第50話「言葉遣いのマジックの巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!
川北戦は7回裏、墨谷が一気に6点を取り、あと1点入ればコールド勝ちという展開に。
なおも2アウト3塁の場面でバッターボックスには半田。
この回途中からマウンドに上がった川北の投手片平はすでに息切れ状態。
そこで捕手がタイムをとってマウンドへ向かう。
謝る片平に捕手が2番は墨谷の中では安パイのハズだと話すが、片平は今日半田は2安打しており、そのうち1本はライトオーバーを打っていると弱気。
あくまでもマトモな当たりではなくラッキーヒットだと言い聞かせ、2アウトであることを確認すると、今まで半田には守備を定位置より前に守らせていたがここは定位置でいくと確認。
「普通に内野ゴロで終わるさ」
と戻っていこうとするが、そこで田淵監督がタイムをかけてバッテリーを呼ぶ。
そしてここはバントもあるぞと忠告。
2アウトではあるがここまでヒッティングが続いていたし、攻撃のバリエーションをつけてくるとして、セーフティバントを警戒するために内野を少しだけ前に出すよう指示する。
試合再開。
初球はボール。
半田はバントのそぶりも見せない。
2球目。
思いっ切り振って空振り。
田淵監督はこの空振りをわざとらしいと判断。
カウント1ストライク1ボール。
(やはり打ってくるんじゃないのか?)
と迷うマウンド上の片平。
キャッチボールを止めて見守るイガラシと近藤。
「内野を前に出しているから強打すれば間を抜け易くなる」
と話す近藤に対してイガラシは、
「いや半田さんのこと…何かしそうな予感もする」
という。
3球目。
ここで半田がバントの構え。
ファーストとサードが猛チャージをする中、半田の意識は前進守備していたサードとショートの中間。
(あそこら辺にボールを落とすことができれば…!)
コンと上がった打球は猛チャージをかけたサードの頭上をわずかに超えて落ちる。
「ランナーの足はさほど速くない!」
慌てて捕球するショートだが、捕った地点はファーストまで距離がある。
「死んでも刺せー!」
田淵監督の叫び。
きわどいタイミングでの半田のヘッドスライディング。
判定はセーフ!
丸井が生還して7点差となりコールド成立。
7対0で墨谷のコールド勝ちとなった。
呆然の田淵監督。
(負けた……「パワー対パワー」で負けた…。そして最後は小兵選手の小技…)
ロッカールームへ引き上げる墨谷ナイン。
イガラシにこれ以上働かずに済んでよかったですねと話す近藤と、それにまだまだ行けたよと答えるイガラシ。
しかしキャプテン丸井はイガラシがこのタマ数で収まったのはデカイと安堵。
田淵監督は谷口に
「谷口完敗だ! いいチームを作り上げたな」
と挨拶をして去って行く。
(谷口! やっぱりオマエは闘う男だったんだよ)
その表情はどこか満足そうだった。
帰りの電車の中。
7回にミート打法に変えた谷口の作戦を絶賛する丸井たち。
松川は今日の結果を見ても今までやってきた事が間違いじゃないって強く思えると話す。
「さぁそして次の試合だ! 3年生エース松川頼むぞ!」
と話す丸井。
「今日イガラシが140球投げちまったからな。次は休ませられるようにがんばるよ」
と答える松川。
その様子をイガラシはじっと聞いていた。
場面は変わって東実グラウンド。
ベンチから練習を見守る監督と佐野。
「佐野。次の相手は墨谷になった」
「今年は負けるわけにはいかんからな」
と声をかける監督に、墨谷が勝ちあがってくれて幸せですと答える佐野。
去年のお返しができると。
今日はもう上がって良しと言われるが、佐野は
「いえいえ。まだまだ外野でダッシュくらいできます」
「練習バカの墨谷のことです。奴らも今頃汗ダラダラ流して練習してるでしょうからね」
とやる気をみなぎらせていた。
だが、大会期間中の墨谷選手たちは各自家でくつろいでいた。
谷口も家でスイカを頬張っている。
去年痛い目にあっているので、今年の大会期間中は一切練習しないと決めていたのだ。
