで中学生だった体で無茶だとして1日100球を提案する倉橋に、間を取って200球に決める谷口。
一方、ピッチャー失格となった井口は手持無沙汰な様子で谷口に指示を仰ぎ、言われたとおりセカンドのノックへと入る。
同じくセカンドでノックを受ける丸井からは、
「ピッチャークビか」
なんて嫌味を言われるも、200球という球数を投げ、さらに10kmのロードワークを1時間以内にこなさないといけないイガラシを見て、ピッチャーを外された事にちょっと安堵すらしていた。
その日の下校途中、井口は丸井に声をかけられる。
同じ1年坊のイガラシの方が評価されて悔しくないのか。
そして谷口がただ冷たく井口を切っただけだと思っているのかといい、喝を入れられた井口は近くの神社へと連れて行かれた。
そこで毎日部活が終わったらここで投げ込みをすると丸井から聞かされて井口は驚く。
丸井は井口と勝負して身をもって彼の才能を実感。
夏の大会で必ず左ピッチャーである井口の力が必要になると考え、ここで奮起してもらいたいという気持ちから動いたらしい。
その言葉に戸惑いつつも井口は投げ込みを開始。
その様子を陰ながら見ていた谷口は、丸井に対して、
「ありがとよ」
と呟くのでした。
ここで第4話が終了となります。
前回までとは変わり、スッパリ井口を見放す発言を連発する谷口にかなり引き気味の倉橋。
さらにピッチャーとして育てる事にしたイガラシに対しても尋常ではない練習量を積ませます。
これだけ1話の中でずっと額に汗してる倉橋が見られるのも珍しいですね(笑)。
墨谷二中時代にあれだけ厳しい練習量を積んできたイガラシが息を切らせて疲れを隠せないくらいですから、どれだけ異常なのかがよくわかります。
一方の井口は自分への素っ気ない扱いに、こちらも高校硬式野球の厳しさを実感しつつも、イガラシの疲れ果てた姿を見てむしろピッチャーに選ばれなかった事をちょっと安心している様子が伺える。
そこを見抜いた丸井が声をかけて、毎日練習が終わった後に投げ込みの相手をする。
もちろんその一番の理由は夏の大会に勝つためでしょうけど、あれだけ毛嫌いしている井口の相手を丸井がするっていうのが丸井好きとしては嬉しいところです。
今の丸井だったら近藤とももう少しうまくやれるかも……なんて思ったりもしたけど、井口よりも近藤の方が調子に乗りやすいタイプだからやっぱりキレるかなぁw
あと今回は結構なコマ数に松川が登場。
隅田中での倉橋の後輩であり、谷口率いる墨谷二中はこの2人のバッテリーに苦戦したというほどの実力の持ち主。
墨高でもここまで谷口に次ぐ2番手ピッチャーとして活躍してきました。
ただ、今回の「プレイボール2」はまだ始まったばかりという事もあるけど、主に谷口、倉橋、丸井、井口、イガラシがメインだったので、彼ら以外の部員の登場はなんとも懐かしい気分にさせてくれます。
まぁ試合が始まれば、3年生の横井や戸室の出番も増えるとは思いますが、鈴木と半田はどっち基準になるのかな?
本来は谷口と同じ3年生のはずだけど、原作では後半学年が下げられて丸井と同学年になっていたのが、アニメ版では修正されて最後まで谷口と同学年という扱いでした。
そのあたりを想像するのもまた楽しみの1つです。
・第1話「第3の投手の巻」
・第2話「意見の違いの巻」
・第3話「丸井対井口の巻」
・第4話「ピッチャー、クビの巻」
・第5話「手の巻」
「プレイボール2」「キャプテン2」感想ページ