FM TOWNS版「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」を初プレイ。
他機種版レビューで書いたゲーム説明の他に、FMTOWNS版の感想を紹介していきます。
当ブログでは過去に何度もプレイ日記を書いてきた日本ファルコムのドラゴンスレイヤーシリーズ6作目。
現在も続く「軌跡」シリーズ1作目である「空の軌跡」が「英雄伝説VI」であり、その記念すべき1作目が今作となる。
敵との戦闘を繰り返す事でキャラクターをレベルアップさせて成長させていくオーソドックスなRPG。
物語は章仕立てで構成されており、モンスターから解放されたマップには以後モンスターが出現しなくなる。
レベルアップ時のステータスアップは、プレイヤーが自分で振り分けるかコンピュータに任せるかをあらかじめ設定可能。
FM TOWNS版
グラフィックや画面構成はPC98版のベタ移植らしい。
また、ゲーム内容もそのままなので、PC98版から登場した追加アイテムもそのまま登場する。
ダンジョン内では「たいまつ」を使用する事でキャラを中心にスポットライト処理が施され、時間経過と共に視界が狭まっていく。
ちなみにダンジョン内ではアイテムを使わなくても敵シンボルが見えており、狭いダンジョン内では彼らが最大の障害となる。
戦闘はフィールド上の敵シンボルと接触する事で突入するが、普段は敵シンボルは見えず、アイテムを使用する事で見えるようになる。
素早さの順にコマンド受付&行動。
通常攻撃の他に呪文による攻撃ができる。
戦闘中、眠った敵(味方)への攻撃は必ず会心の一撃(痛恨の一撃)となったり、また一部イベント戦闘を除いて必ず「逃げる」が成功するのも今作の特徴。
今作での呪文はレベルアップによって習得するのではなく、各地にいる賢者から教えてもらう。
どのキャラにどの呪文を習得させるかは自由。
FM TOWNS版について
上でも書いた通りグラフィックやゲーム内容についてはPC98版のベタ移植ではあるが、BGMがステレオ演奏になっている他、ダンジョンBGMは追加フレーズのあるMSX2版と同じものが採用されている。
またCDから好きな場面で好きな曲を流す事も可能。
たぶんタウンズ版だけ?
移動速度設定で「超速い」を選択可能。
まるで滑っているかのごとく超高速移動が可能だが、この設定に気付いたのは終章。
もっともフィールドやダンジョンで高速移動できても、敵の数が多くてあまり快適に動けなさそうではある。
元となるPC98版からこれといった変更や追加はないので、当然ながらPC98版と同じように快適に遊べるゲームとなっている。
他機種版のレビューでも書いてる通り、今作の魅力はストレスを感じさせないテンポの良さだと私は思っている。
そしてタウンズ版ならではの魅力はBGMをステレオFM音源で聴ける点。
ファンならこれだけでも大満足かと。
逆に今プレイして残念なのはやはりグラフィックがPC98版のベタ移植な点。
タウンズ版ならではのグラフィックとサウンドで英雄伝説をプレイしてみたかったという気持ちが残る。
最後に今回のプレイにはFM TOWNSII MEを使用したが、OPやEDで画面とサウンドにかなりのズレが生じてしまった。
386CPUマシンなら問題ないのかも。
・PC88「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」レビュー
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