第61話「おれの勘は当たるの巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!


試合前日に海釣りを楽しむ川北の幼馴染軍団。
一方の墨谷は川北のエース小野田の速球に慣れるため、井口をマウンドの3メートル手前から投げさせてのバッティング練習に励んでいた。
谷口の
「一旦休憩」
の合図に、皆が息をついてその場に座り込む。
中でも井口は200球以上は投げたようで疲れが見える。
谷口は一旦休憩ではなく午前中の練習をここで切り上げると訂正。
みんなで集まって木陰で昼食を摂る中、井口は1人離れた木陰で息を切らせていた。
「昼休憩は長めに取る」
「それに午後はおれ達もピッチャーを手伝うからな」
「がんばってくれ」
そんな井口を心配した谷口が声をかけるが、井口は全然疲れていないと言い、
「おれはそんなにヤワじゃありません」
「午後もひとりで投げ抜きますよ」
と答える。

そして海釣りに来ていた川北幼馴染軍団は、釣りを終えて久々だという砂浜ダッシュと砂浜キャッチボールを行っていた。
砂浜に足を取られてのきつい状況の中、
「釣りは気が長い人が向いているのか、気の短い人が向いているのか」
と話しながらのキャッチボール。
自分達は昔から気が短く、釣りをしていてもすぐ場所を変え、エサの撒き方も臨機応変に変えるという。
獲物を釣り上げるためにはあの手この手とつくすのだと。
「おれ達は気が短いから釣りに向いている?」
川北4番サードの田辺がそんな結論を口にするが?

再び墨谷高校グラウンド。
日が暮れる中、様子を見に来た田所がまだ練習していた事に驚くが、ボールが見えなくなったので上がると話す谷口。
だが、まだ打ち足りないのでこれからバッティングセンターに向かうと言う。
(谷口……)
(小野田のビデオを見て燃え上がっちまったな)
いつもの谷口らしさに心配しながらも止めはしない田所。
バッティングセンターでは田所が先輩としてスポンサー役を買って出てくれる。
見物人も集まる中で井口のボールよりも速い球を相手にバットを振る谷口と、明日の試合に疲れが残らないか心配する田所。

バッティングセンターのおじさんがテレビで野球を見ている事に気付いた田所が声をかける。
それはナイターではなく川北の試合を録画したビデオだった。
「川北強いよ」
「墨谷…勝てるかな?」
おじさんの言葉に勝てますよと返す田所だが、
「でもな~これ見てると川北…投打ともにレベル高いよ」
「負けちゃうんじゃないのかな~~?」
と、ビデオを見ながらおじさんが続ける。
(ニャロメ~)
(バッテインングセンターのオヤジのくせに野球を見る目ねえなあ~~)
それに若干イラついた様子の田所は、使用されているビデオデッキがVHSな点を指摘。
それを買ったバッティングセンターの社長に買い替えた方がいいと伝えるよう言い出す。
VHSは生産中止でいつか見られなくなるのだと。
何の話かわからないおじさんにVHSとベータの説明を行い、VHSは将来淘汰されると言い切る。
なんでそう思うのか聞かれ、
「おれの勘だがね」
といやらしい表情で答えるが、
「アンタの勘当たるの?」
と返され、ベータの画質や収納性を説明して絶対当たると断言。

そして
「じゃあおいちゃん。わかり易い予言をもうひとつ」
「おれの後輩達ね…絶対甲子園まで行くから!」
と予言。
それもアンタの勘か? と聞かれた田所は、勝負事に絶対はないから自分の勘だと言い、
「だけどおれの勘は絶対当たるから!」
「まあ見ときなって!」
と宣言する。

ここで第61話が終了となります、

感想

今回は墨谷と川北がどうこうよりも、田所さんとバッティングセンターのおじさんの会話がメインだったような気がしますw
墨谷愛溢れる田所が
「墨谷は勝てない」
と言われて意地になるのに対して、おじさんの方はただビデオを見て素直な感想を言っているだけの呑気な様子が印象的でした。
ビデオ競争を読めなかった田所の予言となると不吉な気もしますが……、今度は当たるという見方もできるかもしれませんね。

次号からはいよいよ川北戦が始まるようです。
幼馴染軍団の実力や小野田の速球に墨谷が対応できるかなど気になるところです。

関連リンク

・第57話「バットは振り抜け! の巻」
・第58話「空気を読まぬ男の巻」
・第59話「丸井、現る!の巻の巻」
・第60話「ウチはベータの巻」
・第61話「おれの勘は当たるの巻」
「キャプテン2/プレイボール2」感想ページ

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4 Thoughts on “「プレイボール2」第61話感想

  1. ウチも当時はベータでしたね。田所さんと同じくベータが普及すると思ってました(笑)。
    もし幼馴染軍団があの磯ガラスの少年たちだとしたら、確か「ヨシ」と呼ばれてた少年が主人公だったんですが、この子がポイントになるかも知れません。ヨシは釣りが一番下手くそで仲間から迷惑がられていたんです。みんな横一列に並んで釣り糸を垂らすんですが、一番釣りの上手な子がエサの食い付きの良い真ん中の場所。ヨシは下手くそだからいつも一番端っこ。でもある時、クエが泳いでいるのを発見して、ヨシはクエを一人で釣り上げる決心をしたんです。そしてヨシが巨大なクエと戦っている様子を仲間が見て助けようとするんですが、最初ヨシはそれを拒むんですね。でも最終的には仲間全員で助けあって見事に巨大なクエを釣り上げることに成功するんです。そしてめでたくヨシは真ん中の一等席をゲットする訳ですが、それも残念ながら数日ももたなかったというオチで終わります。この物語を見た限りでは今年の川北はチームワークと最後まで諦めない粘りのチームという気がします。この点は墨高と似てますが、大きな違いは川北には小野田という超高校級の投手がいる点ですね。でも単なる小野田のワンマンチームではないと思うので、果たしてどんな試合展開になるのか予想がつかないですね。でも僕もベータの予言が外れたので幼馴染軍団が磯ガラスじゃないかも知れません(^_^;)。その時はごめんなさいです(笑)

    • 私が物心ついた頃はすでにVHSが勝利していたのでベータと聞くと不思議な気分になりますw

      お話を読ませてもらうとやっぱり幼馴染軍団=磯ガラスの少年たちっぽいですね~。
      今回の話でも一番端っこで釣っていた子がヨシと呼ばれて、自分の釣り糸をみんなの釣り糸に絡ませてしまい怒られていました。

      墨谷と同じ粘りのチームとなると手強そうだなぁ。

  2. ベレーナ on 2019年11月20日 at 7:24 PM said:

    構想から外された井口と、采配ミスからハードワークをする谷口から焦りを感じますね。

    そこを川北戦でどのように乗り越えるかにも注目したいところです!

    • 井口と谷口の焦りは感じましたね~。
      それにしても川北は幼馴染軍団が妙にリラックスしていてなんとも不気味ですw
      谷口達とは対照的なだけに試合にどう影響するのか気になります。

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