PCエンジンのRPG『桃太郎伝説ターボ』の感想です。

ゲーム内容


主人公の桃太郎が鬼ヶ島へ鬼退治に行くという、おとぎ話「桃太郎」を題材に独自の世界観を構築したRPG。
ファミコンで発売された1作目を元に様々な改良を加えたのが今作『桃太郎伝説ターボ』らしいですが、私はFC版を未プレイなので違いなどについてはわかりません。

王道システムに独自のテイスト


ゲーム内容はわかりやすく言えば「ドラクエ」タイプのRPG。
ランダムエンカウントによるターン制コマンドバトルで主人公の桃太郎を成長させながら物語を進めて行きます。

「桃太郎」というおとぎ話を基本としつつも、そこに他のおとぎ話をからませて子供も楽しめる安心の物語かと思いきや、プレイヤーをナメたような敵キャラや一部イベントなど、思わず脱力してしまうような要素も満載。
でもこれこそが本シリーズの魅力なのかな?

時にはちょっと変わった戦いも用意されています。
随所に見られる独特な演出や敵こそ今作最大の魅力かもしれません。

仙人
各地にいる仙人から与えられる修行をクリアすると「術」を教えてもらえます。
その修行内容は
「戦闘で勝つ」
「金を払え」
「自分の元までたどり着け」

など、仙人によって様々。

1つ言える事は
仙人の修行では気を抜くな
って事ですね。

戦闘


上で紹介したように戦闘はランダムエンカウントのターン制コマンドバトルで1対1の戦い。
桃太郎も敵もたまに連続攻撃を行う。

また、お供にイヌ、キジ、サルがいる場合はそれぞれ一定確率で援護してくれる事もある。

中にはちょっと変わった行動をする敵も……。

気になった点

ダンジョンの構造が単純
どのダンジョンも構造や仕掛けで迷う場面がなく、階層も思ったより浅かったりと、気合い入れて挑むと肩透かし食らう事が多かったです。
ラストの鬼ヶ島なんて相当気合い入れて臨んだんですけどね……。
まぁその分、ラクっちゃラクでいいんですが。
一部のいやらしい敵
こちらの所持金半分(あるいは全額)や持ち物の一部(あるいは全部)を盗んで逃げて行く敵が出現。
比較的お金は貯まりやすいゲームではあるけど、こういう敵に盗まれて逃げられるとストレス溜まります。
便利すぎる「ふゆうの術」
一定時間空中に浮かぶ事ができる「ふゆうの術」を使えば、ダメージを受ける毒の沼地だけではなく、今作のダンジョンにおいて唯一と言ってもいい仕掛けの落とし穴もあっさりクリアできてしまいます。

ドラクエのルーラやリレミトじゃないけど
「不思議なチカラでかき消された」
みたいに、一部ダンジョンでは使用不可にしても良かった気もします。

感想

独特な世界観とギャグは好みが分かれるところだけど、RPGとして非常に完成度の高い内容です。
そのあたりはFC版プレイヤーの意見なども反映して遊びやすくしたってとこでしょうか。
かと言って何も考えなくても進めるわけではなく、きっちりレベル上げはしないと苦戦する絶妙なバランス具合も昔のRPGといった感じで懐かしかったです。

一方でダンジョンについては、構造が素直過ぎる事や落とし穴を簡単に回避できてしまう事から、どれも物足りなさを覚えました。
良く言えば素直でやさしいって事なんですけどね。

「桃太郎伝説」1作目の物語を楽しみたいという人は、今から遊んでも十分楽しめる内容とバランスかと思います。

関連商品

関連リンク

・「桃太郎伝説ターボ」レビュー
・「桃太郎伝説II」レビュー
・ゲーム感想ページ

2 Thoughts on “「桃太郎伝説ターボ」レビュー

  1. たとえ敵でも懲らしめるだけというのが桃太郎伝説の良いところ(^^)
    FC版との差はわかりやすくグラフィックと難易度設定でしょうか
    FC版のほうが難しくできています。
    タイ得苦労するぐらいで私がクリアできたから大丈夫
    敵が当時旬だったタレントさんなどに変更されていたりしますね
    術もいくつか変更されているそうです。
    私は今プレイしている『マジック・キャンドル』をクリアしたら
    プレイしようかなって思っています。

    • そうそうw
      「敵をやっつけた」とか「倒した」ではなく「こらしめた」っていう表現いいですよね~。

      やはりオリジナルのFC版とは色々違う部分ありそうですね……。
      FCでも1作目と外伝が出ているようなので、それらも含めてシリーズ制覇したいななんて考えたりもしています。

      「マジック・キャンドル」も画面写真など見るとオーソドックスで遊びやすそうなRPGですね。
      ちょっと和風RPGが続いているので、間にこういったファンタジー系挟むのもいいなぁ。

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