MIDI対応ゲームが多かったX68000。
やはりMIDI演奏でプレイしたいということで、色々試してみることに。
なんせMIDIは当時学校で音楽授業に使うためにSC-55mk2を購入したけど、真面目に授業を受けてなかったのでハッキリ言って知識に関してはド素人です。
とにかくまず必要なのがMIDIボードということで、SX-68Mを購入。
X68k用のMIDIボードにも種類があるらしいが、これを選んだ理由は単純に他に選択肢がなかったから。
このSX-68Mは本体に挿しても出っ張りができるのだが気にはしていられない。

これだけでそれなりの出費。
古い物ほど金がかかるなと最近実感している最中。
でもそれを揃えることこそロマンでもある。
ボードを差し込む際には普通にやってもなかなか挿さらないので、力を込めてドン!と押し込む(責任はもちません)。

MIDIを接続していない時には標準で「OFF」状態だったMIDIの項目が「ON」になっている。
かつてX68kをもっていた時に叶わなかった夢の実現の瞬間である。
学生だった当時は、X68k一式の他にMIDIボードとMIDI音源まで揃えるなんて夢のまた夢だったしなぁ。
X68000全盛期のソフトで調べると、多いのはLA音源対応。
MT-32やCM-64が必要。
そういえば当時X68kをもっていた幼馴染がCM-64を持っていた。
次にGS音源。
こちらは有名なSC-55やSC-88でいいんだろうか。
まずはSC-88PROを繋いでみる。
SC-55対応のソフトはこれだけでとりあえず問題はなさそう。
ちょっと音がヘンな場合はSC-55設定にしてみれば解決。
問題はLA音源しか対応してないソフト。
古いソフトに多いみたいだ。
SC-88PROは設定でCM-64配列にすることができるので、そちらで試してみる。
CM-64配列のやり方は、「SELECTを押しながらINSTRYMENTの←を押して、ALLボタン」(説明書より)。
設定変更した後はPANを逆にしろとか注意書きもあるので、そのあたりは各自ご確認を。
さて、これでやっとこさLA音源モードでも聴けるくらいにはなったのだが、当然ではあるが全く同じ音というわけにはいかない。
それでも私のような素人なら全然我慢はできる範囲なのだが……一つだけ気になったのが「ファランクス」だけ音が残ってしまう点。
その音が残ったまま次の曲が再生されてしまうため非常に不快。
設定変えれば消えてくれるのだろうか?
結局、CM-64とCM-300も購入。
CM-64でLA音源対応ソフトは解決。
CM-300はGS音源なので、この2つで手持ちのソフトは全部対応できるようになった。
耳がおかしいと不評な私の意見が参考になるかはわからないが、今回SC-88PROで再生した各ソフトの感想を紹介。
できるだけ簡単に入手可能なMIDI一つでなんとかしたいという人は、完全再現目指さないのであればSC-88PROがあればいいんじゃないかな。
手に入るのであれば、MT-32やSC-55なんかを揃えるのがいいのかもしれないけど、SC系はともかく、MT-32やCM-64は最近はヤフオクでもあまり見かけないし。
・ファランクス
CM-64配列にすればとりあえずまともに聴けるが音が残る
・パロディウスだ!
こちらもCM-64配列にすればとりあえず問題はない
SC-88PROやSC-55MAPだと音がヘン
・出たな!ツインビー
SC-88PROやSC-88MAPで問題はないが一部音が気になる
SC-55MAPにすれば問題なし
CM-64配列にしてLA音源モードで起動するとかなり音がおかしい
・グラディウスII
SC-88PROやSC-55MAPなら問題なし
CM-64配列にしてMT-32モードにしてもそれなりの迫力
・悪魔城ドラキュラ
SC-88PROやSC-55MAPなら大迫力
CM-64配列にしてLA音源起動だと音がヘン
・ファイナルファイト
CM-64配列にしても音が弱い?
次はPC98に86音源を
とりあえずMIDIは私が考えていた最高の環境が整ったので、次はPC98に86音源をぶっ挿そうかと考え、実行したところ。
手持ちのPC-9801DSは標準でPC-9801-26音源を実装しているのだが、モノラル音源のためか、ヘッドホン着用時に左側に音が集中しているようでどうにも気になる。
PC-9801-86音源にして、いい音で対応ソフトを遊びたいってのもあるし。
MIDIと違って、こちらは比較的まだ入手しやすく値段も現実的。
なお、今回紹介したMIDIの動画は後日youtubeに公開予定。
気になる人はそちらで実際に聴いてご確認を。