第6話「ある結果の巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!


近藤が提案した墨二野球部の”改革”に最初は戸惑っていたメンバーたちだが、その影響を受けたことでチーム全体が日に日に力をつけていき、そして近藤キャプテン中学最後の夏の大会地区予選が始まった。
墨二は順調に勝ち上がっていき、最大の強敵と目されていた青葉と江田川は準決勝で対戦。
江田川が勝利したことで地区予選決勝は2年連続で墨二と江田川の対戦となる。
しかし、絶対的エースだった井口が卒業した江田川と墨二との実力差は歴然で、結果は4対1で墨二が勝利。
墨二は春の選抜に続いて全国大会へと進んだのだった。

後日。
近藤は校長先生に会議室へと呼び出される。
中に入るとそこには校長先生と選手の親たちがずらり。
(ヤバイ!)
近藤の脳裏に去年の春に選抜出場辞退となった騒動が過ぎる。
(何か問題があったんか!?)
(それとも誰かが不祥事を起こしたんか!?)

原因をあれこれ考える近藤に、校長先生が
「君はこの地区予選で”結果”を出した」
と切り出す。
強敵青葉は江田川が潰してくれたし江田川には井口がいなかった。
春も地区予選は突破したのだから”結果”というほどのものでは……と答える近藤。
「あ、あの……何かしでかしたのなら…単刀直入に言って下さい」
怯えた表情で話す近藤を見て校長先生が察し、今日は近藤の”文武両道路線”が当たったことをみんなで褒め称えようと集まったのだと説明。
野球部は地区予選を突破したと同時に直近のテストでも全員が成績を上げたのだという。
すると父兄一同から
「コングラチュレーション」
と拍手が起こる。
聞き慣れない単語と今の状況にただただ戸惑うばかりの近藤。

その夜。
家庭教師の相木に会議室での一件を報告。
前年度全国優勝校のプレッシャーがあるのに、地区予選を制したくらいで”結果”と言われても調子が狂うと話す近藤だが、相木は近藤のテストの結果がこんなに上がるとは思わなかったとこちらも褒め称えてくれる。
「それは……センセのお陰です」
と照れる近藤に、この調子で”僕の後輩”になることを目指してみてはと提案する相木。
ワセダ大学なんて無理だと慌てる近藤だが、
「いやまあワセダは置いといて…まずは高校だよ。墨谷高校」
と相木が話す。
その様子を廊下で聞いていた近藤パパは
(我が息子がみんなから褒められとる!)
と泣いて喜んでいた。
近藤のキャプテンとしての資質を一番疑っていたのは自分であり、それを見事見返してくれた。
これも全て相木のお陰だと。
野球についても春の選抜はベスト8まで行けたが、この夏は”その上”まで期待できるのかと考えるが、全国の猛者共もレベルアップしてくるだけにそんな甘いものではないと考える。
『文武両道』
とは響きのいい言葉だが、そんなことをやっていたら”全国の”の中では勝ち上がれない。
近藤のチームはイガラシ先輩のチームは超えられないと。
だが、近藤パパにとってそれはもういいのだという。
息子がここまで成長できたのだから高望みはしないと。

そして全国から地区予選を制した猛者共がぞくぞくと集結する様子と共に第6話が終了となります。

感想

地区予選が7ページで終わったのは驚きました。
それ以上に井口のいない江田川が青葉に勝てたというのがびっくり。
ここにきて展開が一気にテンポアップした感じです。

また相木が近藤に墨高進学を勧めたシーンはその後どういうやり取りがされたのか気になるところです。

それにしても会議室に入った瞬間の近藤の焦りがよく伝わってきましたw
特に松尾母の印象がなんとも強すぎて……。

次回5月号(4月22日発売予定)ではとうとうあの先輩が現れるとあります。
『OBはベンチに入るな! の巻』
なので、また入っちゃったんですかねw

関連リンク

・第2話「コンセントレーションの巻」
・第3話「丁寧か?雑か?の巻」
・第4話「親父と息子の巻」
・第5話「強打者・近藤!の巻」
・第6話「ある結果の巻」
・「キャプテン2/プレイボール2」感想ページ

