基本はPC88版「イース2」を忠実に移植。
前作では一部BGMがPSG音源曲に差し替えられていたが、今作ではそれはなくなった。
体当たり攻撃で敵を倒して行く点や半キャラずらしで体当たりする事で敵をノーダメージで倒せる部分は前作と同じ。
冒険の舞台は前作よりも増えており、視覚的にも変化に富んでいる。
なお、上でも書いたように全編通してPC88版から大きな変更点はないが、画面レイアウトでHPの数字表示がなくなっていたり、一部地形が若干変わっている部分はある(↑の写真の場所がそう)。
体当たりのみだった前作の攻撃方法に「ファイヤーの魔法」という攻撃方法が追加。
一部を除くデカキャラはこの「ファイヤーの魔法」じゃないと倒せなくなっている。
魔法は他にも、魔物に変身できる「テレパシーの魔法」や村へワープできる「リターンの魔法」などがある。
MSX版前作は全体的に処理が重かったが、今作ではそのあたりが見事なまでに解消されており、またデータ保存はディスク/S-RAMにそれぞれ8箇所ずつ可能とオリジナルよりも遊びやすくなっている。
また、BGMは前作同様にPSG音源のみ対応だが、FM音源にも負けない迫力で奏でられる。
私がプレイした中ではもっとも遊びやすかった「イース2」。
全ての処理が軽く、またゲームバランス自体も見直されているのかテンポよくレベルも上がっていくし、最後までストレスなくプレイできたのは大きい。
以前にEGGでMSX版をプレイした時はどこか操作にクセを感じたんだけど、今回のプレイではそういったものは一切感じられなかった。
PSG音源サウンドも88版のFM音源に負けていない。
もし、
「イース2初めて遊ぶけどどのハードのがいい?」
と聞かれたら、私はこのMSX2版をオススメします。
・「イース」(MSX)レビュー
・「イースII」(MSX)レビュー
・「ワンダラーズ・フロム・イース」(MSX)レビュー
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