「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」の2作目。
確か今作が日本ファルコムがPC88で最後に発売したソフトです。
今だリメイクされない今作。
その原因とは?
今作の主人公は前作の主人公セリオスの息子で、ファーレン王国の王子アトラス。
親父の命令で各国に親書を届けに出るのだが、その間一般人となって世界の現実を見てくるように言われる。
そのため身分を隠して行動するのだが、その言動からセリオス以上に根っからのぼっちゃん育ちらしき事が伺える。
冒険の舞台は前作で舞台となったイセルハーサの世界と、新たに出現した地底世界。
問題は今作の大半が視界の狭い「地底世界」での冒険であるという点。
プレイヤーが目にするのは狭い視界に狭い通路が延々続く地底世界だ。
街や施設が点在しているものの、次へ進むためには地底を突き進むしかない。
さらにその狭い通路に敵モンスターがうじゃうじゃいる。
視覚面での変化に乏しいために移動が苦痛に感じてしまうのは大きなマイナス点だ。
基本的なシステムは前作から変わらないが、唯一呪文に関してはMP制をを廃止し、代わりにMPカプセルにMPをストックするという変更点がある。
各キャラは7つまでカプセルを登録でき、好きな呪文を入れる事ができる。
呪文を使うとそのカプセルのゲージがなくなり、非戦闘時に回復するのを待たなければその呪文が使えない。
前作のようにMP制であればMPが許す限り好きなだけ呪文を使えたが、今作ではかなり制限される事となる。
例えば
1・レス
2・レス
3・レス
4・レジナ
5・フラム
6・フラム
7・ヒュール
と、呪文を登録してある場合、
戦闘中に1のレスを使用すると、回復アイテムで1のカプセルを回復させない事には、戦闘中は1のレスは使用できなくなるといった具合だ。
ボス戦では回復魔法を頻繁に使う事もあるため、どの魔法を誰にいくつ持たせておくか考えておく必要が出てくる。
なお、前作と違って今作では取得経験値がレベルに応じて減少していくため、各章においてレベルの限界が存在し、その時点における最大レベルまで上げても章のボスで苦労する事が結構ある。
そういった場合に重要になってくるのが呪文をどう使うかである。
今作において最重要な要素とも言っていいだろう。
今作も前作同様に多くのハードで発売されているものの、正直あまりいい評判は聞いた事がない。
そのためか日本ファルコムからもリメイクが発売されていない。
今、PCでプレイしたいのであればプロジェクトEGGにてダウンロード購入すれば遊べる。
気になる方は一度お試しを。
ただし、今作は1作目の続きなので、1作目をプレイしていない人はまずそちらから遊ぶ事をオススメする。