第70話「予定より早い継投の巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!


3回表。
ホームを狙った谷口だが、中継に入ったファーストからの凄い返球と、疲れが溜まった谷口がホーム直前で力尽きてアウトとなり3アウトチェンジ。
片膝ついて呆然とする谷口にキャッチャー戸田がボールを手渡す。
スタンドの田所が
「罠にはまってしまった」
と口にする。
ライトとセカンドの守備がもたついたのは罠であり、普通なら3塁打だったところをわざとホームにおびき寄せた。
さらにセカンドとファーストの連携の素早さと肩の強さ。
その全てが川北によって撒かれたエサだった。
なにより田所はホーム前でへたってしまった谷口を心配。
「谷口達は大会中にもかかわらず容赦なく練習をし過ぎなんだよ」
「”体の重さ”が随所に見てとれるんだよ」

とし、4対2とリードしているにも関わらずもう先発松川からイガラシに継投しなければならない状況に危機感を抱く。

3回裏。
川北の攻撃は3番島谷から。
(さっきひと芝居うってくれたライトか…)
この回からマウンドに上がったイガラシの初球は低めのボール。
(どうせ2ストライクまで打ってこないんだ。ボールを投げたらムダか)
そう考えたイガラシはどんどん投げ込んでいく。
ここでもファールで粘られたものの最後は1塁線に飛んだ打球をファースト井口が飛びついて1アウト。
続く4番田辺の打球は3塁線を突くがサードに入った松川がバックハンドで捕球。
ファーストへと送球してこれも2アウト。
5番犬山の打球はショート谷口の左を抜けようかというライナーだったが、これも谷口がジャンピングキャッチして3アウトチェンジとなった。
川北のいい当たりをファインプレー3つで三者凡退に終えたものの、イガラシの球数が20球だったことに田所は
「松川よりはマシだがイガラシもあやしい…」
と不安を募らせる。

4回裏。
松川が2イニングスでマウンドを降りたため、自分はその分1イニング多く行かないとと考えるマウンド上のイガラシ。
打席には前の打席で2塁打を打ってる左の6番井上。
やはりここでも2ストライクまで見られた後、ひたすらファールで粘られる。
「向こうが粘るのは……ツーストライクからでも打てる自信があるからだ」
と話す田所。
打てるタマを待っているようなフシもあると言い、その様子を
「気長に気長に……釣り糸をたらす釣り人のように…」
「獲物を得意ゾーンに誘い込む…」

と例えた瞬間、井上の大きな打球がライトスタンドへと飛び込んだ。
これで4対3。
「さっきの回もそうだがイガラシ…ヒットゾーンに誘い込まれている……」
とする田所。
相手が左である事も影響していないかと尋ねる応援団に、左打者にとって右投手のボールは見易いとしながらも、ピッチャーがピンピンしていればそんなものは関係ないと答える。

その後はイガラシが踏ん張って5回裏終了時点で4対3。
そして6回表の墨谷の攻撃。
2アウトながら打席には4番谷口。
それを迎える小野田だが、他の選手はほぼ完ぺきに抑えているのに谷口にだけは打ち込まれている事に複雑な表情を浮かべている。
(ツーアウトランナー無しだが…あきらめたくない)
小野田の初球を流し打ちした打球はふらふらしながらも1塁線ギリギリに落ちてフェアとなる長打コース。
コロコロ転がる打球を追いかけるライト島谷。
「ちくしょー。またひっかけてやる!」
と叫ぶが……。

ここで第70話が終了となります。

感想

疲れが溜まった状態のイガラシだと打ち込まれるかと思ったのですが、試合展開の描写が早くなっているのでどのような内容だったかまではわからないものの、ホームランによる1失点で耐えたのは大きかったように思えます。

あとは墨谷打線の中で唯一小野田が苦手意識を持ち始めている谷口の三打席目ですね。
二打席目と同じく長打コースにエサを撒こうとする川北。
今度はこのチャンスをモノにできるかどうか。

関連リンク

・第66話「強敵と対峙するの巻」
・第67話「釣り糸をたらしていたの巻」
・第68話「4点差と3点差の違いの巻」
・第69話「2打席連続ホームラン中の巻」
・第70話「予定より早い継投の巻」
「キャプテン2/プレイボール2」感想ページ

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2 Thoughts on “「プレイボール2」第70話感想

  1. けん on 2020年4月2日 at 3:24 PM said:

    この打席の谷口もさんざん走らされてまたさらにスタミナを消耗するってパターンかなぁ?イガラシの後は谷口が投げる予定ですけど不安ですね。となるとやはり片瀬の出番、あるかも。川北もこれだけ打席で粘ると逆に疲れると思うし、そこへ片瀬が本来のピッチングをすると勝機が回ってくるかも。半田もあれだけバスターを練習したんだからこの試合のどこかでその成果を見せて欲しいですね。
    川北のヨシもどんな場面で活躍を見せるのかそれも楽しみです^_^

    ところで新型コロナ、嫌な感じですね。
    お互い気を付けましょうね!

    • ここでの走塁がピッチングに影響しそうな気はしますよねぇ……。
      また激走して体力消耗した上に追加点を奪えないとチーム全体に重い空気が流れそうな気がします。
      でもおっしゃる通り川北打線も毎回あれだけ粘るからには後半疲れは出てきそうだし終盤は控え選手も出ての総力戦になるのかな~とか。
      川北にとっての切り札ヨシの存在も不気味ですw

      新型コロナはもはや自分がいつ感染してもおかしくない状況ですもんね。
      お互い気を付けて墨谷同様にこの状況を乗り切りましょう!

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