第25話「練習と実戦は違うの巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!
城東との練習試合は、1回表城東の先頭打者がヒットで出てノーアウト1塁。
続く2番打者への初球。
1塁ランナーがスタートを切る。
（うッ!）
（右バッターの圧迫感!）
打者のスイングに合わせてバランスを崩した井口は、ランナーが2塁近くまで到達している事に焦りつつ、
（この体勢じゃノーバン無理! ワンバン送球だ!）
と、ピッチャー松川の頭上スレスレを通過するよう低い送球を行うが、
（おれのとこに飛んできた!）
井口の意図を知らない松川はその球を思わず捕ってしまう。
すぐにワンバン送球を狙ったと理解するもランナーは2塁に到達。
「くくッ。やっぱ左のキャッチャー。”右バッター”が邪魔になったんだ」
と笑う小倉監督は、井口の肩は認めつつもランナーに3塁も狙うよう指示。
続く2球目で2塁ランナーが走る。
今度は打者のスイングしたバットが井口の邪魔をするが体勢を崩しながら送球。
これまた超低い送球にワンバンするかと思われたが、ボールは途中から伸びてダイレクトにサードへと到達し、見事ランナーを刺すことに成功する。
（今のはワンバン送球だったらセーフだった。あの球道でダイレクト……とは）
その送球に小倉監督はあらためて驚く。
1アウトとなり、2番打者のカウントは2ストライク。
（ここからはおれがちゃんと投げないと!）
井口の凄い送球に奮起する松川だがライト前へと弾き返されて1アウト1塁。
城東はここで盗塁をやめて揺さぶりに出る。
走ると見せかけて走らない。
「バッテリー! ランナー気にすんな!」
「走る気ない!」
ベンチから谷口が指示を出す。
見透かされた小倉監督だが、今日の松川なら打てそうだからと気にしない。
その思惑通り、3番打者もレフト前へと弾き返してランナー1･2塁。
さらに4番と5番にも連打され、松川は早くも2失点。
ここで井口がタイムをかけて松川の元へ駆け寄る。
（松川さんのボールがイマイチだ）
強振してくる城東打線をかわしていくために、この回はストレートを封印し、カーブ、シュート、フォーク、スライダーと、手持ちの変化球全部駆使してみませんかと提案。
松川もそれを受け入れる。
1アウト2・3塁で試合再開。
松川のサインはタテ割れのカーブ。
1番にヨコのカーブを打たれたから今度はタテ。
初球、いい高さに落ちてきた球を6番打者がライト方向へ打ち上げる。
ライト前に落ちそうかという打球だったが、これをセカンド丸井がダイビングキャッチ。
同時に3塁ランナーがタッチアップ。
すぐに起き上がってバックホームする丸井。
「井口。まわり込んでくるぞ!」
松川から声が飛ぶ。
その通りに回り込んでからのヘッドスライディングをするランナーだったが、ホームベースに伸びた手をミットで遮りアウト。
ようやく3アウトチェンジとなる。
ベンチに戻った松川と井口に谷口が、
「とりあえず井口はよくやった。」
「だが…肝心の松川のボールのキレ…今日はちょっとイマイチのようだな…」
と指摘。
「すいません。言い訳するつもりはありませんが、城東のバッター思ったより振れてて…」
そう答える松川だったが、谷口は城東がレベルアップしていることを認めつつ、まだ春先の練習試合なのだからかわさず真っ向勝負で行ってほしいとバッテリーに話す。
1回裏墨谷の攻撃。
城東のピッチング練習を見る墨谷ナインから
「城東のピッチャー速いですね」
との声。
谷口も
「ピッチャーもレベルアップ……か」
と感じる。
打席には1番丸井。
（2点くらい追いついてやるぜ…）
初球を強振した打球はライト後方へ抜けようかという大飛球。
「よし! スリーベース行ってやる!」
叫ぶ丸井。
ここで第25話が終了となります。
初回からまさかの5連打で2点先制された墨谷。
松川の調子がイマイチなのもありますが、谷口も認めるとおり投打ともに城東がレベルアップしているのは確かみたいですね。
それでも投手に関しては村井や佐野を見てきた墨谷なら打てそうな気もしますが、まだ1球しか投げていないのでなんとも……といったところでしょうか。
小倉監督はもっとカッカするかと思ったけど意外に冷静でした。
次回は
『あなどった墨高』
とあるので、城東の実力が谷口の予想を上回るのかなぁ。
・第21話「恋の嵐の予感の巻」
・第22話「丸井派は少数派の巻」
・第23話「リーダーシップの巻」
・第24話「引き抜かれた予備校生の巻」
・第25話「練習と実戦は違うの巻」
・「キャプテン2/プレイボール2」感想ページ
井口が予想以上に活躍できてますね。
まあ倉橋抜けた後だと、キャラが立っている捕手キャラがいないってのもありますが。
城東の揺さぶりにもっと苦しむかと思ったけど、今のところはうまくかわしてる感じでしょうかね～。
まだ初回なのでここから色々ありそうですが……。
横川に負けたとか城東辺りに苦戦しているような描写は見たくないですね。
ちなみに松下が格下の予備校行ってますが実在する城東高校はけっこう進学校です。
地力では城東には勝っていると思うのですがどうなりますかねぇ。
あなどっている間にさらに追加点取られるか、相手投手が思った以上に手強いか……。
もしキャプテンの中の城東も進学校クラスなら松下が小倉監督の参謀的役割担ったりって展開もあるのかな～。
松下もお花茶屋や谷口から色々育成方針の話なんかは聞いているでしょうし。
ついにキャッチャーの井口は…さんが登場！
パワーや肩を考えるとピッチャーより適任かもしれませんね。そして松川も4種類の変化球を覚えていたとは驚きました。
タイトルから見るに、言問戦の二の舞を踏んで苦戦を強いられそうな気がしますね。そして近藤と井口の師弟バッテリーは見れるんでしょうか
近藤入っちゃってますよｗ
松川の球種の多さは意外でしたね～。
それぞれのキレがどんなものなのか気になります。
次回予告見るとまさに言問戦思い出しますね……。
あそこまで見下した態度はないにしても、谷口含めて墨谷の想像を上回る実力を城東がつけていたって感じでしょうか。
苦戦してからの近藤登板はありそうですよね。
あの時も谷口、倉橋、半田以外の旧メンバーは油断していましたからね。まあ長いこと弱小に甘んじた中から大幅に実力が上がって結果も伴ったから陥りやすい部分もありましたが
城東も東実や谷原ほどではないものの名門の一角ですから復活も近そうですね
あの時は特に当時の3年生が相手見下しまくっていましたからねぇ。
谷口や半田は油断する怖さを知っているでしょうし、丸井やイガラシもそのあたりは大丈夫だとは思います。
城東は墨谷との二度の対戦での扱いが印象強すぎて、なぜか弱いイメージが残ってしまいましたｗ
本来は野球でならす強豪校なんですよね。