第27話「またまたやっとったなの巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!


近藤の投球練習を見た小倉監督が松下に知っているか尋ねるが、松下は近藤が墨二出身だとは知っているものの、自分とはダブってなかったので知らないと答える。
近藤の速球に
「速いんでないの?」
と驚く小倉監督に、墨二2年生のときに全国優勝に大貢献したと説明する松下。
決勝戦での雨の中と熱投やサヨナラヒットを打ったことを聞いた小倉監督は、
「ということは期待のルーキーをウチ相手に試そうってことか…」
と、先月まで中学生だった近藤相手にやる気十分。

試合は5対0で5回裏墨谷の攻撃。
打順は5番松川。
(しかし4回まで城東のピッチャーから1点も取れんとは……)
ここまで苦戦するとは考えていなかった感じの谷口と、
(墨谷は当然ウチを格下と思ってる。でも今年のチームは違うんだ)
と、自信を見せるマウンド上の城東ピッチャー。
その様子を見ていた小倉監督が、
「しかしな松下…」
「さっきから何かが変だと思うんだが……」

と言い出す。
初球をファールした松川を見ながら、
「なんだろな?」
と、なおも悩んでいた小倉監督だが突然「あ!」とその疑問に気付いた。
「バットだ! 墨谷は木のバットを使っている!」
と叫び、慌ててタイムをかけると谷口を呼ぶ。
その間、ナインに
「木製バット…?」
とたずねる松下だが、
「え? 今気づいたんですか?」
と、ナインに驚かれてしまい顔を赤らめて気付いていたなら言ってくれよと話すも、
「いや、気づいてると思って…」
と返されてしまう。
(おれも小倉さんもとんだフシ穴だった…)
そして小倉監督から
「おいおいお~~い! なんのつもりで木のバット使ってんの?」
「修行のつもりなの? “金属”使ってよ~」

と注意を受けた谷口は謝罪し金属を使うと答える。
(いつも途中でクレームつけられる)
(もうそう言われたらおとなしく従う)

ベンチに戻った谷口は松川に金属バットに持ち帰るよう指示。

試合再開。
2球目を見送ってストライク。
(”金属”に持ち変えたからって野球は変わらんよな……)
と考える小倉監督だが、
(なんかでも…ビミョーに雰囲気がかわった?)
と感じるピッチャーと、松川のバットの握りが木製の時よりも短めなのを見て、
(ビミョーに景色が変わった)
と考えるキャッチャー。
2球目よりももう少し低めの指示を出しての3球目。
指示よりもちょっと高めにきた球を松川が3塁線へと打ち返す。
サードが飛びつくも打球はグラブに当たって内野安打となった。
続く6番加藤は初球を1塁線へと打ち返す。
速い打球はファーストのグラブの下を抜けていくライト前ヒット。
7番島田は初球から1・2塁間へと打ち返し、この間にランナー2人が帰って5対2。
さらに8番片瀬、9番鈴木も続き、5対4と1点差に詰め寄る。
金属バットに変えて打球があからさまに速くなったと驚く小倉監督。
3アウトチェンジとなって戻ってきたナインから、
「いや、監督……。”木”ってゆーか正確には”竹”だったんですが…」
と聞いて、
「竹バットーー!?」
「修行しすぎだろ! オイ~~!」

と絶叫。

その後、6回裏の墨谷の猛攻は止まらずついに5対6と墨谷が逆転。
沸き上がる墨谷ベンチだが、
(ふう……やっと逆転か…)
と、谷口だけはほっとした様子。
一方の小倉監督は
(これが墨谷の”通常のチカラ”なのか?)
(最初っから”金属”でやってたらどーなってたんだ?)

