第8話「スイートスポットの違いの巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!


東雲高校との練習試合。
硬球での初先発となるイガラシは序盤こそ東雲打線を抑えていたものの、後半徐々に点を許し、9回表の時点で5対4と1点差にまで追い上げられていた。
なおもランナー1塁の状況で、東雲の打者にあわやホームランという大ファールを打たれる。
それを見ていた谷口と松川は、イガラシの疲れと握力の衰えを感じ取り、倉橋はそれ以上に金属バットの威力を感じていた。

すると次の打球はファースト井口の真正面へのゴロ。
完全なダブルプレーコースだったが、金属バットの芯を食った速い打球に井口が一瞬ひるんでしまい打球を弾いてしまう。
ファールグラウンドにボールが転がる中、1塁走者は3塁を回ってホームへ。
ライト半田がホームへダイレクト返球するも判定はセーフで5対5の同点となった。

そして同点のまま試合は9回裏墨谷の攻撃。
見物してたサッカー部員が墨谷はなぜ金属バットを使わないのか不思議がるが、墨谷が使っているのは金属どころか木製ですらなくなんと竹製。
竹製バットは木製や金属と比較してスイートスポットが極端に狭く、ボールを真芯でとらえにくい。
そんな練習用バットで昨日から4連勝だからすごいが、さすがにハードスケジュールにみんなが疲れており、この東雲戦では前半こそ打って得点できていたものの、後半は疲れた事がわかりやすいまでに点が入っていないと分析する別のサッカー部員。

そうこうしている間に9回裏もツーアウト。
練習試合なので延長はなく、このままだと引き分けで終了となる。
ネクストバッターズサークルには井口。
竹バットにストレスを感じていた井口はうんざりした表情でバッターボックスへ。
だが、この時井口の手に握られていたのは竹製ではなく木製。
「先ほどのエラー分を絶対取り返す」
「自分のせいで東雲なんてとこに引き分けにされたらたまらない」

自分が木製バットを持って入った事を誰にも気付かれていないと考える井口は、ファールを打つと音でバレるので一発で決めようと考える。
そしてドンピシャ。
真芯に当たった打球はセンターの頭上を越えて点々と転がっていく。
しかし、丸井が木製バットに気付き、ダイヤモンドを駆ける井口も『丸井に気付かれたこと』に気付く。
それでもセーフで還れば怒られないはず。
怒ったら丸井がどうかしていると、懸命に走って結果はセーフ。
井口のランニングホームランで試合は墨谷のサヨナラ勝ちに終わった。

みんなが井口を褒める中、丸井だけは井口の使った木製バットを持ってご立腹の様子。
この状況でホームランを打ったんだから認めて下さいと話す井口だが、その視線の先には谷口の姿。
さすがに谷口には気付かれていただろうと考えるが、やはりここでも自分のおかげで5勝目はできたのだと自身を納得させて、イガラシにエラーの分は取り返したと声をかける。
もちろんイガラシも井口が木製バットを使った事は気付いており、高校の野球部をなんだと思ってんだと咎められるが、ポロポロと失点したイガラシも悪いと非を認めない井口。
(アイツのガキっぽいとこが出てきたな)
とイガラシは考える。

そこへやって来た倉橋に来週からの練習試合にはもうオマエは出さんと衝撃の通告を受ける。
その言葉に若干逆ギレ気味になぜ墨谷は金属バットを買わないのかと問う井口だが、谷口はあくまで金属バットは入れないと話す。
その理由とは……?

ここで第8話は終了となります。

感想

木製バットを使った事に対する罪悪感は感じているようだけど、自分のその行為を正当化するためにあれやこれやと周囲に言い訳をするあたりも、イガラシのいう井口のガキっぽさでしょうか。
ここんとこの丸井との特訓などで成長したと思われた井口ですが、まだまだ中学生気分は抜けきっていない感じ。
もっとも素直になったらなったで井口らしくない気もしますが、今回のプレイボール2は井口の成長がテーマの1つなのかも?
この先どう成長していくのかが気になるところです。

さて、8月18日にいよいよコミックス第1巻が発売!
連載開始当初はまだまだ先だと感じていたけどあっという間だった気がします。

関連リンク

・第4話「ピッチャー、クビの巻」
・第5話「手の巻」
・第6話「バッティングピッチャーの巻」
・第7話「土曜日と日曜日の巻」
・第8話「スイートスポットの違いの巻」
「プレイボール2」「キャプテン2」感想ページ

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