今回は2023年春発売予定のSwitch版「イース・メモワール -フェルガナの誓い-」のお話。
(画面写真はPC98版「ワンダラーズ・フロム・イース」)
本作は1989年にPC-8801mkIISR以降向けに発売されたイースシリーズ3作目「ワンダラーズ・フロム・イース」がオリジナルとなっています。
当時はPCだけではなく、ファミコンやスーパーファミコン、PCエンジン、メガドライブなど、ほとんどのゲーム機でも発売されたので知っている人も多いかと思います。
(画面写真はWindows版「イース -フェルガナの誓い-」)
その「ワンダラーズ・フロム・イース」をリメイクしたのがWindows向けに2005年に発売された「イース -フェルガナの誓い-」で、そこにBGMの変更やイベントフルボイス化などさらなる追加要素を加えたのが2010年に発売されたPSP版。
今回の「イース・メモワール -フェルガナの誓い-」はそのPSP版にさらに新規要素などを追加した内容となっているようです。
シリーズの時間軸としては確かイース4のあとの物語だったかと思います。
アドルの年齢が19歳ということで、当時は私がまだその年齢よりも年下だった事もあって
「アドルも歳とったなぁ」
なんて思ったものです。
本作では1作目で登場し、3作目以降はアドルの相棒として登場するドギの生まれ故郷フェルガナ地方を訪れる事になります。
そこでドギの幼馴染でありヒロインのエレナや、彼女の兄チェスターらとの絡みの中、フェルガナ地方を治めるバレスタイン城主マクガイアの野望を知る。
さらにその背後では……って感じの流れだったかな。
Switch版で追加される要素は以下のようになっています(PSP版にもある要素は省きました)。
・グラフィックをHDリマスター化
・BGMやSEも高音質化
・キャラクタービジュアルをリファインver.として全て新規描き起こし
(PSP版ビジュアルと切り替え可能)
・主人公アドルにもシリーズで声優を務めている梶裕貴氏のボイス追加
・銀河万丈氏のナレーションも追加
・移動~バトルスピードを1.5倍と2倍に変更できるハイスピードモード搭載
(ワンボタンで切り替え可能)
この中で注目はイース8や9でもアドルの声優を担当していた梶裕貴氏のボイスが追加される事と銀河万丈氏のナレーションも追加されるという点です。
(画面写真はPC98版「ワンダラーズ・フロム・イース」)
イースIV以降だとアドルの台詞ってあまりなかったと記憶していますが、イース1~3までは多くはないものの喋るシーンがあり、その中でも「ワンダラーズ・フロム・イース」はアドルがよく喋るイースでした。
もっともリメイクの「フェルガナの誓い」ではそれらアドルの台詞はほとんどカットされて、
「アドルは~~した」
という説明に変更されていたので、今回のボイス追加もほぼ掛け声になるのかなという感じです。
しかし、銀河万丈氏によるナレーション追加がどのように使われるのかは気になるところ。
特にPCE版イースシリーズ経験者にとっては嬉しい追加要素ですね。
単純にPSP版のHDリマスター化で済ませるのではなく、新要素も多く追加した完全版と呼べる内容。
同じく2023年にシリーズ最新作イースXを発売予定なだけあって、Switchでイースを売っていきたいという日本ファルコムの本気度が見えてきます。
まぁ先に1作目と2作目だろって気はしますけど、そこについても何か考えがあるのかなぁとは思いますね。
そもそもこの2作目までを遊ばないとタイトルの「イース」自体が何のことやらって感じになるでしょうし。
あとは価格。
同じくSwitchで発売された「那由多の軌跡 アド・アストラ」が4378円。
こちらはほぼPS4版そのままの移植って感じだったようで、今回のイースとは単純な比較はできませんが、追加要素が多いとは言っても元は2005年のゲームであり、そのゲーム部分に関しても大幅な変更があるわけではありません。
勝負に出るなら5000円以下が理想ではありますがどうでしょうか。
ファンはいくらでも買うとは思いますけどね。
私は問答無用で買います。
・「イースVIII -Lacrimosa of DANA-」(Switch)
・「イースVIII -Lacrimosa of DANA-」(PS4版)
・「イースIX -Monstrum NOX-」
・「イースⅠ・Ⅱ」
・「イースⅢ」
・「イースⅣ ザ・ドーン・オブ・イース」
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