コナミがPS1で発売したRPG。
コナミのゲームがまだまだ面白かったこの頃を思い出して泣きながら書いたレビューを紹介。
非常にオーソドックスなRPG。
普通に敵と戦って経験値とお金稼いでキャラを成長させていく。
戦闘もごく普通のターン制コマンド選択型。
ハッキリ言ってしまうと仲間集めという点以外で目新しさなど全くない。
だが、この仲間集めこそが本作の最大の魅力でもある。
移動画面はトップビュー、戦闘画面ではクォータービューになる。
また、フィールド上と町やダンジョンではキャラの大きさも異なって描写されている。
(108人の主要キャラクター)
水滸伝という名前をつけているあたりで予想はつくと思うが、本作では主人公含めて108人のキャラを仲間にできる。
ただし、全員が戦闘に参加可能なキャラというわけではなく、それぞれに様々な能力を備えており、その能力を活かした形で主人公に協力してくれる。
彼らはストーリー進行上で仲間になるキャラもいれば、特定条件を満たさないと仲間にならないキャラもいる。
全員を仲間にするのは結構大変。
初回プレイで攻略サイトとか見ないで集めるのはまず無理なんじゃないかな。
私の好きなビクトールとフリック。
この2人は「幻想水滸伝2」でも序盤からメインキャラとして登場する。
(バトル)
ランダムエンカウントのターン制コマンド選択型。
最大6人PTだが、別々の敵がターゲットの場合は各キャラが同時に攻撃を仕掛けるので大変スピーディ。
これほどテンポがいい戦闘もなかなかない。
また、PTのキャラクターによっては「いっしょに」攻撃することで大ダメージを与えるコマンドも出現する。
・紋章
封印球をつけてもらうことでその封印球に応じた様々な紋章の力を使うことができるようになる。
他のRPGで言う魔法のようなものだと考えればいい。
MP制ではなく回数制。
レベルアップすることで使用回数が増えていく。
・「にげる」が「にがす」に
RPGではおなじみの敵から逃げるコマンド。
逃げられるかどうかは運次第だが、本作では敵とのレベル差によって「にげる」が「にがす」に変わる。
必ず逃げられるようになり便利。
(本拠地)
ストーリーが進むと主人公達は本拠地を持つことになる。
仲間キャラクターを集めるごとに大きくなり、様々な施設が入ると、買い物やセーブなど大抵のことはこの本拠地で行えるようになる。
仲間集めに挫折しそうになった時など、もっと仲間を増やそうと思える要素として活かされている。
本作における楽しみの一つでもある。
自分はPS1時代のRPGってとにかく「テンポが悪い」ってイメージがある。
「FF」なんかもそうだけど演出に走り過ぎて全体のテンポは二の次みたいなのがあまりに多い。
そんな中でこの「幻想水滸伝」は過度な演出もなく、読み込みも速く、そしてテンポもいい。
今でも十分遊べるタイトルの1本。
特にSFC時代のRPGが好きだった人でプレイしていないのであれば絶対にオススメ。
コナミさんよぉ~。
いくらでも評価されたシリーズたくさん持ってたってのに見事にほとんど消しちまったなぁ。
ため息しか出ないわほんと。
マッシュさんに知恵借りて欲しいところだが……無理か