第66話「がんばれ控え捕手の巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!


城東戦。
6対4と墨谷2点のリード。
8回裏、マウンドに上がった井口に代わって今大会初出場となるキャッチャー平山のミスによってランナーを出すと、その肩の弱さを突かれて盗塁を決められてしまい1アウト2塁とされる。
送りバントとヒッティング両方を頭に入れて行こうと声をかける井口だが、平山が初出場で硬くなっている事を感じ、自分がカバーしていかないとと気合いを入れる。

1ストライクからの新岡への2球目。
新岡はヒッティングしてきたがボテボテのキャッチャーゴロ。
2塁ランナー風間も進めず。
が、平山が掴んだボールを手からこぼしてしまう。
その隙を突いて風間がスタート。
慌ててサードへ投げようとする平山を井口が止める。
ファーストも間に合わず。
1アウト1・3塁となった。
井口にすまんと謝る平山。
井口は気にすんなと言いつつ、
「ただな平山…」
「キャッチャーゴロがころがったらすぐマスクを取れ。基本だよ」
と指摘。
ここで初めて平山もマスクを取っていなかったことに気付く。

谷口監督からの守備隊形の指示を待つ丸井。
1アウトということでゲッツー態勢のサインを送る谷口監督。
打席には9番増田。
ここは三振を取りたいと考える井口。
初球。
(2点差なんて追いついてみせる!)
増田がヒッティング。
打球はセカンド右への強いゴロ。
(ここは厳しい!)
(――がダブってみせる!)

捕球したセカンド丸井は4-6-3のゲッツーを狙うが、2塁はアウトにするも1塁はセーフ。
その間に3塁から風間が生還して6対5と1点差に詰め寄られる。
「どっちとも取れるような際どい判定」
1塁の判定に思わず漏らす井口だが、
「OK井口。これでいいんだ! ツーアウトツーアウト!」
谷口監督から声が飛ぶ。

2アウト1塁となって打席には1番桑原。
(1点差になった。す…すごいドキドキする…)
さらに硬くなる平山。
(今のは誰も悪くない!)
(しかし!)
(何も起こさないのはやはり三振に限る!)

井口渾身のストレートを風間がファールにする。
(よし! バットに当たるぞ)
(当てやがった)

風間と井口それぞれが思う。
そんな井口から力みを感じる谷口監督。
2球目もファールにされて2ストライクと追い込む。
(何がなんでも三振取るんだ)
強く思う井口だが、そんな井口の力みを心配した谷口監督から
「井口! ツーアウトなんだ! 打たせて取ればいいんだ!」
との指示が飛ぶ。
3球目。
得意のシュートで三振を狙うが桑原はこれも当ててファウルチップとなる。
が、軌道が変わったボールを平山がグラブで弾く。
(捕れる!)
(捕らなくちゃ!)

それでも必死にボールに追いついてなんとか捕球。
3アウトチェンジとなった。

「よく捕ったな平山」
ベンチに戻った平山に谷口監督が声をかける。
平山はミスを謝るが、追いつかれたわけじゃないから気にするなと。
谷口監督の頭には正捕手の井口がピッチャーもやる以上、控え捕手を充実させないといけないという思いがあった。
だが井口の中には
(平山だってけっして下手くそなわけじゃないが……この公式戦の雰囲気の中では…)
という不安があった。

9回表墨谷の攻撃はランナーを出しながらも無得点に終わり、1点差のままいよいよ9回裏。
マウンドへ向かおうとする井口に谷口監督から
「さっきの回ムキになって三振を取ろうとしていた。バックを信頼して打たせて行けよ」
と声がかかる。
「は…はい。わかってます」
と、返事をしながらも、
(監督はああ言うが……)
(やはり三振を取りたい!)
(三振が一番安全にアウトを取れるんだ)

と、ここもあくまで三振を狙う考え。

打席には2番松森。
初球をライト前へのポテンヒットにされてノーアウト1塁。
(しまった! 力んじまったか!?)
動揺する井口。
城東も目の前の甲子園を諦めるつもりはない。
1点差。
ノーアウト1塁と100%送りバントで来るこの場面だが、
(素直にはやらせたくない。ここは変化球から入る)
井口は打席の3番荘司への初球を変化球から入るが、これがワンバンしてしまう。
(止めなくちゃ!)
平山が体で止めてみせたがボールは正面へと転がり、その間に1塁ランナー松森が2塁へと走る。

ここで第66話が終了となります。

感想

平山のミスから自分で決めないとっていう気持ちが強すぎて井口まで力んでしまった形でしょうか。
最後の場面、ランナー2塁に進まれるとかなりイヤな流れになってしまいますが……。
このまま捕球して2塁送球しても肩が弱いとされてる平山だとセーフの可能性高いかなぁ。

でも井口自身が力みに気付いたのは救いかな?

次回予告
「城東の執念と粘りが墨谷を苦しめる!」
を見ると、このまますんなりとはいきそうにありませんね。

関連リンク

・第62話「代えるべきか? 代えざるべきか? の巻」
・第63話「イヤな予感の巻」
・第64話「谷口監督はヘボの巻」
・第65話「監督の判断の巻」
・第66話「がんばれ控え捕手の巻」
・「キャプテン2/プレイボール2」感想ページ
・「キャプテン」連載開始50周年記念特集ページ

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4 Thoughts on “「キャプテン2」第66話感想

  1. 匿名 on 2023年8月3日 at 2:50 PM said:

    正捕手の萩原を使わずに、準決勝で控えをデビューさせるなんて、おかしいですよね。
    城東の2番手から点の取れない墨高打線も、川北や東実からクレームが来そうです。

    • ここで平山を初出場させたことには色々な意見出ていますね~。
      でも確かに城東2番手を崩せない墨谷打線には疲れもあるだろうけど、川北や谷原あたりなんかは納得いかないかも(笑)。

  2. タカ on 2023年7月28日 at 8:38 PM said:

    お久しぶりです
    ようやく今日読みました。
    作者の意図は分からなけどこのまま踏ん張って決勝戦ですかね?
    決勝の相手明善だとストーリー的に面白く無いので禁じ手でモーちゃんかも?

    • タカさん、お久しぶりです!

      なんとか逃げ切って決勝進みそうですね~。
      仮に延長入っても投手控えてる墨谷が有利でしょうし。

      決勝戦の相手がまだ読めないんですよねぇ。
      ここまでの展開見てるともうどこが来てもおかしくないというか……。

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