PC98「アルヴァリーク冒険記」の感想です。



グローディアが1993年にPC98用として発売した3DダンジョンRPG「アルヴァリーク冒険記」。
冒険者になりたての主人公リヴァとエミリー、そして仲間たちを操作して進めていきます。

特徴としては、
・3Dダンジョンでの滑らかなスクロール
・声優によるボイス演出
・物語の節目に挿入されるイベントシーン

といった要素の他に、声優陣出演によるドラマCDが同梱されていたりと、演出面に力を入れていたんだろうなと思います。

もっともゲーム中のボイスに関してはバトルで会心の一撃や死んだ時に一言喋る程度で、イベントシーンで喋るってわけではないので過度の期待はしない方がいいです。
そこはまぁフロッピーディスク5枚組ですからしょうがない。

街もダンジョンも全て3D。
ダンジョン内の仕掛けや扉の位置など把握して正しい順序で進める必要はありますが、オートマッピング機能のおかげで迷うことはほぼありません。
バトルやイベント中以外はどこでもセーブが可能なのでやり直しも簡単。

ダンジョン内にある穴はアイテムさえ持っていれば上り下りが可能(一部除く)。
これも一応今作の特徴的な扱いにはなっているけど、あまり活かされてはいない感じでした。
落ちても登れる。
そのためのアイテムを切らすような事もない。
そうなると階段と変わらないかなと。

また、操作はマウスに対応しているけど個人的にはキーボードの方がラクでしたね。

バトルはランダムエンカウントで発生するターン制コマンドバトル。
武器は剣系の他に銃器系が登場。
こちらを使用する際には弾が必要となり、弾がなくなると攻撃できなくなります。

バトルでのアクションコマンドはこれらを使った攻撃とアイテム使用のみ。
あとは逃げるや防御といった基本的なもので、魔法やスキルといった要素はありません。
人によっては物足りないかもしれないけど、個人的にはシンプルで好きです。

バランスに関しては「煙玉」という敵全体の命中率を下げるアイテムが強力すぎますね。
終盤のボスを除けばほとんどの敵相手に有効でほぼノーダメージで倒せます。
これ、調整し忘れたのでは? と思ったくらい。

気になった点

バトルバランス
すぐ上でも書きましたがアイテムの「煙玉」が安価なうえに強力すぎ。
使わなきゃいいじゃんと言う人もいるだろうけど、実装されてる便利なアイテムはそりゃ使うよって。
また、非常にお金が貯まりやすいゲームなので有限なはずの弾も買い放題な部分も難易度を下げている要因かな。

感想

小難しいシステムやいやらしい仕掛けがない3DダンジョンRPG。
それだけにストーリーに集中したい人なら丁度いい感じではないでしょうか。

悪く言うとゲーム部分ではこれといった特徴がないとも言えますけどね。
キャラやストーリー、世界観にハマれなければ平凡な3DダンジョンRPGに感じるかも。
あとは「煙玉」が便利すぎる戦闘や、回復アイテムや弾が買い放題になるほどお金が貯まりやすいなど、バランス面はもうちょっと調整できたんじゃないかなと思います。

主にバトル部分で気になる部分は多々あるものの、あれこれ考えずに3Dダンジョン系を楽しみたいという人には丁度いい難易度のゲームではないでしょうか。

関連リンク

・「アルヴァリーク戦記」イベントシーン動画
・「イースII」
・「ワンダラーズ・フロム・イース」
・「ワールドゴルフII」
・ゲーム感想ページ

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