以前に1~3作目までまとめて紹介したけど、やはり1作ずつきちんと書いた方がいいだろうという事で。現在のドラクエしか知らない人は変に思われるかもしれないけど、昔のドラクエはファミコン版以外にも発売されていました。

ゲーム内容

ファミコン版との内容の違いはない。アレフガルドと呼ばれる世界。ラダトーム城の王様から竜王を倒すよう頼まれたロトの勇者。竜王を倒し、光の玉を取り戻す事が勇者=プレイヤーの目的である。

シリーズ1作目という事で操作キャラはこの勇者様1人。最大レベルは30。ステータスは名前によって変化するので一概に言えないわけだが、最大HPはおそらく200超えるか超えないかあたりだろうか? 私のキャラ「ひろ  」はLV30でもHP200は超えなかった。

さて、では2作目以降との違いはどのあたりにあるか? まず、本作ではキャラクター達は常に正面を向いている。
勇者も王様もローラ姫も町の住人達も、皆あなたの方を向いたまま移動する。
会話をしたい場合は「はなす」を選んだ後に方角も選択しなければならない。
また、フィールド上では山の上を歩くと移動速度が落ちるのもシリーズ中本作のみである。

呪文の数も2作目以降と比べると少ない。
・ホイミ
・ギラ
・ラリホー
・マホトーン
・レミーラ
・ルーラ
・リレミト
・トヘロス
・ベホイミ
・ベギラマ
の、10種類のみである。そう、本作最強の攻撃呪文はベギラマ。最強回復魔法はベホイミなのだ。もっともベギラマを覚える頃には通常攻撃でなんとでもなるわけだが……。ベホイミに関してはHP80前後を回復してくれる。最大HPと敵の攻撃によりダメージを考えても十分な効果だ。

装備品は武器、鎧、盾の3種類のみ。
兜やアクセサリーといった物はなく、また新しい装備を購入するとそれまで使っていた装備品はその場で下取りしてくれる。最強装備はロトの剣・ロトの鎧(ダメージ床無視と歩くごとにHP回復)・水鏡の盾である。なぜかロトの盾は登場せず、最強の盾はメルキドの町で14800ゴールドで手に入る水鏡の盾となっている。

モンスターはどうだろうか?
・スライム、スライムベス、メタルスライム
・ドラキー、メイジドラキー、ドラキーマ
・ゴースト、メトロゴースト、ヘルゴースト
・魔法使い、魔道士、大魔道
・おおさそり、てつのさそり、しのさそり
・メーダ、メーダロード
・がいこつ、死霊、死霊の騎士、影の騎士
・ドロル、ドロルメイジ、
・リカント、リカントマムル、キラーリカント
・キメラ、メイジキメラ、スターキメラ
・ゴーレム、ゴールドマン、ストーンマン
・鎧の騎士、悪魔の騎士、地獄の騎士
・ドラゴン、キースドラゴン、ダースドラゴン
・竜王
こうして挙げてみると、今ではすっかりお馴染みとなったはぐれメタルもいない。
なお、同種のモンスターは色違いの他に向きが違うものもある。
例えばキメラとスターキメラは色違いではあるが同じ方角を向いて出現する。
しかしメイジキメラは上記とは反対の方角を向いて出現する。
なぜか後のシリーズではこの「違う方向を向いている」表示は一切なくなってしまった。
ドラクエ3で登場するキメラとメイジキメラは同じ方向を向いている。
ちょっと残念だ。
向きが違うだけでも結構印象が違って見えるのだが……。

さて、これらの中でみなさんが印象に残っているイヤなモンスターは誰だろうか? 私はダースドラゴンがなんとなくイヤだった。レベル17あたりで遭遇すると、最強装備で固めていてもラリホーで眠らされてしまい、1ターンで30前後のダメージを受ける事になる。

「ダースドラゴンのこうげき
ひろ  は34のダメージをうけた!

ひろ  はねむっている

ダースドラゴンのこうげき
ひろ  は31のダメージをうけた!

ひろ  はねむっている

ダースドラゴンのこうげき
ひろ  は28のダメージをうけた!

ひろ  がめをさました
コマンド?

ひろ  のこうげき!
ダースドラゴンに27のダメージをあたえた!

ダースドラゴンはラリホーをとなえた!
ひろ  はねむってしまった

ひろ  はねむっている

ダースドラゴンのこうげき」

(うろ覚えなので文章は若干違う可能性があります)
うがぁ!
これだよこれ!
このダースドラゴンは竜王の城の最下層より2つ上の階から出現し始める。竜王が見えている場所でこいつに眠らされて死んだ事が何回かあった。なお、同様にイヤな奴に悪魔の騎士がいる。つまりはラリホーが苦手なのだ。

ダンジョン内は真っ暗であり、たいまつかレミーラの呪文を使う事で勇者の周囲を照らす。たいまつは1キャラ分の周囲を、レミーラは3キャラ分の周囲を照らしてくれるが、たいまつがダンジョンから抜け出すまでは永久に照らしてくれるのに対し、レミーラは一定歩数を歩くごとに視野が狭まり、最後には真っ黒になってしまう。もっともクリアする上で必ず通らなければならないダンジョンと言えば、ガライの墓、リムルダールへの通り道、竜王の城のみだ。これらはマップを覚えたユーザーさんであればわざわざ周囲を照らす必要もなく簡単に攻略できる。3作目のように壁に当たると音がなるのでわかりやすい。

最後にMSX1版について。
移動速度がファミコン版と比べて若干速い。グラフィックはMSX1にしてはかなり頑張っているが、スクロールはしょうがないとは言え凄まじい。壁の隣りに配置されているキャラが移動するごとに壁にめり込んで見えるほど。MSXのPSG音源によるBGMはFC版とは違うものの、これはこれで味があって良いという人もいる。当時私はこのソフトを白黒テレビでプレイしていた。そこへ友達(だったかは自信がないが)がやって来た。
「ぶはは! 壁にめり込んでる!」
「色がわかんねぇーーー!」
そう言って散々バカにするとそのまま帰ってしまった。
翌日。
私のあだ名が白黒になったのは言うまでもない。まぁ……ドラクエに関してはファミコンユーザーが羨ましかったです……。

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