クリアからかなり時間が経ったけど、PS4版「イースVIII -Lacrimosa of DANA-」の感想です。
主人公アドルとその仲間を操作してゲームを進めて行くアクションRPG。
呪われた島といわれるセイレン島へと漂流したアドルとロンバルディア号の乗船客たち。
アドルは島内に散らばった他の乗客たちを見つけ協力し、この島からの脱出を目指すことになる。
(左がPSVITA版で、右がPS4版)
基本ストーリーやゲーム部分はオリジナルとなるPSVITA版と同じだがこのPS4版では、
・グラフィックがより綺麗になっている(上写真参照)
・30fpsから60fpsになった事でキャラの動きが滑らか
・エリア移動などの読み込みがほぼ一瞬
・新キャラや新エピソードの追加
・ダーナにスタイルチェンジの要素が追加
など、特に快適さにおいては比較にならない進化を遂げている。
さて、『イース』シリーズの主人公といえばアドル。
7作目からは仲間キャラの操作なども可能となったものの、物語の中心にいるのはいつでもアドルだったわけだが、今作ではダーナという少女視点で物語を進める場面も。
アドルとダーナは意識の共有をする事で、互いの視点から物語を進めていくことになる。

セイレン島に散らばった漂流者を見つけるごとに発展していく漂流村。
今作におけるメイン要素の1つとなっており、施設関係の充実やイベント発生など重要な要素が多い。
もっとも本編クリアを目指すだけなら漂流者全員を見つける必要はない。
襲って来る魔物との迎撃戦もアリ。


アドルと同じロンバルディア号の乗組員や乗客は、このセイレン島と色んな場所に漂流している。
彼らを見つけ出すことで、大岩や大木で通れない場所も力を合わせて通れるようになる。
そのためゲームを進める上で漂流者の捜索は非常に重要な役目となっている。
また、漂流者の面々にプレゼントを渡すことで好感度が上がり、PT参加キャラだと能力がアップしたり、不参加キャラだとイベントが発生したりもする。
●迎撃戦

漂流村を襲いに来るモンスターたちを倒す迎撃戦。
冒険中に知らせが入った場合、漂流村へ戻ってドギに話しかける事でバトル開始となる。
もっともこの迎撃戦は無視してしまってもいいようだが、成功させれば貴重なアイテムなども手に入るのでできるだけ参戦した方がいいみたい。なお、迎撃戦が発生していない状況でドギに話しかけると、手持ちの素材から迎撃戦用の柵や罠を作成して設置するといった要素もある。
好きな人は完璧な防衛システムを目指してみるのも面白いかも?
私はどちらかと言えばこういう要素は「面倒」だと感じるタイプなのだが気にはなってしまうので、発生すると無視していいとはわかりつつも舌打ちしながら参戦してた。
●ロケーションポイント

目立つポイントや絶景ポイントはロケーションポイントとして登録され、ゲーム終盤になるとこれらの場所に瞬間移動できるようになる。
ストーリーを進めて行くと自然と見つかるポイントもあれば、エリアを隅々まで回ってみないと見つからないような場所まで様々。
●フィッシング
ポイントを選んで釣り針を投げ入れ、あとはタイミングに合わせて指示された方向キーとボタンを連打。
釣りとしては非常にシンプルかつ簡単に魚を釣る事ができるが、たまに魔物が釣れてしまう事もありバトルが発生するといった意外な展開になることも。
バトル
敵とはジャンプと通常攻撃、スキル攻撃を駆使して戦う。
敵の種類によって相性もあるので、□ボタンで操作キャラを入れ替えながら進めるとテンポよく戦う事が可能。
イースらしい爽快感あるバトルが楽しめる。
また、敵の攻撃をタイミング良く防御または回避した際に発生するフラッシュガード/フラッシュムーブは、敵の動きがスローになり、こちらの手数が増えて圧倒的有利となる。
特にボス戦では積極的に狙っていく事が勝利のカギ。
スキルを使うと貯まるEXTRAゲージが満タンになると使用できるキャラクター固有のEXTRAスキル。
だが、私の操作が悪いのかもしれないが、LRボタン同時押しで発動するため、敵の攻撃をかわしたり防御したりしながらの激戦になると結構な頻度で暴発してしまった。
●ボス戦
ストーリーの節目に登場するボスはみんな個性的だが、行動パターンさえ見切れば案外あっさり勝てたりもする(難易度ノーマルでの話)。
やはりフラッシュガードやフラッシュムーブをいかに成功させるか次第。
●迎撃戦
漂流村が獣に襲われた際に発生するのがこの迎撃戦。
迎撃戦自体は柵を破壊して村へ侵入しようとする獣たちを倒すバトルだが、その侵入を防ぐために柵の強化やデコイの増備など、普段から漂流村の強化が可能となっている。
ストーリー後半になると強制的に参加しないとダメな場面もあるので、迎撃戦に向けた漂流村の強化は常に行っておいた方がいい。
迎撃戦の発生は探索途中でもリトル・パロが知らせに来るが、ここで迎撃戦に参加するかどうかはプレイヤーの自由。
見事に迎撃成功すれば希少素材なんかも手に入るので、よっぽど先を急ぐのでなければ参加した方がお得。
度々ダーナの前に姿を現す少女イオ。
軽いノリだけど結構重要な位置づけのキャラ(世界観的な意味で)。
たぶん彼女とのクエストは無視しても本編に影響はないと思う。
VITA版にはいなかったし。
ダーナの戦闘スタイルが3つに増加。
・VITA版と同じ通常時の『イクルシアン』
・パワータイプの『グラティカ』
・スピードタイプの『ルミナス』
それぞれに特徴があり、またモンスターによって有利不利もあるので、状況によってチェンジさせながら進めて行く。
ダーナのストーリーを進めると行けるようになる新ダンジョン。
上で紹介したダーナのスタイルチェンジを駆使しないと進めない造りとなっており、一定階層ごとにボスも出現。
VITA版では語られなかった歴史の数々が判明していく。
夜の《セイレン島》探索(写真左)と制圧戦(写真右)。
夜間は敵の種類や行動パターンが変化。
油断すると多くの古代種に囲まれて大ピンチに陥ることも。
制圧戦は迎撃戦とは逆で、この先脅威になるだろう敵の巣食う拠点へこちらから攻め込む新要素。
写真を見ればわかると思うが、下手を打てばどちらも恐ろしい数のモンスターに囲まれてボッコボコにされる。
特に夜間戦はそのあまりの数に鳥肌が立つレベル。
寝ている古代種たちをいかに起こさないよう行動するか……。
ゲーム部分の感想はVITA版から変わらず。
PS4版で新たに追加されたダーナのスタイルチェンジも上手く新ダンジョンで活かされているし、イオストーリーもVITA版ではわからなかった部分が語られていていい感じ。
しかし、個人的に一番大きかったのは読み込み時間の大幅短縮。
元々のゲーム内容はアクションRPGとして非常に爽快感あるプレイが楽しめていただけに、この改善によってほぼストレスのないプレイが可能になったのはでかい!
上で紹介した新要素以外にもPS4版で追加された要素はいくつかあるので、今からプレイしようという人はVITA版よりもPS4版がオススメ。
なお、2018年6月28日にはNintendo Switch版も発売。
PS4版での追加要素+一部のDLCが収録されるようなので、いつでもどこでも遊びたいって人はこちらもいいかも?
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