第24話「引き抜かれた予備校生の巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!
誰もいない予備校教室で講師から小学館予備校への編入を勧められた谷口は言葉を失う。
このクラスに在籍しても志望する大学には受からないし、やらなくていい教科もやっていると聞き、
「え? そうだったんですか?」
と話す谷口に講師は、
(やれやれ。利口なんだかバカなんだか……)
と思う。
谷口が気にする学費は今のまま。
特待生扱いで移籍させるからと、早速隣りの小学館予備校へ案内される。
廊下で煙草を吸うお花茶屋コンビと再会。
講師に今日からコッチに編入すると紹介されて、
「よ、よろしく」
と谷口も挨拶をする。
その後、集英予備校教室で講師から谷口の編入を聞いた松下、リカ、サチ子の三人は驚きの声をあげた。
遠征を明日に控えたお花茶屋高等学校野球部。
譲り受けたマイクロバスのそばで、以前の学校にいる時に大型免許を取ったという杉本監督が日程を伝える。
土曜日は山梨で甲和高校と試合。
日曜日は長野に移動して岡谷実践と諏訪高の変則ダブルヘッダー。
部員の話では3校とも強い学校らしいが、それぞれ1軍は出払っていて2軍がお留守番しているとこを狙ったそうで、強豪校だけに2軍とは言っても相当な実力者揃いらしい。
墨高グラウンドでは捕手井口の練習を行っていた。
マウンドにはイガラシ。
受ける捕手は井口。
一塁走者は久保。
バッターボックスには谷口が入り、スチールを想定した練習。
まずは二盗を見事な送球で阻止。
続いて三盗。
「バッターがかぶさってくるぞ…」
と、谷口が井口の前にかぶさるが、横手投げから三塁へ走塁してこれも阻止する。
続いてのバント処理練習もきっちりこなす井口に、第一捕手の萩原と第二捕手の平山は、
(フットワークやモーションは取りたてて速くないが)
(やはり地肩がすごい)
(あとコントロールもまあまあいい)
という感想。
しかし、最後のキャッチャーフライの捕球は、高々と上がったボールが揺れて見え、さらには思った以上に流されたことで、ダイビングキャッチを試みるも捕球失敗。
(さすがにキャッチャーフライは難しいようだ)
と萩原たちは考える。
土曜日。
お花茶屋高校野球部が最初の遠征先である山梨へ向かっている頃、墨高野球部はランニングしながら河川敷グラウンドへとやって来た。
そこにはすでに城東野球部が待っており、
「監督就任オメデト。新生・城東対新生・墨谷。今日は楽しみにしていたぜ」
と小倉監督に迎えられる。
ナインがウォーミングアップを行う最中、城東部員と共にいた松下に声をかける谷口。
「小学館予備校に引き抜かれたんだって?」
と言われた谷口は、
「え? 引き抜き?」
「引き抜きってどーゆーこと? おれはただ先生にすすめられて…」
と答えるが、そんな谷口に松下も、
(やれやれ……。この男はバカなんだか利口なんだか…)
と苦笑い。
松下からノッカーをやっているから城東側のベンチにいると聞いた谷口は、とうとう松下もやる気出したのかと嬉しそうな表情を浮かべる。
こうして試合開始の挨拶を終え、守備位置につく墨谷ナイン。
先発は松川。
「しかしだな……」
墨谷のメンバー表を見た小倉監督と城東ナインの視線の先には捕手井口の姿。
「”左”がキャッチャーやっとるぞ」
「明らかに急造。ウチをナメとるのか」
と不快そうに話す小倉監督だが、投球練習で井口の二塁への送球を見た城東ナインは
「だが肩だけはバケモノ!」
「それにベース上ドンピシャ!」
と驚きの声をあげる。
そして試合開始。
井口が急造捕手なのでサインは松川が出す事となり、初球はカウントを取るためのカーブを投げるが、これを一番打者に引っ張られる。
打球はサード鈴木のグラブの下を抜けるレフト前ヒット。
次のサインを待つ一塁走者と二番打者だが、
(左のキャッチャーなんて…走りまくってやる!)
