タイトルやキャラくらいは知っているがアニメは観てない。
そんな人間が遊んだ感想を紹介。
30日後に現れるワルプルギスの夜を倒すために、魔法少女どうしの絆値やレベルを上げていく3Dアクションゲーム。
画面写真などを見ると「無双系」に見えるかもしれないが別物である。
敵が多そうに見えるが、彼らは一斉に襲いかかってくるというよりは散らばって遠距離攻撃を仕掛けてくる。
そのため爽快感というものは皆無で、ひたすらステップで敵の攻撃をかわしながら近づいて倒すという繰り返し。
ボス戦などでは親指が痛くなるので注意。
また、敵を倒してもミッション中にレベルアップすることはない。
↑ゲームはアドベンチャーパートとバトルパートの2つで構成されている
(魔法少女の育成)
・操作キャラ
プレイヤーが操作することになるキャラクター(魔法少女)は5人。
それぞれに攻撃方法や能力が異なるので、自分が使いやすいキャラを選べばいい。
一部、特定キャラでしか進めない場面があったが、何か条件などがあるのかは不明。
鹿目まどか
美樹さやか
巴マミ
暁美ほむら
佐倉杏子
・育成要素
魔法少女達はレベルアップでの成長のほか、レベルアップ時に入手する「強化ポイント」と「スペルブック」を使って能力を成長させる。
「強化ポイント」で強化できる能力は全5つ。
「STR」
「MAG」
「VIT」
「CON」
「AGI」
1ポイント加算につき、強化ポイントを1使用する。
確定したポイントは再振り替えは不可能な点と、ストーリー進行上、特定キャラを強制的に使わなければならないこともあるので、そのあたりのバランスも考えた配分をした方がいいかもしれない。
「強化ポイント」
魔法少女の各種ステータスをアップさせることができるポイント。
「スペルブック」
魔法習得に使用。
強い魔法ほど習得するのに多くのスキルブックを必要とする。
・サポートスキル
レベルアップに応じて習得していくスキル。
最大MPアップや、各種状態異常無効など、装備するだけで効果を発揮するスキルである。
最大3つまで装備できる。
・絆値
魔法少女同士の絆値を高めることで発生するイベントや、コンビネーションマジックの習得が可能。
また、どうもこの値がエンディング分岐に関係あるらしい。
上でも紹介したように絆値を上昇させるには、パートナーを組んで共にミッションに挑むか、DAYTIMEで会話を発生させる必要がある。
私は一人として絆値がMAXになってなかったからダメだったんだろうなぁ。
ちなみに私は、メインで使う用に鹿目まどかにもっとも多くポイントを振り、残りを必要に応じて他の魔法少女に振るという形にした。
(2つのパート)
1日ごとに「DAY TIME」「NIGHT TIME」の2回選択。
どのキャラと交流するか選択が可能。
選択したキャラクター同士の会話イベントが発生し、絆値を上昇させることができる。
・DAY TIME
行き先を選択するとイベントが発生。
主にキャラクター同士の会話を読むだけ。
ここでのキャラ同士の絆値がアップする。
・NIGHT TIME
ミッションを選んでバトルする。
(ミッション)
各ミッションでは操作キャラとパートナーキャラの2名を選択してスタートさせることになる(一部例外あり)。
各ステージは階層ごとに条件が設定されており(大半は敵を全滅させろ)、それを達成することで次の階層へと進む。
・アクション
ボタン連打による攻撃で敵を倒して進んでいく。
操作はボタンの組み合わせによって行う。
○ボタン:左スティックと長押しでダッシュ/短く押すとステップ
×ボタン:ジャンプ
□ボタン:魔法攻撃
△ボタン:近接攻撃
Lボタン:ロックオン/再度押すと解除
Rボタン:カメラリセット/+△□ボタンでコンビネーションマジック/+○ボタンでガード
・ソウルジェム
魔法少女たちの魔力の源。
消費することでMPを回復させたり、ダウンした際に復活させることが可能。
この数値は魔女と戦うミッションをクリアすることで入手する「グリーフシード」が一定値に達するごとに上昇していく。
・ステージ
どのミッションで訪れるステージも見た目以外の大きな変化はない。
たまに仕掛け(と呼んでいいのかどうやら)がある程度。
この世界観なのかわからないが、道がわかりにくいステージがあり、ミニマップで確認しながら進む事もあった。
また、柵などがないステージでは調子に乗ってステップ連発しているとステージ上から落下する。
もっとも落下しても少しダメージを受けた状態で復帰するのでそこまで気にする必要はない。
それにしても、普通に走って落下しようとしてもできないのにステップした時だけ落下するってのも意味不明。
↑ボスの中には巨大な相手も
(輪廻の魔女結界)
一度クリアしたステージはここで何度でも挑戦可能なようだ。
キャラのレベル上げ用で、ここでの戦いでは絆値はアップしない。
敵との距離感が掴みにくい
このゲーム、雑魚がこちらへ向かってくるというよりも、ひたすら動き回っており結構忙しい。
近づいたり離れたりとフラフラしているのだが、近接攻撃系を行う際に毎回距離感が掴めなかった。
雑魚の行動パターンが似たり寄ったり
そもそも先へ進んでも同じようなのばかり出てくるのはアニメ通りなのか知らないけど、行動パターンも同じ。
フラフラと近づいて来て攻撃したかと思うと、またフラフラと離れていく。
何匹もの敵がそれぞれにフラフラしている印象。
敵からダメージを受けた際の反応が薄い
ダメージを受けてもキャラが仰け反ったりしないため、いつのまにか大ダメージを受けていること。
状態異常攻撃や倒された時には台詞を言うのだが、普通の攻撃でダメージを受けてもおそらく何も反応がない。
声を出さないどころか、仰け反ったりといった反応すらない。
そのため、こちらが攻め続けているように見えて、いつのまにか大ダメージを受けていたという事があった。
アニメを題材としたゲームにも2種類ある。
ゲームで初めて知る人のためにキャラ関係などの説明がちゃんとしてあるゲームと、最初からアニメファンに向けた内容で初心者お断りのゲームである。
本作は後者であり、アニメを知らない人間はおそらく話についていくのが大変。
何がどうなって彼女達は今の立場にあるのかという説明は一切なく、淡々と話は進んでいく。
これがべつに悪いというわけではなく、
「アニメを知らないけど有名だから遊んでみようかな」
と考えている人は注意する必要があるということ。
アニメを知らないのでストーリーについていけないのは仕方がないが、アクションゲームとして見ると雑。
理由は上の「気になった点」に書いたので省略。
キャラゲーとして見た場合にファンがどう感じるかは不明。
キャラクターの質感に関しては文句出そうだけど、こんなものだと納得する人もいるんだろうな。
こういうアニメや漫画のゲーム化って、買う人にとっては好きなアニメだからこそこだわりを持った評価をして欲しい気はするが、好きだからこそ許せるっていう感情もわかるだけに難しいところ。
まぁアニメを知らないのに好んで買おうという人も少ないだろうけど、あくまでコレクターズアイテムだということを頭において購入を。
アニメ知らないし、ゲームとしても面白いとは思わなかったけど音楽だけは印象に残ったな。
[amazonjs asin=”B00FB01XLY” locale=”JP” title=”劇場版 魔法少女まどか☆マギカ The Battle Pentagram 通常版 – PS Vita”]