
TGLが発売したPC98用アクションRPG「ソード・ダンサー」の2作目。
移動は見下ろし型視点で進行し、敵とのバトルは横視点の格闘ゲームスタイルで進行します。
アクションに弱いとされていたPC98において、今作は特殊な存在だった気がします。
各種音源に対応している点や、PCMでの音声再生など、様々な環境を想定した部分もTGLのいいとこでした。
今作での冒険はダンジョンメイン。
ゼルダ風謎解きが配置されたダンジョンを攻略しつつ、各エリアのラストで待ち受けるボスを倒して行きます。
仕掛け自体の種類はさほど多くなく、また難易度も低めですが、キーボード操作での動く足場連続移動なんかは苦労させられました。
ダンジョン攻略は基本的に敵と戦いつつ謎解きをして回るだけ。
ちょっとした会話イベント(主にボス戦時のみ)は用意されているけど、イベントのようなものはほぼありません。
ボスを倒すごとに拠点となる村へ戻ってストーリーが進行し、再びダンジョンへ潜るという繰り返しになります。
バトルは敵シンボルと接触すると発生するサイドビュー格闘ゲームスタイル。
攻撃、防御、ジャンプ、しゃがみ、コマンド入力での必殺技を駆使して戦いますが、敵の守りが異様に堅い!
難易度イージーでもむやみに突っ込むとフルボッコされてしまいます。
イージーでも非常に好戦的な彼らはグイグイこちらへ攻めて来るので、こちらはひたすら守りに徹しつつ、相手の攻撃が終わった瞬間を狙ってチマチマ削るのが安全です。
アクションRPGとして見た場合、敵の種類は決して多いとは言えませんが、雑魚敵に数種類、さらにボスごとにBGMが用意されている点は長所の1つ。
それぞれの耳に残る印象的なサウンドで、26音源だけでなく、86音源やMIDI音源、CD-ROM搭載機なら付属のCDからのBGM再生にも対応しているので、ぜひ聞き比べながら遊んでみて欲しいですね。
2人対戦可能はVSモードも搭載。
同キャラ対戦も可。
1つのキーボードでプレイ可能だけどさすがに操作がきつそう。
今回は共に遊ぶ人がいなかったので1人でプレイしましたが、本編に備えての技の練習なんかに役立ちそうです。
今作の動作必須環境はPC-9801VX/UX以降。
286CPU搭載機以上なら動くようですが、以前にPC-9801DS(386SX16MHz)でプレイした際にはバトル開始終了時の読み込みで毎回約30秒待たされたので、できればスペックの高いマシンでプレイした方がいいです。
発売当時はPC-9801FA、数年前にプレイした際にはPC9801DA、今回のプレイではPC-9821Ce2でプレイしましたが、これらの機種ならストレスを感じることはなかったので、快適に遊びたいなら486CPU搭載機でのプレイを考えた方がいいかもしれません。
今作は「ソード・ダンサー」の外伝的位置付けなんですかね?
1作目も途中でやめてしまったのでわからんのですがボリュームは少な目に感じました。
単純に冒険するダンジョンがさほど広くないことや謎解きの種類の少なさや難易度の低さが原因だと思います。
でもバトルに関しては格ゲーみたいにまともにやり合おうとすると難易度イージーでも苦戦しました。
その理由はキーボード操作だったために技が出しにくかったことや、イージーでもやたら敵の守りが堅い点が挙げられます。
ほんとイージーでも油断しているとボッコボコにされますから。
ラストでは旅に出る主人公の飛燕。
この時点で続編が考えられていたのでしょうか。
改良すべき点は見られるものの、その後の物語と今作の進化は見てみたかった気がします。
それこそ当時のCS各機種に移植された同社の「ファーランドストーリー」シリーズ以上にCS向けのジャンルだと思うんですけどね。
まぁさすがに今さら言っても遅いでしょうけど……。
・「ソード・ダンサー 凶刃の女神」動画
・「アルヴァリーク冒険記」
・「イースII」
・「ワンダラーズ・フロム・イース」
・「ワールドゴルフII」
・ゲーム感想ページ