「スーパーマリオブラザーズスペシャルなんて聞いた事ない」
そう思われるユーザーの方々も多いだろう。
本作は任天堂ではなくハドソンが、
ファミコンではなくPC88やX1でというパソコンで発売したマリオなのである。
今回はPC88版を元にレビューを書いていこう。
今の時代ならネット動画にうpされているのでご存じの方も結構いるだろう。
ハドソンの「スーパーマリオブラザーズ」はその名の通り「スペシャル」だった。
ステージ構成はオリジナルとは全く違い、なんと言っても本作はスクロールではなく画面切り替え方式なのである。
PC88というハード性能を考えると仕方がない面もあるものの、ジャンプしたその先が切り替わるまでわからない恐怖を本作では体験できる。
これはオリジナルにはない88ユーザーしか楽しめない要素だった(べつに楽しみたくもないが)。
基本的にはファミコン版の「スーパーマリオブラザーズ」のシステムと同じです。
ダッシュやジャンプ、スーパーキノコやファイアフラワー、スターといったお馴染みのアクションとアイテム。
敵もクリボーやノコノコ、そしてワールド最後にはクッパ(に変身したクリボー達)がきちんと待っています。
オリジナルのアイテムとしてはゴールデンハンマーやハドソンのトレードマークだったハチスケ、そしてハエや樽といったオリジナルには登場しなかった敵も登場する。
当時は親戚のお兄さんの家で1日がかりでクリアさせてもらったのだが、難易度で言えばファミコン版を軽く超える難易度となっており、お兄さんも部活でいなかったために誰も見ていた人間がおらず信用してもらえませんでしたw
難易度を高めている原因の一つは操作性。
マリオの挙動がオリジナルとは微妙に異なる点で最初は慣れが必要となる。
そして操作性にようやく慣れると、今度は先の見えない画面切り替え方式と戦う事となり、最後は意地悪なマップの数々と戦う事となる。
オリジナルと比べると散々な完成度ではあるが、
「新しいマリオがパソコンで遊べる」
なんて当時は嬉しかった記憶がある。
まぁそういう時代ですね。
持っているハードで遊びたかったゲームが遊べるならそれだけで満足できたものです。