『あのファイナルファンタジーが任天堂ハードからソニーのプレイステーションへ!』
『ファイナルファンタジー最新作がCD-ROMで発売!』
当時はまぁ大変驚かされたものです。激しい争いを繰り広げていたPlayStationとセガサターンの勝負を決めたともされる本作。特にゲーム中盤あたりなんかはもう全然思い出せないのだが、覚えている範囲でレビューを書かせていただく。所々適当な部分もあるけどお許しを。
■ストーリー
巨大都市ミッドガル。
魔晄炉と呼ばれる動力によって、この都市は神羅カンパニーと呼ばれる企業が支配していた。
その神羅のソルジャーと呼ばれる兵士部隊。そのソルジャーの中でもエリートとされるファーストクラス所属の青年クラウドが主人公。
反神羅組織「アバランチ」に雇われて魔晄炉破壊へ赴く場面からゲームはスタートする。
大体始まりはこんな感じだっただろうか。本当に覚えている言葉を並べただけなので、知らない人が見ると意味不明かもしれない(申し訳ない)。なにせ発売時にプレイしたっきりなのであまり思い出せない。まぁシリーズの中では新しめなようで、来年1月で発売から15年になるからねぇ。
■ゲーム内容
(CGムービーを駆使した演出)
イベントごとにCGムービーを多用している点は現在のFFの方向性を決定づけたものといえよう。キャラやフィールドは3Dで描かれているものの、街やダンジョンなどの各エリアは主に一枚絵で描かれており、そこに描かれた道をキャラが進んで行くものとなっている。そのため場所によっては自キャラが極端に小さく描かれたり、道なのかどうか見分けのつきにくい場所もあったりする。PlayStationで発売されたスクウェアのゲームに多くみられる手法である。
(戦闘)
エンカウント方式のコマンド選択型アクティブタイムバトル。TIMEゲージが溜まったキャラからコマンド入力の受付が開始される。ここまでは前作同様であるが、本作ではこのTIMEゲージの横に「LIMITゲージ」が存在する。このLIMITゲージはダメージを受けると増加し、最大まで溜まるとキャラクターごとに持つリミット技を発動させる事ができる。また、演出がとても派手になったシリーズではお馴染みの召喚獣も登場。そりゃもう前作までとは比較にならないほど派手な演出でかっこよく登場&攻撃をしてくれるが、その分彼らの活躍をぼ~っと眺めている時間も増加。スキップ機能がないためにこれを拷問と思うユーザーもいたのではないだろうか?
新システム「マテリア」は、武器に開けられている穴に各種マテリアを装着する事で、魔法や技が使えるようになるというもの。例えば横に繋がった穴に「回復」マテリアと「全体」マテリアを装着すると、回復を味方全体に行えたりする。戦闘においては重要な要素と言えるだろう。
(ミニゲーム)
本作の特徴の一つに、ミニゲームが10種類以上と大量に用意されている事が挙げられる。ゲーム進行上避けられないものもあれば、直接関係のないものまで様々。中でもチョコボレースはチョコボの育成から必要となるので多少の手間はかかるものの、だからこそ楽しめるという人もいたのではないだろうか。私は実はこういうミニゲームは嫌いなもので、必要最低限しか遊ばなかったのを覚えている。できればミニゲームはゲーム進行とは関係のない部分で入れておいて欲しいなぁ。
(CD-ROM)
CD-ROMになった事でゲーム中に一番ユーザーが体感する点は読み込み時間が発生する事である。エリア移動や戦闘開始終了時など、前作までは一瞬だった切り替えに手間取るようになった。ゲームの読み込み時間というものは気にならない人は全く気にならず、気になる人はとことん気になるもので、当時は私の周囲でも「戦闘始まるまで長い」なんていう人がいた。また、セーブもメモリーカードへ行うため、それまでよりも若干ではあるが時間を要する。カートリッジROMからCD-ROMへの移行期という事もあり、まだまだ読み込み時間に対しては厳しい意見も多かった。
大容量メディアであるCD-ROMを3枚を使ってはいるが、その容量の大半はCGムービーである。インパクトという点においてユーザーに「新しいFFはこんなに凄いのか」と思わせる事に成功はしたものの、以降のシリーズを見ていると、この結果が必ずしも良かったとは言い切れないのが悲しい。本来であれば少なくともPS2、FF10の段階でこの次のステップへ進んでいるべきだったものの、結果はグラフィックを美しくしたままメインはムービーというのが現実である。開発スタッフが「FFとはムービーありき」で考えてしまっているようだ。
CD-ROM3枚組。
最初から飛ばしまくったなぁという印象が強い。シリーズでも固定ファンの多い本作ではあるが、個人的な意見を言わせてもらうともう少しまとめて欲しかった。その後のシリーズ展開に関しても色々言いたい所はあるものの、「これが次世代のファイナルファンタジーだ!」と思わせる事には大成功したソフトだろう。私も本作に対して色々不満は多かったものの、やはり発表から発売までの周囲の雰囲気は特別なものがあったし、実際ゲーム内容に関しても「新しいFF」を感じさせられた。
今遊ぶとさすがにグラフィック面では古臭さは否めないが、逆に当時長いと感じた読み込み時間はあまり気にはならない。ゆっくりじっくりRPGを遊びたいという未経験者の方なら、今遊んでも楽しめるのではないだろうか。ちなみにフィールド曲は個人的にシリーズの中で最も好き。長い曲だけど主人公達の様々な感情が表現された見事な曲だと思います。
[amazonjs asin=”B000FNY5EE” locale=”JP” title=”アルティメット ヒッツ ファイナルファンタジーVII インターナショナル”]