当時、周囲はみんなファミコン。私はMSX1。
そんな中でセガマークⅢを持っている友達がいて、ハードの貸し借りを互いにした時に遊んだのが本作。
まだテレビゲームに疎かった私は本作のことをよく、
「ファイナルファンタジー」
と言ってしまい、持っていた友達に、
「ファンタシースター!」
と怒られたものである。
見下ろし視点の2DRPG。
最大4人PTで戦闘や装備強化でキャラクターを育成して先へ進めていく。
システム自体に目立った目新しさはないが、他では見られなかった演出関係に力を入れている。
また、女性主人公という点も珍しかった。
↑イベントシーンでは一枚絵による演出も
(惑星間を移動)
本作の舞台であるアルゴル太陽系には3つの惑星があり、ゲーム中はその3惑星を冒険することになる。
・パルマ
・モタビア
・デゾリス
どれも視覚的に特徴があり、音楽も違うのも地味に豪華。
↑惑星間の移動にはシャトルを使う
(3Dダンジョン)
フィールドと違ってダンジョンは全て3Dで描写。
非常にスムースなスクロールが話題となった。
ダンジョンは普通に先が見えるタイプと、サーチライトがないと何も見えないタイプが存在する。
↑これがスムーズにスクロールするだけでも驚きだった
(バトル)
ランダムエンカウントのコマンド選択バトル。
3Dダンジョンと並んで本作のウリだったのがこのバトル。
なんと敵がアニメーションする!
そんな大きな動きではないのだが、当時のRPGの戦闘画面で敵が動くというのは非常に驚きであった。
・出現する敵は1種類
一度の戦闘で出現する敵の種類は1種類だけだが数は数匹同時出現する。
画面表示の上では1匹しか表示されないため、数を注意して見るようにしなければならない。
↑ちゃんと背景も描かれている
(FM音源対応)
本作はFM音源対応であり、PSG音源よりも迫力あるサウンドが楽しめる。
(セーブ)
たしかどこでも可能だったんじゃないかな。
しかもバックアップメモリ搭載なので、当時多かったパスワード入力の手間がなかったのも大きい。
(メッセージは全てカタカナ)
ゲーム中の文章は全てカタカナ表示。
これが地味に読み難くて厄介。
上でも書いた文字のカタカナ表示に、人を選ぶ3Dダンジョンと、けっして万人受けするRPGではなかったように思う。
RPGとしての難易度バランスについても大雑把。
ただ、この時代はどのRPGもそうだったので当時気にする人はいなかっただろう。
まぁシリーズ1作目なので粗さが色々目立つのはしょうがない。
というよりも、このシリーズ「千年紀」になるまではその粗さも含めての魅力だったように感じる。
個人的には好きなんだが、人に薦めて「これおもしろいだろ?」とは言えないけどなw
そんなゲームってことで。