スーパーファミコン「ドラゴンクエスVI~幻の大地~」の感想です。
見た目は大幅に進化したシリーズ6作目。
しかし、現在でもシリーズ中の人気という点では低い。
そのあたりを紹介していきます。
なお、DS版ではなくSFC版です。
主人公はライフコッドという山村の村に妹と住む青年。
村長からお使いを頼まれて山を下りる事となる。
と、まぁ短いですが始まりはこんな感じで淡々と流れていきます。
まずは今作から新たに登場した要素をご紹介。
・会話を記憶できる主人公の特技「おもいだす」
・特技が登場
・道具を入れておけるおおきなふくろが登場
・街やダンジョン内での移動速度アップ
・井戸に入る事が可能
これらのほとんどは後に発売されるリメイクなどでも採用されている。
また、前作から続いてモンスターを仲間にする要素もあるが、
仲間にできるモンスターの数は大幅に減ってしまっているため残念なものとなった。
その他ではグラフィックが前作から大きく進化している。
基本システムはいつものドラクエです。
その中で今作の特徴となる要素と言えば、3作目以来の採用となった転職システムだ。
職業は8種類から18種類へと増え、いくつかの職業を究める事で転職できる上級職を追加。
3作目とは違って転職してもレベル1に戻される事はなく、
戦闘をこなす事で上がっていくランクによって様々な技や魔法を覚えるようになっている。
好きな時に好きな職業に転職できる点は魅力の一つ。
お遊び要素としては定番のカジノや、仲間のスライムを戦わせるスライム格闘場、
美しさを競うベストドレッサーコンテストといったものがある。
ベストドレッサーコンテストだけはゲームを進める上で必須となっている。
さて、今作はおそらくドラクエ登場以降、初めてNoを突きつけられたドラクエだったように記憶している。
グラフィック・サウンド共にパワーアップしたにも関わらず、今作の人気はシリーズの中でも低い。
人によって何が受け付けなかったかは異なるだろうが、
・行き先がわからなくなる
・二つの似た世界はわかりにくい
・MPを必要としない特技の登場によりバランス崩壊
・勇者が職業となり全員が転職できるようになる
・仲間にできるモンスターが少ない
などが主な要因として挙げられる事が多い。
また、おおきなふくろの使い勝手の悪さやまとめ買いができないといった遊びやすさに対しての意見も多い。
このように見た目だけではなくシステム面でも「新しいドラクエ」を出せたかのように見えたが、
そのほとんどの部分に不満を持たれてしまった結果となった。
2010年にはニンテンドーDSでリメイク版が発売されたものの、こちらの評価もけっして高いとは言えない。
これらの欠点は後に発売されたリメイク版ドラクエ3で改善されている。
私個人としては今作は思い出のドラクエではある。
発売日に購入した初めてのドラクエだったからだ。
そのため他のユーザーさんよりもどうしても甘めの評価になってしまうかもしれないが、
実際に「じゃあ印象に残っているシーン言ってみろよ」なんて言われると、
「エンディングです……」としか言えない。
じっくり各イベントを堪能するというよりも、ひたすらあっち行ったりこっち行ったりで大変だった記憶しかない。
そういうドラクエです。
堀井さんはドラクエ2の時みたいに友達同士で教え合ったりして進むように考えていたようだけど、
私の周囲はみんな途中で挫折してしまいました……。
教え合うところまでは引っ張れなかったようですな。
まぁゲーム内容に関してはみなさん言いたい事は色々あるだろうけど音楽は凄く良かった。
ここはみんなも認めてくれる……よね?
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