第65話「監督の判断の巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!
城東戦。
7回裏、城東4番旭丘のホームランが出て6対4と2点差に迫られると、谷口監督はピッチャーを近藤から井口へ交代。
打席には5番石坂。
対する墨谷は井口と今大会初出場となる平山のバッテリー。
谷口監督には井口がキャッチャーをやっている以上、第3キャッチャーの平山にも場数を踏ませたいという考えがあった。
初球。
内角へのストレートは打者が見送りストライク。
石坂は近藤との球質の違いと、右から左に代わったことによる違和感を覚えていた。
2球目は空振り。
3球目はバックネット方向への大きなフライ。
(うッ! 神宮球場の大歓声!)
平山は緊張した様子ながらも自身を必死に落ち着かせてこれをキャッチ。
3アウトチェンジとなった。
スタンドから見ていた松下は、井口の登板でホームランで盛り上がっていた空気が打ち消されたと感じる。
谷口監督の判断は甘かったが、逆に城東はその近藤を崩し切れなかったと。
残り2回を井口が全力で来る。
もし井口が危なくなってもイガラシや松川が控えている。
こうなると墨谷は強いと感じていた。
そして8回表。
城東もエース栄川からサウスポーの小窪に交代するが、栄川の疲れを考えるとあと2イニングス早く交代させたかったと松下は思う。
打席には7番島田。
初球を打ち返すもセカンド正面へのゴロとなって1アウト。
続く8番久保も初球を打ちあげて平凡なピッチャーフライとなり2アウト。
そして9番はこの試合初打席となる平山だったが、初球を打ちあげてセカンドフライとなりあっさり3アウトチェンジ。
この小窪の好投は、墨谷の近藤から井口への交代と同じく、栄川から小窪も右投手から左投手への交代とあって、墨谷の打者がやや幻惑された感があったと考える松下。
それだけにあと2イニングス早くスイッチして欲しかったと残念に思うも、これが高校野球なのだとも考える。
2番手がいいとわかっていても絶対的エースがいれば頼ってしまう。
2番手を出してもし打たれてしまったら――という恐怖。
明日なきトーナメントを闘う監督達は誰もが戸惑う。
そして、谷口監督も迷ったし甘かったものの、結果的に神様は谷口に味方したのではないかと。
8回裏1アウト。
打席には7番風間。
2-1と追い込んでから変化球で空振りをとるも平山がボールをこぼしてしまう。
「ゆっくりでいい! 落ちついて放れよ! 平山!」
井口が声をかける。
平山も落ち着いて投げようとするが、送球は大きく逸れてしまい、ファースト加藤のタッチを風間がうまくかわしてセーフ。
(し、しまった~~~!)
振り逃げ成立に後悔する平山と、気にするなと声をかける井口。
打席には8番新岡。
ここで城東の小倉監督は、墨谷のキャッチャーは井口以外難があると考えて盗塁のサインを送る。
墨谷バッテリーも盗塁警戒して全部ストレートで行くことに。
まずは1塁へ牽制球。
そして打者への初球。
1塁の風間が走る。
打者は援護の空振り。
平山がすぐさまセカンドへ送球するもセーフ。
(走られた!)
2点差1アウトからヒットなしで2塁まで進まれたこの状況に、丸井と井口に戸惑いの表情。
ここで第65話が終了となります。
両チーム2番手ピッチャーに交代しての攻防。
松下は両チームともに交代が遅いと感じているようですね。
まずは今大会初出場となる平山のミスで墨谷がピンチの状況となりました。
同じく試合での出番が少ないという城東2番手小窪ですが、まだ特徴まではわかりませんが、右から左へのスイッチだったとしても島田や久保を無難に抑えるあたり、9回に連打で追加点できるような簡単な相手ではなさそうですし、ここは2点リードしているとは言っても無失点で切り抜けたいとこでしょうか。
3番手捕手として今大会初出場で準決勝のこの場面から緊張するなっていうのは酷でしょうけど、平山にはなんとかここで経験を積んで欲しいところですね。
・第61話「がんばれ近藤の巻」
・第62話「代えるべきか? 代えざるべきか? の巻」
・第63話「イヤな予感の巻」
・第64話「谷口監督はヘボの巻」
・第65話「監督の判断の巻」
・「キャプテン2/プレイボール2」感想ページ
・「キャプテン」連載開始50周年記念特集ページ
SAWAさん、お返事ありがとうございます(^_^)
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まあ、僕の考えた事は確率の低い話し、谷口の中学時代からの弱点の優柔不断で決断力の無いところを監督1年生と言う事で描いたのかなとか考えてました、、、が、もしSAWAさんの墨谷側の不安でなんとか進める作者の意図で無かったとしたら、、、って怖い事を考えてしまいました。
キャプテン恒例の、丸井の代はサクッと終わらせ、本命イガラシ世代に繋ぐとかじゃなきゃいいけどって。
富戸中戦のように、呆気ない敗戦を危惧してしまいました。
出ちゃったものは仕方ない、応援しましょう、井口-平山バッテリー。
ありがとうございましたm(_ _)m
お久しぶりですm(_ _)m
皆さんちょっと待って下さい、谷口は青葉との地区予選決勝で、松下の怪我から特訓無しの丸井をいきなり使わなきゃならなかった苦い思い出があるじゃないですか。
ましてや、谷原→川北→東実と来て、どこで試せば良かったのか?無いですよね^^;
万一井口が爪を剥がしたとかボールを投げられなくなったら、一気にピッチャーと第二キャッチャーを失うわけですから、やっぱり第4ピッチャー、第3キャッチャー、備えておきたいのではないでしょうか?
否定的にすみませんm(_ _)m
まもるさん、お久しぶりです!
色々な意見があって当然なのでどんどんご意見下さい!
確かに今大会ここまでの対戦相手の中で第3捕手を試せる相手となると……というのはありますね……。
大差ついてた試合でも全部相手が相手だから油断できなかったかなぁ。
いずれにしても今大会初出場の平山にとってこの準決勝終盤という場面は大きな試練になりそうですね~。
まもるさん
反論ありがとうございます!
漫画のストーリーを批判すると限りが無いので、
高校野球の観点から言えば、
1.準決勝で近藤、井口が投げているので、決勝はイガラシと松川の2人が主に投げる。
キャッチーの井口と控えの萩原の2人が共に負傷するのは普通は考えられない。
2.肩に不安のある萩原の控えという事は平山の能力自体がかなり劣る。
(キャッチー歴3ヶ月の井口に同情される守備レベル)
3.勝っているが、実力差以上の試合展開では無い(近藤のツキなど)上、谷口自体も采配に迷いがある。
以上の観点から平山の起用にはやはり疑問が残ります。
最悪井口と萩原両方負傷の時は、
全ポジション平均以上に出来るイガラシのキャッチャー起用という奥の手もあります(笑)
hiroさん
まもるさん
スレッド汚してすみませんでした
城東に勝てばあとは決勝戦だけなのに、
ここで経験積ます意味がわからないです。
(もちろん何が起こるかわからないですが、
ならもっと早期にやっとけと)
谷口監督の能力不安で描いていますが、
ネームバリュー的に盛り上がらない城東戦を墨谷側の不安でなんとかすすめる作者の意図に疑問です。
経験は積んで欲しいけど、やっぱり準決勝のこの場面でなんで? ってのは思いますね(苦笑)
ここでの平山起用もだけど、この大会通して今の墨谷は谷口らしくない準備不足が目立っているように感じました。
どんな相手にも油断せずに万全の準備で挑むのが谷口のやり方だったと思うのですが、今は行き当たりばったりと言いますか……。
らしくないなと。