小倉監督の指示はバントではなくスチール。
対する松川は井口の事を考えてクイックで投げることを意識しての初球。
いきなり走って来た走者と、援護の空振りを狙う打者。
ここで第24話が終了となります。
早速遠征でのチーム強化に乗り出したお花茶屋と、城東との実践で急造捕手井口を試す墨谷。
松川の初球カーブを簡単に打ち返してノーアウトのランナーを出す城東には以前とは違う余裕みたいなものも感じますが、捕手井口の起用に小倉監督がちょっとムキになっている様子なのでそれがどう影響するか。
実際捕手井口の経験と練習はまだまだみたいなので、地力では墨谷が圧倒していても、このあたりの要素が絡んで案外いい試合になりそうな気もします。
次回予告に
『練習と実戦は違う!』
と書いてあるので、井口もここから実戦経験を積んで成長していくことになりそうですね。
・第20話「肉と米の巻」
・第21話「恋の嵐の予感の巻」
・第22話「丸井派は少数派の巻」
・第23話「リーダーシップの巻」
・第24話「引き抜かれた予備校生の巻」
・「キャプテン2/プレイボール2」感想ページ
地味に鈴木がレギュラーのサードで驚きました。
あのダイエット目的で入り半田よりボールをおう勘と肩がまし程度だった男がです。
8番とはいえよくスタメンいりしたなあと思います。
おまけに当時は花形のサード。
そういえば鈴木の入部理由ってダイエットでしたねw
やっぱりここまで墨谷野球部で鍛えられてきたから、今のところ目立ったシーンはないけど実力つけてるのかなぁ。
倉橋って野球はもちろん、
キャラ的にも貴重な存在でしたね。
実質夏まで限定監督の谷口が、
夏の大会だけに絞ったチーム作りをするのか?
近藤のように将来的なチーム作りをするのか?
(今のところどちらもしていないw)
この夏限定なら井口のキャッチャーもありですね。
試合中のマウンドでのやり取りは、
キャプテンとプレイボールの醍醐味ですから、
丸井、イガラシ、井口に囲まれる近藤という画は楽しみかも(笑)
将来的な事考えると、
1年の牧野か曽根に控えのキャッチャーさせときたいかな。
谷口に面と向かって意見できる点や、井口の言うように後輩から見るとちょっと怖い先輩って印象もキャラ立っていましたしねぇ。
今の墨谷だとその役割が井口になっているのかな?
捕手に関しては今回の経験もあるから、やはり牧野たちの育成は早い段階から動いた方が良さそうですね。
今のところ谷口監督がどういう育成計画とと野球を目指すのかがまだわからない部分多いのでなんとも……と言った感じですが。
確かにマウンド上にその四人が集まる絵は豪華すぎて早く見てみたいですw
それぞれが自分の意見をはっきり言うタイプだから、試合中に意見合わなかったりするのかなぁ。
初めまして
私はお花茶高等学校野球部の選手(11人)を見てかなり驚きましたよ!
実は……それは校舎うらのイレブンというちばあきおの傑作集のキャラになります(私は小学生の頃に読んだ事ありました)
もし今度は墨谷とお花茶屋は試合すると、
谷原以上のとんでもない死闘になるかもしれません……
はじめまして~。
今コメント読ませていただいて
「えっ?!」
と驚いて確認しましたが、確かに校舎うらのイレブンに登場した顔ぶれでした!
びっくりですw
ここまで色々優遇? されているあたり、お花茶屋が墨谷にとって強敵となる流れはありそうですねぇ。
そうですね
校舎うらのイレブンのネタバレを言いたくないんですけど、強豪と後半の試合時は無観客の間には11人もケガしたりボロボロしながら根性で同点する事が出来たけど、あと一点及ばずに惜敗しました……
校舎うらのイレブンの様なお花茶屋高等野球部を甘く見てはいけないと思います
あの粘りと根性は墨谷と似てるだけに、そこに実戦経験と実力が備わったらかなり脅威でしょうね……。
谷原や東実とは違った怖さを感じさせます。
あとプレイボールの最後の方では萩原は1年生で入った時には内野手ぽかったです。漫画では丸井が萩原を見てお前には負けないって睨んでいたのでセカンドが中学生のポジションぽいですね。
セカンドもしくはショートが捕手って・・どうなんでしょう・・?
あと前作のプレイボール2は谷口・丸井・イガラシ・井口・倉橋ぐらいしか攻撃で目立たなかったので今回は2年生の中でそういう急成長するキャラもいて欲しいですがそのポジションは近藤なんですかね・
丸井と萩原のシーン印象に残っていますw
確か半田の守備練習見た直後のシーンですよね。
元々捕手できる選手がいなかったのか、萩原に適正があったから捕手にしたのかどっちなんでしょうね……。
キャプテン2がここまで近藤、井口、丸井たちそれぞれの成長を描いているので、もしかすると他にもそういう選手が出てくるかも?
