第6話「バッティングピッチャーの巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!
グラウンドでのいつもの練習風景。
バッティング練習でピッチャーを務める谷口。
井口はファーストで難しい球を捕球するなど元々あるセンスを見せる。
そんな中、谷口の指名で途中からバッティングピッチャーを交代。
井口に代わった途端、倉橋はじめ打者たちにいい当たりが出なくなる。
その様子をセカンドで見つめる丸井は、井口が新入生として入って来た日に河川敷へ向かう途中で遭遇した出来事を思い出し、あの頃と比べて大人になったと考える。
ところが最初こそ打者にヒット性の当たりを許さなかった井口だが、70~80球を越えたあたりから握力が低下。
ボールの抑えが効かなくなり、ストライクを置きに行くという悪い癖が出てしまう。
それは井口自身にもわかった。
その日の練習後。
谷口は全員に200回の素振りを言い渡す。
理由は井口のボールがストライクに入らなくなった事での打撃不足。
丸井からそれを言われた井口は、あらためて谷口の凄さと、今の自分がバッティングピッチャーとしても劣っている事を知らされる。
その後、部長から早く帰宅するよう注意された谷口はこの日のスイング数の足りなさを心配し、全員に着替えたら河川敷へ移動するよう指示。
残りの素振りを河川敷でさせた。
しかも、明日からも学校での練習が終わったら河川敷へ来ようと提案。
河川敷での“残業”が終わったあとも、丸井と井口の練習は終わらない。
夜の10時を回っているというのに神社へと移動すると、丸井がなんとこの日からは投げ込みを200球に増やすという。
2人の練習が終わったのは夜中12時を回っていた。
連日の過酷な練習に井口のみならず1年生達が疲れ果てた様子を見せる中、谷口と倉橋は土日の練習試合について話す。
日曜日は3校に来てもらい、各校と1試合ずつ試合を行う墨高のトリプルヘッダー。
土曜日はダブルヘッダーとし、土日で5試合をこなすという。
土曜日は谷口と2年の松川で1試合ずつ。
日曜日は谷口、松川、そしてイガラシで1試合ずつ投げる予定だと話す谷口だが、1年生のイガラシに完投させる事に驚いた倉橋は井口にも何イニングスか任せてみるか提案。
しかし、谷口は井口のバッティングと内野守備の器用さからファーストで試合に出してみたいと答える。
ここで第6話が終了となります。
みんなが”残業”(作中でこう表現されています)でバテている中、毎日井口の投げ込みに付き合うあたりは、さすが墨谷二中で厳しい合宿と練習試合をこなしてきた貫禄といったところでしょうか。
また、丸井が井口の成長を感じ取ったように、読者としても井口の意識が変化してきている事がわかる回でした。
そんな井口を練習試合ではファーストで使うと話す谷口。
そういえば元々谷口はイガラシを野手として使おうと考えていた際に、現在の墨谷の攻撃力と守備力の甘さを危惧していました。
そのイガラシを投手として使い、投手として使いたかった井口を野手に回す。
形としては入れ替わった事になりますが、これがどういう結果となるか。
そして今回も部長の登場や、井口たち1年生が入部した日の河川敷での回想シーンなど、前作(プレイボール)を読んでいたら懐かしく思えるコマがいくつも描かれています。
まぁまだ連載開始から6話目ですので、昔からのファンとしてはもう誰か1人登場しただけでも
「懐かしい!」
と思わずにはいられないんですけどね。
なお、前回はちばあきお先生のお兄さんであるちばてつや先生のインタビューが掲載されていましたが、今回は弟さんでありこちらも超有名な漫画原作者である七三太郎先生のインタビューが掲載されています。
ちばあきお、ちばてつや両先生とのエピソードや家庭家族とのエピソードも面白いですが、コージィ城倉先生が描く今回の「プレイボール2」の感想が、前回のちばてつや先生の感想と締めくくりが同じという点も、やっぱり兄弟だからこそ感じる部分もあるのかなぁなんて思わず口元が緩む内容でした。
・第2話「意見の違いの巻」
・第3話「丸井対井口の巻」
・第4話「ピッチャー、クビの巻」
・第5話「手の巻」
・第6話「バッティングピッチャーの巻」
「プレイボール2」「キャプテン2」感想ページ