もう何度目だと言われた「FF4」のリメイク。
PSP版は本編2Dリメイクのほか、「インタールード」と「ジ・アフター -月の帰還-」も収録。
ただ、今回のレビューでは「FF4」本編のみ紹介させていただく。
「FF」シリーズの中でもストーリー特化型であり、かなり一本道な展開。
今のFFの一本道とは意味合いが違うものの、自由が少ないという点においては本作も似たようなものである。
また、リメイクではあるがエンカウント率なんかはおそらく当時のまま。
ダンジョン内では数歩進むごとにエンカウントする場面も多く、昔のゲームに慣れていないとイライラするかもしれない。
↑グラフィックは非常に綺麗
(ストーリー展開で仲間が入れ替わる)
本作では道中、展開によって仲間キャラがどんどん入れ替わる。
せっかく高いギルを払って装備整えた途端に仲間から外れたなんてこともありうるので、こまめにセーブして、どうしても装備を返してもらいたい場合は、イベント前に装備をはずしておくように心がけよう。
あとで再加入する場合にはちゃんと新しい装備をしているので心配ない。
・終盤で仲間キャラの入れ替えが可能
SFC版やPS版では最終的な仲間キャラは固定だったが、GBA版とこのPSP版では終盤、ミシディアの祈りの館でそれまでに仲間になった面々と入れ替えが可能となっている。
またそれにともない、彼らの新装備も用意されている。
(バトル)
オリジナルで本作から導入されたアクティブバトル。
こちらがコマンド選択中も敵が攻撃してくるという緊迫感あるバトルが楽しめるというもの。
魔法にも詠唱時間が設定されており、強力な魔法ほど詠唱時間が長くなる。
設定で「ウエイト」にすればコマンド選択中は攻撃してこなくなるので、焦るのがイヤだという人は設定を変えよう。
・オート機能
PSP版独自の機能。
戦闘時にセレクトボタン押せばオートの切り替えが可能。
全員が通常攻撃を行うようになる。
レベル上げなど作業を行う際には非常に便利。
・召喚魔法演出が長い
これは改悪。
FF7やFF8ほどではないが、召喚魔法の演出が若干オリジナルよりも長い。
今さらFF4に召喚魔法ムービーなんて誰も求めてなかったと思うけどどうよ。
まぁこの演出の間だけオート設定をオンにすれば演出の速くはなるんだけどね。
色々な声が聞かれるがやはり美しいドット絵で描かれたFF4ということで、SFC版をプレイした世代にはDS版よりはこっちの方が馴染みやすいんじゃないかな。
グラの好みは別問題として、DS版よりはるかにテンポが良くて遊びやすい。
そして、GBA版で追加された要素も収録されており、さらに「インタールード」と「ジ・アフター -月の帰還-」も収録されているなど、まさに「完全版」と呼べる内容となっている。
主なPSP版での変更点は以下のとおり。
・顔グラフィックが描き直されている
・終盤仲間キャラの入れ替えが可能
・メッセージ中に漢字表示
・バトル時のオート機能
・BGMをオリジナルに変更可能
私としてはDS版よりもこのPSP版の方がFF4の最終理想形だと思っている。
上でも書いたが一本道である。
「3」や「5」のようなジョブチェンジはなく完全なストーリー重視なので、そういうのが嫌いな人だとおそらくこの「FF4」もダメなのではないか。
「FF4」リメイク版として見た場合は、画面が見やすく、また文章も読みやすい。
そして読み込み関係もバトル突入時に若干あるくらいで他は全然速い。
個人的に今遊ぶ「FF4」としてはこれが最高峰だな。
ただしダンジョンでの異常なまでのエンカウント率を我慢できることが条件。
本当に2、3歩ごとにエンカウントしては、バックアタック→不意打ち→バックアタックなんてこともザラ。
散々遊び倒した私でも久しぶりに遊んだせいかかなりストレスたまったわ。
あとどうでもいいけどスタッフロール長すぎ。
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