PCエンジンスーパーCD-ROM2で発売されたシリーズ第二弾。
大容量を活かした演出満載の本作を簡単にレビュー。

ゲーム内容

主人公は火多の国に住むガキ大将の卍丸という少年。
彼はかつてヨミの勢力と戦った火の一族の子孫でもあった。
祭りの最中、死神兄弟によって母親をさらわれるも見事救出。
各地に咲いた暗黒ランを斬り倒すべく旅立つ。

非常にわかりやすくテンポのいい展開で序盤からプレイヤーを惹き込むだけの魅力を放っている。
また、その他多くのRPGにありがちな「その場に行かないと何が起こるか何をすべきかわからない」のではなく、
本作には「暗黒ランを斬る」という明確な目標がプレイヤーに与えられているため、
新しいエリアに進んでも目的を見失う事はない。

そして本作を語る上ではずせないのが濃いキャラクターの面々である。
ジパング一の伊達男を自称するピンクの竜巻・菊五郎。
三博士によってパワーアップを施されたマントー2。
恐ろしいまでの執念で妻の仇を討とうとする「愛してるよ、卍丸」ことデューク・ペペ。
シロにひどい事をした地獄釜の肉助。
彼らは火の一族とは対立する立場にありながら、どこか憎み切れない一面を持っており、
倒す際にはどこか寂しささえ感じさせる。
彼ら以外にもはまぐり姫や吹雪御前といった印象に残る敵キャラが多い。
こういったキャラ達が単調な展開にさせない影の功労者と言える。

音楽は久石譲氏が一部作曲しており、
フィールド音楽はその他RPGのフィールド音楽の中でも屈指の名曲だ。

ゲームは基本的に各エリアで発生するイベントをこなしエリアボスを倒して聖剣を入手。
その聖剣で暗黒ランを斬れば、塞がっていた次のエリアへの道が開くといった展開の繰り返し。
エリアボスは大抵が第二段階に変身する。
最初のうちこそその他多くの要素に新鮮味を感じながら引っ張られるが、
中盤~終盤にかけてややだれる部分もあった。

とにかく長いです。
私が初めてクリアした時のプレイ時間は60時間を超えていた覚えがある。
世界観やキャラ、ストーリーにハマればこの60時間もあっという間に感じるだろう。
ノリも含めて合わない人にはとことん合わないゲームとも言える。

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