「プレイボール2」第67話感想

第67話「釣り糸をたらしていたの巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!

川北戦は1回表に谷口の満塁ホームランで墨谷が4点を先制。
その裏、川北の1番打者登米田は墨谷先発松川の球をツースリーからファールで粘っての10球目をバント。
虚を突かれたファースト井口が猛ダッシュするも足をからめて転倒。
さらに転んだ足に打球が当たってしまい、ボールは点々と1塁側ベンチへと転がってしまう。
余裕のセーフに1塁コーチャーがオーバーランでいいと登米田に指示するが、
「いや！」
「セカン行ける！」
と迷わず2塁へ。
皆が暴走だと思う中、捕球した倉橋から2塁カバーに入ったイガラシへとワンバン送球されるも判定はセーフ。
幸いにも井口に怪我はなかったようで、谷口は謝る井口に気にするなと言い、ひとつひとつ取っていこうとナインに指示。
そんな様子にスタンドから見つめる田所は、井口のプレーだけでなく倉橋の送球も含めて墨谷ナインに疲れが残っていることを心配する。
逆に川北の登米田は迷いなく2塁まで走ったことにイキの良さを感じていた。

2ストライクからセーフティを仕掛けた登米田に
「よっぽどバントに自信を持っていたんだ」
と考える谷口。
対する打った登米田はノーストライクや1ストライクなら野手は頭の片隅にセーフティを置くが、2ストライクによって想定を外させることで成功率を高めたらしい。
2番立川いわく
『10球も粘るというエサ』
をまいた。
（おれ達は気が短い……いや長いからなァ…）
（気長～に釣り糸をたらしていただけよ）
そう考える2塁走者登米田と打席の立川に、田淵からサインが送られる。
ノーアウト2塁の場面だが点差は4点。
バントされた場合に3塁アウトを狙うか考える倉橋に立川はすでにバントの構え。
初球転がされた打球を倉橋が捕球。
「倉橋サード行ける！」
谷口から声が飛ぶが、ここは無理をせずに1塁へ送球して1アウト。
この判断に
「安全すぎる…全然サード行けたわ」
「さっきの2塁送球が頭をよぎっちまったかな？　倉橋」
と疑問を口にするスタンドの田所。

1アウト3塁となり打席には3番島谷。
スクイズはないと考える倉橋は松川に
（とにかく低く低く）
と指示。
ここでもツースリーと粘られるもようやく前に飛んだ打球は浅いレフトフライ。
3塁走者登米田もスタートを切る様子がないことを確認する谷口とイガラシ。
「戸室さんショートまで」
イガラシの声に戸室もまたタッチアップはないと判断するが、
（よし…）
（エサまき終わり！）
捕球すると同時に登米田がまさかのタッチアップ。
「う…！」
「ナメやがって！　これくらいの距離…刺してやる！」
戸室が慌ててバックホームするが判定はセーフとなり1点返される。
この一連のプレーに田所はやはり全体的に緩慢だと指摘する。

とは言え、2アウトランナー無しとなり仕切り直しとばかりに松川に声をかける谷口。
その後の松川は4番に対して8球投げての四球を与え、5番には7球投げてのセカンドゴロ。
1回裏35球投げる結果となった。
チェンジとなってようやくベンチへ引き上げるナインの足取りすらも重そうに見えるという田所。

ここで第67話が終了となります。

全体的に動きが重く、またプレーや判断が消極的な墨谷。
反対に田所さんいわく
「ピンピンしているというかイキがいい」
川北幼馴染軍団のプレー。
点差はまだ3点あるとはいえ、疲れの影響からか明らかに動きに差のある両チームの状態を考えると非常に重い1点となった気がします。
さらに川北のツーストライクからの粘りも、回を追うごとに墨谷に対して精神的に重くのしかかってきそう。

・第63話「倉橋の過去の巻」
・第64話「強気で行け！ 谷口の巻」
・第65話「先輩を超えろ！ の巻」
・第66話「強敵と対峙するの巻」
・第67話「釣り糸をたらしていたの巻」
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