先日クリアした「コズミックファンタジー4 突入編」の感想を書いていきます。
本作のジャンルはRPGだが、最初の1時間ほどはアドベンチャーパートが挿入される。
アドベンチャーと言っても謎解きのようなものはなく、コマンドを総当たりして次へ進めて行くだけ。
その後は最後まで普通のRPGとして展開。
物語の展開によって最大4人PTで進行していく。
戦闘を繰り返してレベルアップさせ、獲得したお金で装備を整えるなど、ごく普通のRPGなのでとっつきやすい。
前作「3」はフィールドと街が繋がっていたので、フィールド全体が巨大な迷路のようなマップにされていたが、本作では「2」までと同じ形へと戻されている。
設定を変更すれば移動速度がむちゃくちゃ速いものの、エンカウント率も高いのである意味地獄。
戦闘はランダムエンカウントで発生。
戦闘は行動力メーターが貯まったキャラからコマンド入力可能。
メーターは最大2段階まで上昇し、2段階目まで貯めてから攻撃するとダメージが増える。
また、2段階目じゃないと使えない魔法も存在する。
戦闘バランスは全体的に大味。
ボス(本作のラスボス含む)でも一桁のダメージしか受けなかったりする事も。
そして前作同様、とにかくこちらの通常攻撃は当たらない。
シリーズおなじみの「おやくそくシーン」はもちろん健在。
途中のビジュアルシーンなんて、ずっとサヤの乳首見えてるし。
このシリーズにおいて女性キャラの胸は、
「隠すから恥ずかしいんだ。隠さなければどうってことはない」
とでも言いたげな扱いである。
エンカウント率が高い
とにかく数歩進んでは敵と遭遇。
移動速度を「はやい」に設定していると、戦闘終了からフィールドBGMが流れる前にまたエンカウント。
特にダンジョン探索時などはもはや苦痛でしかなかった。
攻撃ミスとかわされる回数が多すぎ
通常攻撃をミスする回数自体は前作とあまり変わらず。
だけど、本作ではそこに「敵に攻撃をかわされる」回数が増えており、結果として攻撃が当たらない回数が増えた印象。
この2つの組み合わせで、私が確認した限りでは
最高11回連続で攻撃が当たらない
なんて事態も発生。
いくらなんでもひどい。
こちらの先制攻撃少なくない?
敵の先制攻撃はしょっちゅう来る。
そりゃもう3回連続とかも普通にある。
クリアまでに何回先制攻撃されたかわからない。
対してクリアまでの主人公側の先制攻撃はたったの2回。
うち1回はボス戦。
偏りすぎてない?
様々な場面でSEがない
宝箱を開ける音や宝箱などからのアイテム入手時、回復ポイントで体力を回復してもらった時など、あらゆる場面でSEがない。
別になくて困るわけではないのだが、なんか寂しい感じ。
敵が弱すぎ
一部「なんでここにこんな強い雑魚が?」と思った場所が序盤にあったものの、中盤以降はラストまで雑魚弱すぎ。
いや、ボスも1人を除くと弱い。
本作におけるラスボスですら通常攻撃で被ダメージ1桁とか。
おかげでラクできたけどもw
シリーズを重ねてきた作品だけあって、キャラクターの個性は光ってるし世界観もしっかりしている。
RPGとして目立った要素はないものの、ある意味安心して世界観に没頭できるので、シリーズファンなら問題はないはず。
だけども……前作の不満点(エンカウント率の高さと攻撃ミスの多さ)が見事なまでに解消されていないのはさすがにどうかと。
これらの不満点のせいでゲームテンポが著しく損なわれている。
普通でいいんだよ普通で。
なんでわざわざストレス溜まる部分だけを引き継いでしまったのか。
SEの足りなさとかバランス面も含めて無理やり発売したのかなって気がしないでもない。
それと「気になった点」に一度は書いて消したけど、アドベンチャーパートも蛇足のように思えた。
どうせ重要シーンはビジュアルシーンで見せるんだから、普通に全編RPGパートで良かったように思う。
とにかく前作の問題点が改善されてない事に不満の残った本作。
そのあたりは続きの「激闘編」に期待したいが……。
中古PCエンジンスーパーCDソフトコズミックファンタジー4 銀河少年伝説 突入編
「コズミックファンタジー4 激闘編」レビュー
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