スーパファミコン「ドラゴンクエストⅤ~天空の花嫁~」の感想です。
「かいはつちゅう」のメッセージが話題になるも、それ以外の情報をほとんど出さなかった今作。
スーパーファミコンでのシリーズ1作目はどのような進化を遂げたのでしょうか?
今作のテーマは家族。
主人公は最初は父親と、
次に自分の妻と、
そして自分の子供と共に冒険をする。
主人公はストーリーの流れの中で、少年から青年へと成長する。
それも子供時代から大人へとなり、夫となり父親となるその流れは、
一人の人間の人生を描いたものだとさえ言えるだろう。
今作の特徴としては、
馬車からフィールド上に出せる最高人数が3人までとなっている(リメイク版は4人)点がまず一つ。
それ以外ではモンスターを仲間にできる事と結婚イベントが挙げられる。
戦闘終了時にモンスターが起き上がると仲間にでき、同種族は最大3匹まで仲間になる。
馬車が定員オーバーの場合はモンスター爺さんに預ける事も可能だ。
結婚イベントはゲーム中盤あたりで発生。
幼馴染のビアンカ。
お嬢様のフローラ。
この二人から花嫁を選ぶ事となる。
(DS版ではデボラが追加)
まぁおそらくここでのセーブデータを残しておくユーザーが多いかと思うが、
これまで私が聞いてきた感じだとビアンカを選ぶ人が多そうだ。
戦闘では前作から採用された作戦コマンドに「めいれいさせろ」を追加。
これによってプレイヤーはPTにいるキャラの行動を指示できるようになった。
(ただし、かしこさを低いモンスターはいう事を聞かない事も)
これで「キャラクターが思い通りに行動してくれない」なんて苛立つ事もない。
以上が今作での目立った要素。
それ以外の部分はいつものドラクエを想像してもらえば問題ない。
ハードがSFCになった事で、
前作まで真っ暗だった戦闘画面の背景が描かれていたり、
グラフィックやサウンド面でのパワーアップは見られるものの、
FFのような派手さはなく、どちらかと言えば当時は地味にも見えた。
しかし、前作までとは変わらないドラクエへの安心感があったのも事実。
ドラクエに求められているものは変化や進化以上に、いつも通りである事なのだろう。