徹底的に休ませて体を軽くして試合に臨むのだと。
そして自宅でトウモロコシを頬張るキャプテン丸井。
「さぁ今年も東実戦がやってくる! 佐野。おめぇと戦るのは何回めだ!」
と、こちらも気合い十分だった。
ここで第50話が終了となります。
谷原戦に続いて川北戦もあっさり勝利。
田淵監督もパワー対パワーの勝負で負けたとあって、後悔とかはなくスッキリした様子でしたね。
むしろ谷口監督と墨谷という強敵にどこか嬉しそうにも見えました。
そして次に東実きましたか……。
やっぱり佐野出てくると見ているこっちも気分盛り上がりますね。
今までの墨谷のイメージが強く残る佐野と、今までとは正反対の過ごし方をする墨谷。
この差がどう影響してくるのか。
東実は秘密特訓もしているようですし、これまでのようには勝てなさそうですね。
・第46話「予想落下地点とのギャップの巻」
・第47話「マイペースで行け! の巻」
・第48話「パワー対パワーはやめる? の巻」
・第49話「キャッチボールするふたりの巻」
・第50話「言葉遣いのマジックの巻」
・「キャプテン2/プレイボール2」感想ページ
・「キャプテン」連載開始50周年記念特集ページ
墨谷は休息、東実は練習。。
この差で佐野は”また”試合中に力尽きて倒れたり!?。。
でも、高校編では、どの投手よりも佐野が一番打てていない気がしますね。
ところで今後の展開ですが、
まさか城東やお花茶屋、聖陵、専修館の登場なんてことはないですよね(笑)
明善あたりが怪しいかな。。
これまでずっと谷口や丸井を見てきた佐野にとって、墨谷が自分達との戦いの前に休息をとるとは思わなかったんでしょうねぇ。
ここの読み違いがどう影響するか?
でもおっしゃる通り高校に入ってからの佐野はここまで攻略したって印象ないんですよね。
東実がここで出てきたので先が読みにくくなりましたよねぇ(笑)
でもお花茶屋はあれだけ描かれてこのまま何もないっていうのも不自然な気もするし……どこが出てくるのかなぁ。
やはり、決勝は、明善でしょうか?
谷口が2年生の時にやられた相手に後輩がリベンジですね
みんなのコメントも楽しみです
東実が次にきたことで決勝の相手がわかりにくくなりましたよね~。
明善とはベストな状態で戦って欲しいとは思うけど決勝の相手となるとどうなのかなぁと思ったり……。
中学時代の江田川のように意外なとこが決勝に出てきたり?
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かつてのちばあきお先生のプレイボールでは専修館戦の後、中1日の休みで
上から。
寝っ転がって新聞を読んでるのは倉橋(今回は松川)
テレビ見てるのは山口(今回は加藤)
爪切ってるのは山本(今回は島田)
家族の声掛けと一番下の丸井以外は同じですね(笑)
そういえば、コージィ先生は今まで専修館は描いたことは無いけれど、東実戦の後にでも出てくる可能性があるでしょうかね。
それぞれ同じ姿勢で同じことやってるんですね(笑)
地味に島田に妹がいる描写も……。
言われてみると専修館はあれから出てきていませんね。
あれだけの強豪校だし出てくる可能性あるかも?
原作キャプテンの佐野は結構打ち崩されたり、ノックアウトしている描写が多いため、正直絶対的な強敵という印象はありませんでした。佐野が墨谷のライバルという風潮はアニメ版で派手なアンダースローになったりプレイボールで2回ラスボスを務めた影響が大きい気がしますね。
余談ですがアニメ版キャプテンやプレイボールを久しぶりに見たら時代設定が70年代ではなく、80年代風に感じました。
キャプテンだと対戦前に谷口が佐野対策したおかげで、谷口・丸井キャプテン時代共に佐野を打っているんですよね~。
打てなくなったのはプレイボールからって印象ですが、青葉・東実という両作品代表するライバル校のエースというのも、佐野の存在感が強い理由かなぁと思いました。
アニメ版の時代設定はあまり意識した事なかったですが、原作ではなくアニメ放映時に合わせたのかな?
