PC98向けに発売された英雄伝説シリーズ3作目である「白き魔女」。
その後、リニューアル版やセガサターン版、PSP版と発売されているが、
今回はオリジナルであるPC98版をレビュー。

ゲーム内容

ラゼピック村に住むジュリオとクリスは、成人の儀式のため村のならわしに則り、
白き魔女が歩いたとされる道のりを旅する巡礼の旅へと出る。
各地で白き魔女が残したとされる予言。
ジュリオとクリスは予言が現実になってしまった様子や、
それを阻止しようとする人間達のドラマを行く先々で見る事となる。
こんな感じだろうか。
彼らの旅の目的は最初にも書いたとおり巡礼の旅である。
それはきっちり最後までやり遂げられるわけだが、
白き魔女が歩いたとされる道のりを旅する事が巡礼の旅のため、
必然的に彼女が残した予言と現実も知る事になる。

ロールプレイングゲームでありレベルやお金、成長要素はあるものの、
戦闘は決まった場所でしか発生せず、またその戦闘自体避けられない事も結構ある。
特に狭いダンジョン内だとどうしても勝たないと先へ進めないという事も。
ストーリーはオムニバス仕立てとなっており、序章~終章まで全9章で構成されている。
しかし、ゲーム自体は完全に一本道な展開。
フラグ立てに終始する内容である。

戦闘は画面切り替えナシでフィールドからそのまま移行。
あらかじめ設定した攻撃パターンをオートで行う。
それぞれがフィールド上をモソモソと歩いてバトルするのだが、
どうにもキャラの行動がアホすぎる。
例えば空を跳ぶ鳥のモンスターとのバトル。
急降下してくる鳥を狙って攻撃しないとダメージを与えられないのだが、
見事に攻撃のタイミングがずれて空振り→鳥はまた空へ。
この繰り返しを延々20分も見ていました。
突進してくる敵に向かって行きものの見事にはじかれる。
起き上がってまた敵に向かって行き突進食らってはじかれる・・・・・・。
戦闘は決まった場所でしか発生しないものの、このループはストレス溜まります。
一応高さの概念があり、高い場所から敵を落とすと一撃で倒す事が可能で、当然こちらが落とされても一撃死である。
もっとも繰り返し言うが決して賢くないこのCPUでは、狙って落とそうなんぞそうできる事でもない。


ゲーム性よりもストーリー重視の中身から、好みが完全に分かれるソフトだと言える。
世界観にハマれば戦闘の少ない冒険も、設定のまんま巡礼の旅として楽しむ事ができるだろう。
なお、今回オリジナルであるPC98版をレビューしたが、
Win版、PS版、SS版、PSP版と、それぞれ内容に違いがあるのでご注意を。

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