MSX版「ザナドゥ~ドラゴンスレイヤーⅡ~」です。
昔ながらのPCユーザーなら知らない人はおそらくいないのではないだろうか。
PCが今のように普及していなかった当時に販売本数40万本を記録した怪物ソフトである。
最初に王様に名前を報告。各修練所でキャラクターを鍛えた後にダンジョンへと入って行く。
MSX版では再び地上へ戻って来る事もできるのだが、
基本はこれ以降エンディングまで延々とダンジョン内を彷徨う事となる。
本作の特徴は何と言ってもカルマの存在。
本作ではなんお倒してはいけない敵というのが存在し、
彼らを間違って倒してしまうとこのカルマの数値が増えてしまう。
カルマが1以上でもあると教会に入る事が許されず、レベルアップもできなくなってしまうのだ。
カルマを減らす方法が飲むとダメージを受けるブラックポーションを飲むしかないのだが、
本作では敵・アイテム共に有限のため、下手をすると取り返しのつかない事になってしまうという恐ろしい要素。
避けて逃げようとしても間違って攻撃して倒してしまった事が何度あったか……。
MSX1版ではディスクメディアからカートリッジROMとなり、読み込み時間が一切なくなった点が大きい。
また、他機種版よりも背景の色表示が豊かなものとなり、
音楽に至っては大幅増量。
・オープニング
・メインテーマ
・空腹時
・バトル~バトル終了
・中ボス(タコ~クラゲ~オヤジ~シルバードラゴン)
・キングドラゴン
・エンディング
と、ボスごとに戦闘曲が用意されている。
(ちなみに中ボス戦タイトルは当時販売されていたカセットテープに書かれていたものです。
(MSX1版ザナドゥメドレー)
おそらくザナドゥが発売されたハードではMSX1がもっとも性能が低かったかと思うが、
デキに関してはこのMSX1版が一番良いと今でも思っている。
話は変わるが「ザナドゥ」はマンガでも発売されている。
異世界から来た主人公フィーグが、ザナドゥ王女リエルと共にザナドゥを陥落させたダーク・ガディンを倒すというストーリー。
ゲームとはまた違った雰囲気の世界観ではあるが、ザナドゥが好きな人なら一度読んでみるのもいいかも?
(なかなかエロい場面もあったりする)
最後にザナドゥを語る上で話題に出されやすいのがハドソンがファミコンで発売した「ファザナドゥ」。
一応「ザナドゥ」のファミコン版ではあるのだが、ゲーム内容は何から何まで全くの別物。
それだけに当時「あのザナドゥがファミコンで遊べる」と期待していたユーザーは裏切られた気分だったとか。
しかしこの「ファザナドゥ」。PC版とは別物であるもののゲームとしての完成度は高い。
世界観や音楽、どれをとっても「ファザナドゥ」という一つの世界を見事に表現しているのはお見事。
特にパスワード入力画面で流れる曲は名曲です。