東実、というか佐野は決勝戦にとっておいて欲しかった・・・・
そうなんですよねぇ。
甲子園いくなら最後の壁として佐野は決勝であたって欲しかったなぁと思います。
丸井の自宅が気になります。
明日にでも本屋行ってきます!
片道35キロ(笑)
片道35キロってとんでもない距離ですね(汗)
どうかお気をつけて!
けんさん、前にも丸井の家が気になるっておっしゃってましたもんね(笑)
私も丸井の自宅や家族が気になるなぁ。
こんにちはタカです。
東実戦楽しみですがこの展開からラストはお花茶屋戦ですかね?
ただ墨谷にコールド負けした谷原も練習試合では全国区の高校に勝ってきた実力高、今回墨谷が試合に臨む調整も順調とのフラグ立てからして東実戦もあっさり勝ってしまいそうですね。
タカさん、こんにちは!
もしお花茶屋が今大会で来るなら次かなと思っていたので東実がここで来たのは予想外でした。
いくら実力をつけたと言ってもいきなりお花茶屋が決勝進出というのも考えにくいとは思うのですが、こうなるとちょっと決勝戦の予想がつきにくくなったかなぁ……。
東実は佐野が墨谷に去年までの印象を持っているのが気になりましたが、東実全体で秘密特訓もしていそうですしどうなりますか。
川北の守備陣も、半田がバントだけでなくバスターも得意なことは、もちろん知っていたはずです。
ファーストとサードが猛ダッシュを続けたのは、半田がバットを引かなかったからで、引いていたらダッシュを止めて下がったはず。
しかしこの場面、半田にはもう一つプッシュバントという選択肢も有り、それをやられて敗れました。
川北側、その可能性、頭から抜け落ちていたのか。それとも、技術的に難しいから、あまり考慮しなかったのか。
あの描かれ方だと田淵監督も川北守備陣もその可能性を考慮していなかった感じですかね~。
半田を舐めていたわけじゃないんでしょうけど、一つの可能性に決めつけてしまっていたような気はしました。
強豪川北だけにパワーだけではない奥の手も用意しているかなと思っていたので、結果としては7回コールドは少し寂しかった気もします。
それだけ今の墨谷が強いという事なんでしょうけど。
半田がバットを引かなかった時点で、普通のセーフティバントと決め込んだのが失敗だったと。
さて、次は東実戦ですが、この流れだと、投手戦の末に佐野が疲れから崩れて、墨谷の完勝か?
一方で、そろそろお花茶屋高校にも言及しないとまずいと思います。
彼らが作中で果たす役目は、一昨年と昨年に墨谷が果たしたそれなのかな?
お花茶屋の扱い気になりますよねぇ。
あそこまで描かれて何もナシでは終わらないでしょうし……。
次が東実戦ですか・・。佐野は流石にこれまでのように簡単には勝てないとは思いますが、決勝戦で当たって欲しかったですね。多分これまでのように何とか1点取ってそのまま逃げ切るパターンなのでは?
こうなると決勝戦は明善高校なんですかね?この勢いなら甲子園大会まで行き軽く優勝しそうな勢いなのですが・・。
正直ここまで無双な状態にはして欲しくなかった気がします。リアリティが薄れてしまうので・・。
私も東実とは決勝戦であたると思っていたので意外でした。
こうなってくると決勝の相手がちょっと予想できないというか、明善とはどこかでしっかり戦って欲しいという気持ちはあったけど、東実のあとだといまひとつ盛り上がりにくい気もしますし……。