エタニア編ラスト。
(文章はPSVita版プレイ日記を再編集しています)
現代の漂流村へ戻ると理力石が眩い輝きを放つ。
ダーナは何やら思い当たる節があるようで、エタニア王国の真実と自分の想いをみんなに見て欲しいと言う。
ダーナが《セレンの園》を訪れてから三ヶ月後。
北方諸国の様子を見てきたダーナと御供のラステル。
ダーナはあの災厄で予知の力を失ったと噂されているようです。
寒さをしのぐために王宮へ避難していた人々の元へ訪れる。
中には
「自分達を見捨てて逃げた」
と罵る人間もいる中、ダーナはオルガと場所を移して報告を行う。
北方諸国は壊滅だったとの報告を行い、みんなで南方諸国へ向かおうと話すダーナ。
オルガもその提案を予想はしていたようだが、明日まで考えさせてくれと結論を保留。
賛成してくれると思っていたらしいダーナは驚くが、さらにオルガの
「“視えて”いるのだろう?」
との言葉に一瞬言葉を失いつつも頷く。
ならば自分に時間をもらえないかと話し、まだやる事があると言ってその場を去るオルガ。
その後、気分転換に周囲を散策しているとイオを発見。
元気そうなイオの姿に安堵するダーナだが、イオは前回の約束どおりこれが本当のお別れだと話し、いつもの場所で待っているという。
地下聖堂・灼熱の間の最奥へ行くと精霊たちが集まっており、大樹の選択と淘汰によって自分達も消えゆくと話す。
ダーナは力を貸してもらったのに守ってあげられなかった事を謝る。
精霊は地下聖堂にはさらに奥があると話し、ダーナの武器「エーデルスフィア」に精霊の力が宿してくれる。
「霊環セレスディア」を入手。
このさらに奥には「とっても邪悪な奴が待っている」というが……。

地下聖堂・灼熱の間の最奥にあったレリーフを調べると下のフロアへと移動し、最終試練の間に到着。
ここは敵が多いだけで一本道の短いエリアでした。

最奥で待っていたのはイオ。

まずは資格を示してもらうと話すイオは、古代エタニア人が使ったとされる“変異術”で竜の姿へと変身。

《放たれし天衣無縫》イオ戦。
ダーナと同じように【グラティカ】や【ルミナス】のスタイルチェンジを使いこなし、それぞれに違った行動で攻撃してきます。
またHPがここまでに登場したどのボスよりも高いので長期戦は避けられない感じですが、それぞれの攻撃はさほど大きな威力はないので、イオのスタイルに応じてこちらもスタイルチェンジしないとダメージが通りにくい点だけ注意すれば、あとは回復アイテムをちゃんと用意していれば負けない感じです。