墨谷は現状で投手が3人いるので、井口が投手に戻るケースがあるならば、4番手ということになるかと思います。
で、松川、イガラシ、近藤の3人でエースナンバーをつけるのは誰なのかという疑問が沸きます。3年の松川ですかね。
井口が捕手やっていなければ、井口だったと思いますが。
とはいえ、メインキャラで捕手に相応しいキャラは井口しかいなかったんですよね。
萩原と平山なんて誰?って感じですから。
谷口が2年生の時は確か3年生の中山がエースナンバーつけていたので、今だとエースナンバーつけるのはやはり3年生の松川でしょうかね~。
それにしても捕手に関しては倉橋の穴が大きいですねぇ。
萩原と平山は顔見て
「あ~……彼らかぁ」
とわかりはしたけど名前はわからなかった上に、彼らには失礼だけど倉橋の後釜としてはあまりに差が大きそうと不安になりましたから……。
近藤の球しかとらないと言いましたが、後々を見据えると井口を候補に据えるのは仕方ないですね。
倉橋の後釜を育てていなかったのは大きいように思います。
ここから壁にぶつかる流れになると思うので、どのように乗り越えるかが見ものですね
そして谷口の転校(?)による松下達の心境も穏やかではなさそうです
ほんと倉橋の後釜を育てていなかった影響はかなり大きいなと思いますねぇ。
もしかすると城東との実践で捕手としての壁にぶつかった井口を、倉橋がコーチしてくれるなんて展開も期待してしまいますが……。
谷口の編入に野球も含めて対抗意識が芽生えた松下が城東コーチを正式に引き受けるとかあるかも?
リカとサチ子はかなりショック受けていた様子なので、猛勉強して自分達も編入させろくらい言いそう気もしますが、谷口にとってはこれくらい距離感あった方がありがたいかもしれませんねw
萩原と平山出すなら小室と福田を出した方がよかったと思いますね
倉橋は「OBに頼ってはダメだから自分なりのリードを見つけて勝負しろ」ってわざと教えないパターンが有力だと思います
あ~倉橋ならそんな感じに言いそうですねw
小室や福田は進学先が気になります。
井口が捕手やるって知ったら福田は驚きそうですが。
やっと墨谷の捕手が分かりましたが、半田派の萩原と平山だったんですね。そりゃあの丸井派と半田派と対立していた時期でイガラシと井口とバッテリーの呼吸が合わなくて負ける要因になったと思いますが、井口を捕手で実践を積むということは基本的に井口が捕手で松川、イガラシ、近藤は捕手で井口がピッチャーの時は萩原が捕手で回すのでしょうね。
ただ捕手って高校野球ならスチールやいろいろ対戦相手もやってくるので、夏の大会の1〜2回戦は捕手井口は出来るでしょうが強豪相手では通用しないでしょうね。
それが来週いろいろ捕手の難しさの洗礼を受けると思います。いろいろ嫌な手をされて井口が大人で冷静でいられるのかも見ものだと思います。
ほんとにようやく現在の墨谷の捕手が明らかになりましたw
やはり投手によって使い分けていく形になりますかね~。
井口はもちろん、萩原と平山も捕手での実践不足があるでしょうから、倉橋が卒業した穴というのは大きすぎるなとあらためて感じさせられます。
確かに急造捕手の井口が今から練習試合で実践経験を積んでも強豪校相手だと厳しいと思いますねぇ。
たぶん城東はそこを突いて来ると思うので井口は苦しめられるでしょう。
「井口が大人で冷静でいられるのか」
は経験不足以上に気になる点ですね~。
毎回更新ご苦労様です。
お花茶屋と墨谷の話が並行して進んでいますが、墨谷のライバルにするつもりなんですかね。城東とどっこいどっこいの試合をしているようでは、甲子園は遥か遠いという感じはしますが、どうなのでしょうか。捕手井口は近藤専用と思っていたのですが、正捕手にするつもり?投手として使わないのは勿体ない気がします。
ありがとうございます~!
ここ数回は必ずお花茶屋の描写があるので、墨谷と共に成長の過程を描いて、どこかでぶつかるんだろうなという気はしますねぇ。
地力では城東よりも墨谷の方が圧倒的に上な気はしますが、経験不足な捕手井口を徹底的に攻めてきそうな感じですね。
小倉監督はあの起用をナメられたと思ってかなりムキになっている様子ですし。
なんとなくそこから城東が自滅ってパターンも見えますけど……。
私も捕手井口は近藤だけかと思っているのですがどうするんでしょうか。
今は実戦経験のために起用しているのかもしれないけど、そこは他の萩原や平山にも経験積ませないといけないでしょうしねぇ。
確かに投手井口を使わないのは勿体ないですよね~。