PSVitaソフト「戦国乙女 ~LEGEND BATTLE~」ストーリーの尾張編第八章と第九章です。
幕府軍が各地の平定に乗り出した
という情報は―
瞬く間に日本全土に知れ渡った
それに付け足される形で―
鬼神の如き強さの武将の目撃談も
人々の口に上っていった
その武将は単騎で戦場を駆け
並居る兵士をあっという間に殲滅し―
合戦に臨む両軍のいずれをも叩き伏せて
戦そのものを消し去るという
黒い装束を身に纏い
圧倒的な強さで戦地を蹂躙するその姿を―
生き存えた者は 将軍足利ヨシテルに
似ていたと証言する……
尾張 山奥
前田トシイエ
どうにもマユツバだよなあ
豊臣ヒデヨシ
眉唾?
前田トシイエ
だってアレだろ? 足利ヨシテルって、今川との合戦の時、
割り込んできた、あの人だろ?
豊臣ヒデヨシ
……うん
前田トシイエ
まあ弱そうじゃなかったけどさ、噂みたいな『鬼神の如き』って感じは
しなかったけどなあ
豊臣ヒデヨシ
将軍様は強いよ。前に一緒に戦ったとき、あたし見たもん
前田トシイエ
ふ~ん……御館様よりもか?
豊臣ヒデヨシ
御館様は別だよ……何でそんなこと聞くのさ?
前田トシイエ
だってよ~、御館様、ちょっと変じゃないか?
前田トシイエ
こないだ細川ってのが攻めて来てから、えらく領地の警備を厳重に
しちゃってさ……
前田トシイエ
家臣のオイラ達まで、こうして見回りに駆り出されてるじゃん。
どういう風の吹き回しかね
豊臣ヒデヨシ
……そうだね
前田トシイエ
……ヒデヨシ、お前どう思う?
豊臣ヒデヨシ
……?
前田トシイエ
オイラにはどうしても、噂と合致してるとは思えないんだけどなぁ……
まさか、御館様がその噂を信じて警戒してる……ってことはねぇかな?
豊臣ヒデヨシ
御館様がビビッてるってこと!?
前田トシイエ
いや、だって、このところの御館様見てたら、そんな風に見えても
おかしくねえだろうが
豊臣ヒデヨシ
誰が相手だろうと、御館様がビビるなんてことあるわけないよ!
くだらないこと言ってると、あたし怒るよ!
前田トシイエ
もう怒ってるじゃん! わかった、悪かったよ!
確かにつまんねえ勘ぐりだった!
オイラだって、御館様のことは信じてるさ!
けど、最近の御館様は何考えてるのか、どうにもなあ……
豊臣ヒデヨシ
…………
わかんないけど……きっと、あたし達にはわからないところで
御館様はいろいろ考えてる
たぶん、将軍様にまつわることだろうね……それだけは確かだと思う
前田トシイエ
…………
豊臣ヒデヨシ
あたしにわからないことを気にしてもしょうがない。
あたしはただ御館様を信じて、やれることをやるだけだよ
前田トシイエ
…………
豊臣ヒデヨシ
…………
……何?
前田トシイエ
ん? いや、何も言ってねえけど?
豊臣ヒデヨシ
違う……何、この気配?
前田トシイエ
……気配?
豊臣ヒデヨシ
……! 誰だ!?
足利ヨシテル
…………
豊臣ヒデヨシ
えっ……将軍様!?
足利ヨシテル
ヒデヨシ殿……それに、トシイエ殿……でしたか
前田トシイエ
へ? オイラの名前を? あの、誰かに聞きました?
足利ヨシテル
あなた方のことは既に調べさせていただきました。
今、ノブナガ殿が召し抱えている、二人の若く有能な家臣……と
前田トシイエ
えっ、有能? いや~、それほどでも
豊臣ヒデヨシ
……将軍様……?
……違う……まるで別人だよ……! 将軍様、
一体どうしちゃったの……!?
足利ヨシテル
……悪く思わないでください
前田トシイエ
えっ、何で? 悪くなんて思うわけないじゃないっすか~
足利ヨシテル
戦国乱世を終わらせるため、あなた達は倒さねばならない存在なのです
豊臣ヒデヨシ
…………!!
前田トシイエ
……あれ?
足利ヨシテル
……お覚悟を
前田トシイエ
ち、ちょっと、え? あの、何で? 一体……?
豊臣ヒデヨシ
トッシー!! 来るよっ!!
豊臣ヒデヨシ操作(COM:前田トシイエ)で足利ヨシテル戦
圧倒的敗北!
豊臣ヒデヨシ
ト……トッシー! しっかし……うっ……!
前田トシイエ
ダ……ダメだ……こんなの、敵いっこねぇ……!
足利ヨシテル
……これも……天下平定のため……
この一撃で終わらせます……
豊臣ヒデヨシ
……御……館……様……!
織田ノブナガ
そこまでじゃっ!!
足利ヨシテル
くっ……
織田ノブナガ
ヨシテル……ようもワシの家臣達を可愛がってくれたのう
足利ヨシテル
やっと来ましたか。ノブナガ殿
豊臣ヒデヨシ
おっ……御館様……!
前田トシイエ
て、天の……助け……!