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9 Thoughts on “「キャプテン2」第6話感想

  1. 横沢軍団 on 2021年5月29日 at 12:53 AM said:

    小室と久保は卒業してるのになぜか小室父風と久保母らしき人が出席してる…

  2. 横沢軍団 on 2021年5月29日 at 12:48 AM said:

    小室と久保は卒業してるのになぜか小室父、久保母設定っぽい人がいるのかな。
    あと、松尾運ぶのに車を回したダンディーなおじさんは誰の親なのかな?

  3. ちょっとした仮説ですが(笑)。
    墨高は東東京大会の決勝で谷原に雪辱を果たし見事甲子園初出場を決めるも力尽きて甲子園大会は無念の棄権。ボロボロになりながらも最後まで諦めず栄冠を手にした谷口、丸井、イガラシの3人の先輩たちの死闘を、先に中学野球で全国優勝を決め全国の野球の名門校からスカウトが殺到している近藤が田所、相木、今野と共にスタンドで見ていて感動し、谷口たちの無念を晴らすため墨高への進学をその場で決意する。
    こんな流れでプレイボール2は一旦終了し、続いて丸井キャプテンを中心としたプレイボール3の連載が始まる。
    一方のキャプテンはイガラシの弟慎二と松尾を中心に、joyが不動のエースとして前年の夏と合わせて夏春連続優勝の偉業を達成。
    と、こんな仮説を立ててみましたが如何でしょうか?(笑)。

    • 今回の第6話で近藤の墨高進学が現実味を帯びてきただけにありそうですね~。
      その展開だと墨高の次期キャプテンはやっぱり丸井になるとして、投手陣も谷口は抜けても近藤が入って来るから層としては厚いかなぁ。
      倉橋の穴を誰が埋めるかとか色々想像してしまいますw

      一方で墨谷二中のキャプテンは慎二がやるのか松尾がやるのか気になります。
      慎二だと性格的に歴代キャプテンとはまた違ったタイプのキャプテンになりそうだし、どのようなチーム作りをしていくのかも含めて面白いかも?

  4. けん on 2020年2月26日 at 9:56 AM said:

    地区予選がたった7ページで終わったんですか(笑)。確かに驚きますね。てっきり青葉との死闘が再現されるのかと思ってましたが、プレイボール2に追いつこうという考えなのかな?キャプテンの次の発売日あたりには墨高の東東京大会も終わってる頃かも知れませんね。墨ニと墨高が揃って全国大会出場となれば大快挙ですね。墨ニの頑張りは墨高に良い刺激になるでしょうね。
    それにしても青葉は落ちぶれましたね。江田川は井口のワンマンチーム。その井口のいない江田川に負けるんですね。前に井口が江田川をコーチして田所さんに怒られるシーンがありましたが、強そうなチームには見えませんでした。名門青葉の復活はキャプテンの初期を知る者としては念願でもあるんですけどね。あの佐野を上回るキャラクターを作りにくいという背景もあるのかなとは思いますけど。
    次は丸井の登場ですかね?成長した近藤を見て丸井も驚くかも知れませんね。何せ丸井は墨高を一度落ちてますからね(笑)。

    • ここまでゆっくりな展開だったのがいきなりテンポアップした感じでしたw
      井口のいない江田川に負けるなんて青葉どうしちゃったんだろうって気分でしたねぇ。
      けんさんがおっしゃるように佐野以上のキャラは作りにくいのかな。
      やっぱり久しぶりのキャプテン復活だったので青葉戦期待したんですけどね~。

      次回は近藤と丸井の漫才がまた見られるかなと思うと今から楽しみですw

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