セガサターン版「LUNAR シルバースターストーリー」の感想です。
2DRPG。
システムは基本的にはオリジナルのメガCD版を受け継いでおりオーソドックス。
装備品とレベルアップでキャラを強化しながら物語を進めていくという作り。
一方でフィールドマップが簡略化され、敵とのエンカウントもなくなるなど、オリジナルとは大きく変更されている点も。
ダンジョン内では敵シンボルと接触する事で戦闘に突入。
ダンジョンだけに入り組んだ狭い場所の移動となるため、基本的に敵シンボルから逃げるのは困難です。
戦闘はコマンド入力のターン制。
行動をコンピュータに任せる「AI」。
キャラごとに行動を指示する「命令」。
あらかじめ登録しておいた行動を行わせる「作戦」。
といった戦況に応じてコマンドを使い分けて戦う。
ただ、「AI」は賢いとは言えないので強敵相手ではあまり役に立ちません。
また戦闘開始時の陣形も設定可能だけど、特に変更しなくても最後までクリアはできました。
英雄ドラゴンマスター・ダインに憧れる主人公アレス。
メガCD版とは違い、特にムービー画面ではよく喋ります。
ヒロインのルーナやラムスと白竜の洞窟へ向かう事で、アレスの運命が大きく変わる。
といった感じで物語はスタート。
冒険を進めて行く中で出会う個性的な仲間たち。
仲間はイベントで抜ける事はあっても最後まで固定。
AIが役に立たない
なぜかMPが切れると通常攻撃もしないで逃げまくる事態が頻発。
さらにはMPは残っているのに、より大ダメージを与えられるスキルを使わずに通常攻撃ばかりする事も。
序盤中盤はともかく、終盤になると使い勝手は悪く感じました。
逃走からの無意味な無敵状態
戦闘から逃走に成功すると一定時間透明(エンカウントしない状態)となるが、 敵シンボルをすり抜けたりはできないため囲まれた状態だと結局逃げられない。
しかも、透明状態でも敵はこちらをしっかり認識して追い回すため、特に移動速度の速い虫系の敵シンボルからは逃げきるのは難しい。
バグ
戦闘中、なぜか敵ではなくて味方を攻撃し始める場面が多々あった。
敵を全滅させているのに見えない何かに攻撃することも。
また、あるダンジョンでは仕掛けが作動せずに脱出不可能になった事もあるなど、バグなのか何なのかよくわからない場面に度々遭遇。
オリジナルのメガCD版の余計な部分を削いで、ストーリー重視にした感じ。
わりと迷うほどに広大だったフィールドマップも迷う理由がないほどに簡略化されており、キャラやストーリー重視の人であればこのSS版の方が馴染むかと思います。
逆に色々な場所を探索する楽しみが欲しい人は物足りなく感じるかと。
ゲーム部分はやはりAIのバカさやバグなど、気になる点で挙げた部分が最後まで気になりました。
彼らは一体プレイヤーには見えない何を攻撃しているのか……。
細かい部分での粗さが目立つかなぁという感じです。