――王は途方に暮れていた。
恵みの祖であると信じた大樹は滅びの化身であった。
その真実を目の当たりにして、底知れぬ恐怖に囚われてしまったのだ。そんな王の前に現れたのが聖者ウリアヌスであった。
『大樹は災厄の化身なるもエタニアに《生》を与えし存在。』
『それはすなわち世界そのものだと言えます。』
『人の営みを紡いでいくため、我々にはそれを受け入れる覚悟が必要なのでしょう。』『――大樹を討つこと能わず。』
聖者の言葉を聞き入れた光王は大樹を保護する旨を布告した。
そしてその脅威を記した“真実の壁”と“庭園”を地中深く封印するのだった。
時は移ろい、光王が初老を迎えた頃、救世の聖者ことウリアヌスが静かにその生涯の幕を閉じる。
天が涙するかの如く王都は一月以上に渡って雨に閉ざされた。
しかし聖者の従者であった娘が祈りを捧げると瞬く間に雨は止み、王都は陽光に包まれたという。
娘は王都の南に寺院を建立し、大樹を鎮め奉ることを上奏する。
王がこれに応じると、エタニアは天地人に恵まれ、さらなる繁栄の時代を迎える。
娘はエタニアにとどまり大樹を奉じる最初の巫女となった。
やがて大樹は王国繁栄の象徴として崇められるようになる。
王は寺院を王家と対等の存在とし、これによってエタニア王国の礎が築かれたのである。
『人々が繁栄を享受する中――』
『“真実の壁”に記された脅威はいつしか忘れ去られるだろう。』
『しかし泡沫が現れ消えるかの如く、終末が訪れるのもまた必然。』
『この地を訪れし者たちよ――“我”を継承する巫女たちよ。』
『汝らはこの事実を知り、背負って生きることとなろう。』
『それこそが巫女本来の務めであり、存在理由だと我は考える。』
『“最後”を司る者へと至る、その日まで――』
しかし、そこにはさらに大樹の巫女へ充てたメッセージも記されていた。
そして、そのメッセージを残した初代“大樹の巫女”がイオだという。
この姿はもともと思念体であり、長い時を過ごす間に力が衰えて、子供の姿に戻ったのだとか。
「これでようやく役目を果たせる」
と話すイオ。
この聖堂で巫女に伝えて来たのは“歴史”
でも、“歴史”というのは過去だけではない。
本当に伝えたいのは“今”、そして“未来”のことだという。
この地下聖堂は歴代の巫女に大樹の真実を伝えるために作ったらしく、“護り人”にもバレないようこっそり教えてきたのだとか。
真実を知った歴代巫女の反応は様々で、イオを「大樹に仇なす大罪人」と罵る巫女もいれば、真実を受け止めきれずに半狂乱に陥る巫女もいたらしい。
それでもイオは後世の巫女たちには真実を認識して欲しかったと話す。
「世界は残酷でまるで誰かの儚い“夢”みたいだ」
とし、人の一生も似たようなものかもしれないという。
王族だろうが盗賊だろうが最期はみんな無に帰る。
では人が一生かけて積み上げてきたことや選択は無意味だったのか。
「ダーナだって、いつか最期を迎える日が来る」
「その時、アンタは何を思う? 全て無駄だったと考えるかな?」
ダーナの答えは、
「そんなふうに思うはずない」
だった。
これまでの出来事や選択全てがあったから今の自分がある。
もし、エタニアや自分の存在が消えてしまったとしても、
次にこの地上で生きる誰かが自分たちを受け継いでいくはずだと。
ダーナの答えを聞いたイオは、その先まで視えているダーナに感心し、年寄りはそろそろ退散すると言って姿を消すのだった。
翌日早朝。
南方への出発準備が整ったダーナだが、オルガはここに残りたいという者達と共に残るらしい。
王都を離れたくないという者の気持ちが今なら自分にもわかるのだとか。
それに巫女だったダーナに未だ反感を持つ者もいるらしく、そういう輩は自分が率いた方が上手くいくだろうと。
「最期の時を誇り高く迎えるため、ここからは各々が選んだ道を行こう」
そう話すオルガにダーナは
「さよならは言わないよ」
と言って握手をし、それぞれの道を進むのだった。
一年後。
王都へ戻って来たダーナ。
「やっぱりドキドキするなぁ」
「いよいよだよ。アドルさん、やっと会えるね」
ここで過去の記憶は終了。
このあとはプレイ日記25の場面へと続く感じですね。
そして現代へと場面は戻り、ダーナの行動にあらためてみんなが驚き、そしてきっとオルガやラステル達も度肝を抜かれているだろうと話す中、
ダーナは
「私たちが守りたかった世界は無くなっちゃったけど、この世界はちゃんと私たちを受け継いでくれている」
と、オルガやイオたち、そして当時を共に生きたみんなに教えてあげたいと考えるのだった。
・日記20以前
・日記21(第五部・見晴らし峠~王家の谷)
・日記22(第五部・王家の谷)
・日記23(第六部・漂流村~テンペル参道)
・日記24(第六部・エタニア王都~セレンの園)
・日記25(第六部・王家の谷~セレンの園)
・日記26(第六部・見届けの丘)
・日記27(第六部・見届けの丘)
・日記28(第六部・地下聖堂・灼熱の間)
・日記29(第六部・地下聖堂・最終試練の間)
・日記30(第六部・見届けの丘)
・日記31(エピローグ・蒼き波濤の果て)
・ゲーム日記ページ
改めてエタニアの滅びを見せつけられるのは、結末がわかっていてもキツイシーンではあります。
ただ、地下聖堂でのやり取りや瀬戸際にあっても前向きだったシーアやラステルなんかの描写もあったので、ある面では救われたイベントでした。
クリア後に思い返してみると深いシーンだなぁ。
PSVita版で描かれていなかった部分はクリア後に色々想像したので、PS4版で追加エピソードがあると知った時は
「蛇足にならないか」
とも心配しましたが、想像の余地が残るギリギリのラインでそれぞれのエピソードが追加されたような気がします。
でもやはり結末を知っているとエタニア編はもう途中から見ていて辛いものがありますが……。