織田ノブナガ
サル、イヌ。ワシが来るまでよう耐えた
豊臣ヒデヨシ
はっ、はい……
前田トシイエ
な……何とか
織田ノブナガ
二人とも退け。ワシは此奴と決着を付ける
豊臣ヒデヨシ
い、嫌です! 御館様と一緒に戦います!
織田ノブナガ
イヌ! サルを連れて行けぃ!
前田トシイエ
で、でも……
織田ノブナガ
トシイエ!!
前田トシイエ
……ヒデヨシ! 行くぞ!
豊臣ヒデヨシ
やだっ! 離してよ! トッシー!
御館様っ!! 御館様ぁああっ!!
尾張編:第九章~闘いの行方~
尾張 山奥
織田ノブナガ
…………
足利ヨシテル
…………
織田ノブナガ
フンッ、ずいぶんと活躍しとるらしいのう。あっという間に各地で
話題沸騰じゃわい
足利ヨシテル
…………
織田ノブナガ
その黒装束もよう似合う
足利ヨシテル
…………
織田ノブナガ
……だんまりか
何か言うことはないのか?
ワシがこうしてわざわざ出張って来てやったというに
足利ヨシテル
……愚かな女がいました
織田ノブナガ
……何の話じゃ?
足利ヨシテル
ある国にいる人間の話です
理想を掲げ、周りに受け入れられずとも、その理想を胸に邁進して
いたのです
歩みが遅かろうと、必ずその理想を実現させるのだと、
そう思っていました
織田ノブナガ
…………
足利ヨシテル
……でも、遅過ぎたのです
良かれと思ってやってきたことが、実を結ぶこともなく……
女は結果として最愛の弟すらも守れなかった
邁進している時、幾度も振り返ることは出来たのに、
気付けたのは後悔してからでした
織田ノブナガ
その結果が、それか?
足利ヨシテル
…………
織田ノブナガ
恐ろしく強くなったもんじゃのう……
噂がなくとも、こうして対峙しているだけでわかる
そんな突拍子もない力が、弟を亡くしたことで目覚めたと?
フ……笑わせるでない
足利ヨシテル
……民を守れるだけの力です
織田ノブナガ
何があったのかは知らぬが、秘めていたという力ではないのう
戦を収めて世を平定する、それを成してなお余りある力のように
見えるが……お主が望んだのはそういう力だったのか?
足利ヨシテル
…………
織田ノブナガ
……ふ……くっくっく……
足利ヨシテル
……何を笑われる……?
織田ノブナガ
いや、すまぬ……自分で自分の言葉がおかしくてな
そうじゃのう、力を制する者が世を制す……むしろワシの信条じゃったな
足利ヨシテル
…………
織田ノブナガ
お主が得た力の源などは、ワシにはどうでもいいことよのう……
肝心なことは、ワシの前に立ちふさがるなら誰であろうと斬り伏せる
……それだけじゃ
足利ヨシテル
そうですね……
織田ノブナガ
聞き分けもよくなったわけじゃな
足利ヨシテル
私は天下平定を成し遂げます
織田ノブナガ
お主が決めた道であれば、ワシの預かり知ることでもない
ただ……
足利ヨシテル
……ただ?
織田ノブナガ
……いや、やめじゃ。もう言葉はいるまい
足利ヨシテル
…………
織田ノブナガ
……さて……やるか
足利ヨシテル
……ノブナガ殿……
織田ノブナガ
勝負じゃ……ヨシテル!!
織田ノブナガ
……く……ふふ……
足利ヨシテル
…………
織田ノブナガ
……どうした、ヨシテル……? とどめは……?
足利ヨシテル
…………
織田ノブナガ
……フッ……甘い奴じゃ……まだ甘……ごほっ!
足利ヨシテル
……ノブナガ殿……
????
ヨシテル様
細川ユウサイ
さすがはヨシテル様―
一番厄介なノブナガ殿を片付けてくれて感謝致します
足利ヨシテル
松永を篭絡し魔物を解き放ったのもすべて―
お前であろうユウサイ
細川ユウサイ
クックック……すべてはお見通しというわけか
貴様はもう用済みだ 無限の闇に堕ちよ!
細川ユウサイ
ノブナガ亡き今、我の邪魔をする者はいなくなった!
あとはヨシテル、貴様の力だけだ
足利ヨシテル
私の力?
細川ユウサイ
貴様を消せば、我は真に世界を滅する存在となろう!
足利ヨシテル
滅び……それがお前の目的か……!
細川ユウサイ
もう遅い! この空間の中に、外界の助けなど届かぬ!
さあ、すべてを無限の闇に飲み込んでくれるわ!
足利ヨシテル
させぬ!! 命に替えても!!
????
……はあっ……はあっ……はあっ……!
はあっ、はあっ……! 姉上……姉上、どこに……!?
……あ……あれは……?
あ……姉上、もしや、あの中に……!?
感想
ストーリーはある程度わかっていた展開になってきたけど、どうにもバトルに勝てない。
勝てなくても先へ進んでいるのであまり深くは考えてこなかったけど、
ノブナガで負けると気分的になんか納得がいかん!
この尾張編は難易度は易しいなのに、これで全く勝てないとなると他のストーリーならどうなるんだ……。
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・尾張編:序章~第一章
・尾張編:第二章~第三章
・尾張編:第四章~第五章
・尾張編:第六章~第七章
・尾張編:第八章~第九章
・尾張編:第十章~終章
・ゲーム日記ページ