と、ただただ驚くばかり。

そして谷口は近藤に肩があたたまった事を確認し、
「高校の初陣だ。行ってみよう!」
「力を抜いてな!」

と話す。
7回表。
松川はサードへと入り、ピッチャーが近藤、キャッチャーが井口へと交代。
井口は
「球種はストレートだけな! ゴムひもの練習を思い出せ」
「四隅のみを狙ってなげる。つまりサインはよっつだけ」

と近藤に伝える。
初球。
外角高めに構えた井口だが、ボールはど真ん中のストレート。
それでも空振りした打者は
(スピードだけだったら松川よりあるか…?)
とバットを短めに持つ。
2球目。
内角低めに構える井口。
近藤もそこを狙って投げるがまたもど真ん中。
これも打者が空振り。
3球目。
内角高めに構える井口。
今度はバットに当ててファールにした打者だが、経験したことがない手のしびれに襲われていた。
(これもドまん中なんだよッ!)
(3球続けてドまん中が投げられるってどーゆーコントロールしてんだよッ!)

と怒る井口と、その様子を察したのか気まずそうにマウンドで立ち尽くす近藤。
だが小倉監督は
(このピッチャー…なんかすげえぞ……)
と、唖然とするのだった。

ここで第27話が終了となります。

感想

ここでもまさかの竹バットを使っていた墨谷。
浪国相手の時とは違い、今回は谷口がすぐ金属バットへの変更に応じました。
それにしても城東ベンチで気付いていなかったのは小倉監督と松下だけというあたり、何かが変だと感じながらも、
「なんだろな?」
「なんだろなーと言われましても……」

と話す2人の姿をあとから読み返すと笑えてしまいますw

近藤は井口の指示に逆らっているわけではなく、ちゃんと狙ってはいるんだけど意識しすぎなのか、全部ど真ん中にいっちゃってるみたいですね。
怒り心頭といった様子の井口と、その様子に委縮してしまった様子の近藤。
ストレートのみでさらに四隅にうまく投げられない近藤を、怒り状態の井口が感情抑えてどうリードするのか楽しみです。

関連リンク

・第23話「リーダーシップの巻」
・第24話「引き抜かれた予備校生の巻」
・第25話「練習と実戦は違うの巻」
・第26話「レベルアップした城東の巻」
・第27話「またまたやっとったなの巻」
・「キャプテン2/プレイボール2」感想ページ

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6 Thoughts on “「キャプテン2」第27話感想

  1. 前回、
    城東の外野手が墨谷OBとそっくり、
    とコメントしましたが、
    今週見たら、
    バッテリーも墨谷OBじゃないですか⁉︎

    キャッチャーが会長。

    田所さんいたら、
    びっくりするような(笑)

    • 本当だ~!
      思わず笑い出てしまいましたw
      ほんとこの場に田所さんいないのが残念に思えてしまいますね~

      こうやって見ると色々な所にネタが仕掛けられているから油断できないですねこれ!

  2. ゅんゅん on 2021年12月2日 at 2:17 PM said:

    松川は甲子園を知らない部長にすら「松川のやつずいぶん大降りになったな」と言われるくらい、打撃がいまいちだった時期があったんですが、今では五番打者を任されてヒットもうっていますね。どういう風に修正していったかも谷口キャプテン時にみてみたかったなと思います。

    • そういえば部長が田所さんにそんなこと言ってましたね~。
      確かにどう修正したのか見てみたかったかも。

      松川は投打共に好不調の波が激しいイメージがなんとなくあります。
      好調な時は安心して見ていられるけど、不調な時はとことんダメみたいな……。

  3. ベレーナ on 2021年12月1日 at 5:01 PM said:

    まさか竹製で戦っていたとは

    谷口も去年の反省もあってか、すんなり引きましたね

    近藤と井口の似た者バッテリーもどうなるか…

    井口の‘’教育‘の成果は発揮できるのでしょうか?

    • まさか今も竹バット使っているとは思いませんでした。
      また今回も谷口が食い下がるかと思ったけどあっさりでしたね~。

      近藤井口のバッテリーはいきなり井口が怒り状態になったけど、それを抑えられるかどうか気になります。
      中学一年生時代の2人ならこの時点でマウンドで言い合いになったんだろなぁと思ったり……w

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