高橋名人全盛時代ではなかろうか。
16連射。
シュウォッチ。
この当時はまさに連打が速い子供は英雄であった。
そんな火付け役ともなったのが本作である。
本作は縦スクロールシューティングゲーム。
プレイヤーの操るシーザーはパワーアップアイテムを取るごとに、
1つでスピードアップ&ボタンを押したまま連射可能、
2つでシーザーの形状とビームの形状が変化&ビームが前2発と後ろ1発に変化、
3つで前方3方向と後方2方向に敵弾5発まで耐えられるバリア装備とパワーアップをしていく。
ステージは全16ステージで、通常ステージボスはスターブレインなのだが、
4ステージごとにビッグスターブレインが出現。
4つの砲台と中心のコアを破壊しなければ倒せない。
本作の醍醐味は何と言っても連打。
ラザロやデライラといった、素早く打ちこむ事でボーナス点が入る事はもちろんだが、
何より当時合体前にラザロを倒せば、もうそれは友達の間では名人扱いだった。
デライラはステージラストにある大きな二つの目玉を同時に倒せば良く、ラザロに比べるとまだなんとかなる難易度であった。
しかしラザロは4つのパーツから合体していく巨大な顔に対して1段階目の合体後、
次に合体するまでの間に上部パーツに対して16発打ち込む必要があり、小学生には難易度が高すぎるものであった。
私はこの「スターソルジャー」の全国キャラバンに二回出ている。
一度は滋賀県で開催されたキャラバンで、試合自体は予選負けだったのだが、
当時発売前だった「高橋名人の冒険島」をいち早くプレイできるというプレゼントがあり、
それをプレイできる人の条件が、
・サンダルか草履を履いている
・帽子をかぶっている
・赤い服を着ている
と、いうものであった。
なんと奇遇にもその日の朝に赤いTシャツに着替えていたため条件クリア。
無事に「高橋名人の冒険島」を遊ばせてもらいました。
このキャラバンの前日に幼馴染と「強化合宿だ!」なんて言って、
テントを張って一晩その中で過ごしたのはいい思い出である。
テントの中で一晩やった事は当時1000円ぐらいで売られていたボードゲーム(正式名称忘れました)の、
「ゲゲゲの鬼太郎」と「ゼルダの伝説」を繰り返し遊んだだけ。
そもそも二人ともファミコンを持っていないという、強化合宿としては大変意味のないものであった。
大雨と雷と強風という嵐の深夜。
幼馴染が寝言で、
「ガイコツが……ガイコツがぁ!」
と叫んだ時は本当に怖かったよ……。