PSVita用ソフト「イース セルセタの樹海」を無事クリア。
簡単ではあるがレビューを書かせていただく。
ちなみに本作は無料体験版も配信されているので気になる人はお試しを。
アドルがフラフラと町を歩いている場面からゲームはスタート。
やがて倒れてしまったところを近くの酒場へ担ぎ込まれる。
本作のアドルは最初記憶を失った状態で、冒険の中で光の塊に触れて失われた記憶を呼び覚ましながら進めていくことになる。
●ゲーム内容
操作キャラを変更しつつフィールド上の敵を倒していくアクションRPGである。
敵を倒すことで経験値とお金を入手し、キャラがレベルアップしていく。
キャラ強化はレベルアップと店売りや宝箱で手に入る装備品で行うが、道中手に入る素材を使ってアクセサリーの作成や装備品強化も可能。
さらにスキルを使い込むことでレベルアップさせて効果が上昇するスキル強化の要素もある。
(操作方法)
左スティック:移動
右スティック:ズーム&アウトと作戦変更
○ボタン:攻撃/決定
×ボタン:回避/キャンセル
△ボタン:ガード/パーソナルアクション
□ボタン:操作キャラ交代
Rボタン:スキル攻撃
Lボタン:EXTRAスキル攻撃
操作に関しては慣れ。
アクション系が苦手な人だと最初は苦戦するかもしれない。
(パーソナルアクション)
フィールド上でターゲットサークルが出現する場所で△ボタンを押すと発生。
アドルの場合は「光に触れる」、カーナの場合は「ナイフ投げ」、デュレンの場合は「鍵開け」と、キャラクターごとにできることが違うので状況に応じて切り替えて対応しなければならない。
サークルの色が赤い場合は違うキャラのアクションということになる。
(クエスト)
町では掲示板に張り出された依頼を達成することで報酬がもらえるクエストが用意されている。
主に各町においてクエストは3つ。
アイテムを持って来て欲しいとかモンスターを倒して欲しいといった内容。
小遣い稼ぎにはなるので受注できるようになればやっておくことをオススメする。
またこれらとは別にミニクエストもいくつかあるようだが全部は確認できず。
たぶんそんなにない。
(パズル)
冒険中、PSVitaのタッチパネルを使ったパズル要素がある。
ほとんどは非常に簡単なもので必要性もあまり感じない。
いらなかったのでは?
●バトル
基本的な攻撃は○ボタン連打で通常攻撃を連続して叩き込むスタイル。
合間にスキル攻撃やEXTRAスキルを使うといった感じか。
本作では「攻撃属性」がキャラクターごとに設定されているので、状況に応じてキャラ切り替えが必要。
(最大3人パーティ)
本作ではアドル含めて最大6人で冒険を共にする。
・アドル
・デュレン
・カーナ
・オズマ
・カンリリカ
・フリーダ
その中で一度に編成を組めるのは3人まで。
キャラクターごとに「攻撃属性」があり、「斬」「打」「射」の3種類。
それぞれに相性があり、敵との相性次第でキャラを切り替えながら攻撃すると効率良く倒していくことができる。
また、攻撃属性の編成パターン次第で与ダメージアップなどの「パーティアビリティ」が発生する。
編成の変更はボス戦中やイベント中を除いてどこでも可能。
(スキル攻撃とEXTRAスキル)
スキル攻撃はSPゲージを消費して放つ攻撃。
EXTRAスキルはスキル攻撃することで貯まる「EXTRAゲージ」が最大の時にのみ使える必殺技である。
ボス戦において絶大な効果が期待できる。
青い部分がSPゲージ。黄色がEXTRAゲージ
●難易度について
今回難易度は4段階あるうちのNormalでプレイ。
道中、詰まった場面は一切なし。
普通に進めているだけでそれなりにレベルは上がるしお金も貯まる。
この点については理想的ではあるのだが、ボスまでテンポ良く倒せてしまうのはどうなんだろうね。
本作では回復アイテムを99個所持できるので、ボスもゴリ押しでなんとかなってしまう。
アクションRPGでそれはどうなの?
ラスボスですら1度も死なずに倒せてしまったのはさすがにひどい。
どう考えても本作の難易度は過去作と比較して「ぬるい」だろう。
フェルガナの誓いのボスなんて何度死んだか……。
ボス戦ではEXTRAスキルの存在も大きい。一気にボスのHPゲージを奪える。
●音楽
イースといえばやはり音楽。
当然ではあるのだが本作では「イースⅣ」の曲がアレンジされて使われている。
アレンジについて良い悪いは好みなので書くだけ無駄なのだが、もっとオリジナルから曲を使って欲しかったという気はした。
新曲は新曲で好きなのもあるんだけどね。
しかし、新曲に関しては曲ごとの個性があまり感じられないことと、ほとんどが「テンポの良い曲」ばかりなのでメリハリがない。
「それがイースの音楽だろ」
という人もいるだろうけど、シリーズの中でもとくにそう感じるという意味でである。
クリアまで13時間といつものイースくらいのボリューム。
全てのボタンを使用するので最初こそ難しそうに感じるが、やっているうちに自然と慣れる。
レベル上げや金策をする必要なくスイスイ進めるのでテンポが良く爽快。
タッチパネルを利用した簡単な謎解き要素も用意されているがこちらはオマケ程度。
ダンジョン内の仕掛けも悩むようなものはない。
そういうのが好きな人にとっては物足りなく感じそうだが、イースは元々そういうゲームなのでファンなら気にならないだろう。
ただ、ボス戦の難易度と要素についてはもう少し練り込んでもらいたかった。
タッチパネルを使ったパズル要素をシリーズファンが望むかは知らないが、クエストあたりはもっと数があっても良かったと思うんだよねぇ。
まぁストレスなくアクションRPGを楽しみたいという人には丁度いいゲーム。
ほんとサクサク進む。
でもバリバリにアクションしつつ謎解きもやりたいという人にはたぶん向かない。
あー、最後に一つだけ。
町での民家やショップへの出入りの際の読み込みの長さ。
長いってほどじゃないんだけどちょっと気になるレベルだった。
他の部分が快適なだけに余計に気になったのかもしれないけどね。
この点については他ユーザーさんの意見もぜひ知りたいところ。
あれくらいは許容範囲なのかな?
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