このあたりからついて行けなくなったって人が多いか。
私も完璧にやり込んだわけではないので、自分がプレイして経験した範囲での紹介と感想を書いていく。
兵士養成学校バラムガーデンの生徒にしてガーデン所属特殊部隊SeeDのスコール・レオンハート。
そのスコールの夢の中に出てくるラグナという男。
ゲームはこの2人の視点で交互に進んでいくことになる。
↑OPの1シーン。
主人公スコールとライバルのサイファーが戦っている(ただの学生同士のケンカともいう)。
●ゲーム内容
RPGとしての基本部分はこれまでのシリーズを踏襲している。
ここでは本作独自の要素についていくつか挙げておこう。
ただ、悪いが私も本作のシステムや要素を完璧に把握していたわけではないので、自分が遊んだ範囲でのことしか書けない。
システムの完全な情報を知りたい人はwikiなどで調べることをオススメする。
(SeeDとSeeDランク)
主人公がガーデン所属特殊部隊SeeD試験に合格するのはストーリー上決まっているのだが、その後のSeeDランクの上下は、ミッションの成功や戦闘回数などプレイヤーによって異なってくる。
SeeDは一定歩数ごとに給料がもらえ、敵を倒してもお金がもらえない本作において、アイテム売買と並んで貴重な資金源となっている。
(ジャンクション)
ガーディアンフォース(G.F.)と呼ばれる早い話が召喚獣をキャラクターにジャンクションすると、G.F.コマンドで召喚魔法を使えるようになる。
前作同様に相変わらず長い演出が入りスキップも不可だが、ボタン連打で威力を上げるなど、プレイヤーが介入できるようにはなった。
また、能力の強化、戦闘中に使えるコマンドの増加など、キャラクター育成の上で重要な要素となっている。
(魔法)
・ドロー
本作では主人公達は自ら魔法を習得することはなく、またショップで売っているわけでもない。
魔法は敵やドローポイントから「ドロー」することで入手。
どの敵からどの魔法が手に入るかは決まっている。
さらにドローした数しかその魔法は使えない個数制なので、たくさんストックしておく必要がある魔法も。
ドローした魔法はジャンクションすることでキャラの能力をアップできる。
強力な魔法をジャンクションすれば、それだけアップ率も高くなりキャラクター強化にも繋がる。
というよりも、これをしないとキャラクターの強さにあまり変化がないほど重要な要素。
ただ、非常に面倒臭いシステムであった。
(バトル)
・敵もレベルアップ
本作ではプレイヤーキャラがレベルアップすると敵も連動してレベルアップする。
そのためレベルさえ上げればどんな戦闘も楽勝なんて事はなく、常に緊張感あるバトルが楽しめるようになった。
しかし、レベルを上げまくって余裕を持って進めたい人には不評なシステムでもある。
・特殊技
各キャラクター固有の必殺技のようなもの。
残りHPが少なくなると発動する以外にも発動条件はあるかもしれないが私はわからなかった。
ただ、とにかく大ダメージを受けてこちらの残りHPが限りなく少なくなると発動していたのだけは覚えている。
どれもかなり強力で一気に戦況をひっくり返すほどの威力を持つ。
(カードゲーム)
ゲーム内で「Triple Triad」というカードゲームを遊ぶことが可能。
私はカードゲーム自体があまり好きではないのであまり遊ばなかったが随分と評価が高い。
本編よりもこちらがメインという声さえ聞かれるほど。
作り手にとっては嬉しいやら悲しいやらといったとこか。
●狙い過ぎたヒロイン
本作はキャラクターの批判が多く聞かれる。
その中でもヒロインであるリノアが可愛くないという意見は本当に多い。
確かに可愛くはない。
サイファーから主人公に乗り換えた軽さも不人気の秘密か。
ある意味リアルではあるのだが、それならそういうキャラで通しても良かったのにね。
それ以外の言動が妙に「かわいいヒロイン」を狙い過ぎている部分があり、人によっては嫌悪感を示す原因となっているのかも。
キャラのかっこよさやかわいさってストーリーの流れの中で、結果それを見た人がどう思うかであって、作り手がそれを強く押しつけてしまうと途端にしらけてしまうという見本。
↑当時、戦闘終了後に無表情で喜ぶキャラクターに戦慄したものである。
等身がリアルになるにつれてごまかしがきかなくなってたきつい時期。
個人的にはゲームとしてのまとまり具合は前作より本作の方が上だと思っている。
その上で新しいことをやろうとしたが、その挑戦をユーザーに上手く伝えられなかったのは残念。
新作ごとに新要素を加えてきた同シリーズだが、基本部分まで大きくいじった本作では、開発側が考える以上の説明が必要だったのではないだろうか?
実際、私もゲーム中盤までは何も考えずに遊んでいたものだからシステムを理解していなかった。
たぶん今でも理解していない。
あとレベル連動制もコマンドRPGとしては緊張感を保つ上で理想でもあるんだけど、FFシリーズのように多くのユーザー層が遊ぶRPGでは、レベルを上げることが救済策でもあるわけで、別のシリーズでやるべきだったような気はする。
こういう要素は好みがハッキリと分かれてしまうものだ。
結局「FF8」は長く続くシリーズとしては挑戦的ながらも評価されにくいソフトとなったのではないだろか。
それでも今の方向性に走るよりは、こういった「荒削りだけど挑戦している」方向へ走ってくれた方が好きでいられたな。
最後に有名なシーンの1カットをどうぞ。
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