第4話「親父と息子の巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!


夜。
近藤の家庭教師を終えた相木が部屋から出ると、近藤のママから調子を聞かれ、続けてその様子を見ていたパパから
「ウチのバカ息子よろしゅう頼んます」
とあらたまった挨拶をされてしまい、恐縮した様子で帰って行く。
相木を見送ったパパに野球部のことで相談があると言う近藤。
それはJOYが生意気にも変化球を投げるのだが、まだ1年生だからやめさせた方がいいのかという内容だった。
近藤は
「選抜ではけっこー通用したんだよね…」
と判断に迷っている様子だったが、パパは少し考えた後
「そんなこと自分で考えなさい」
と突き放す。

翌日の墨二校舎内。
練習時間が短くなったことで勉強するようになった野球部の面々を見て回る校長の姿があった。
そんな校長がお忍びで野球部の様子を見に来た近藤パパとバッタリ遭遇。
近藤に見つからないようにと屋上から野球部の練習を眺める近藤パパと校長。
校長は去年の選抜で
「練習のさせすぎ問題」
が祟って出場辞退となった件を思い出し、近藤はそれを考えてか文武両道路線にシフトしたおかげで、練習時間は短くなったものの内容の密度は確実に濃くなったと話す。
野球部の選手それぞれがひとつひとつのプレーを頭を使いながら丁寧にやっていると。
さらに近藤はベンチに入らないような1年生にまで丁寧に指導しているのだという。
その視線の先ではブルペンで投手陣に指導する近藤の姿が。
変化球を投げる田中に対して
「おい。1年生の分際でカーブなんか投げちゃアカン」
「今は基本のストレートを投げ続けるんや」

と指導。
隣りでそれを聞くJOY。
わざとJOYにも聞こえるよう注意しているらしい。
校長は近藤が面倒見が良く優しいと評価するが、近藤パパは試合になった時に勝負師に徹し切れるかどうか不安だと話す。
さらに近藤パパは練習する選手の中に見慣れないジャージ姿の2人を発見。
校長から彼らがコクガクイン大野球同好会のお兄さんで、
「茂一クンの家庭教師のご友人だということで…」
と知らされる。

場面変わって帰宅途中の相木と今野、そして野球同好会選手の3人。
3人は近藤パパに声をかけられて喫茶店へと入る。
そこで今日の練習を陰から見ていたと聞かされ、それぞれが挨拶を交わす。
野球同好会メンバーでかつては甲子園にも行ったというお兄さんから
「墨二のメンバーのレベルは高い」
「近藤キャプテンの指導法がいいんですかね」
と聞いたパパは、自分もかつては甲子園に行き、そのあとノンプロでもプレーしていたこともあって、幼い頃から息子の野球を見てきたと話す。
だが、正直ちょっと甘やかしてしまい、そのせいで中3になってキャプテンになった今でも自分に甘えてくる。
キャプテンが親に甘えてちゃアカンと考えるパパは、最近自分は一歩引いたところから息子を見て行かにゃダメだと思うようになったのだとか。
だからこそ偶然にも相木が家庭教師になってくれたことは幸運だったという。
勉強の事以上に人生の
「身近にいるスポーツマンの先輩が必要だと思うんだす」
と。
思いがけない評価に言葉を失う相木だが、今野は
「親父と息子って…いいですよね」
と答える。
今野は神社の息子で、小さい頃は親父とよく境内でキャッチボールをしたらしい。
元々親父は今野に野球をさせたかったようだが自分はサッカー部に入ったと。

そして思い出したかのように
「そう言や何年か前…」
「野球バカの親子がウチの境内に出没してた時があって…」
「親子してド下手クソでさあ…」
「いくら練習してもぜんぜんうまくならない。でも本当にあきらめないの」
「ある日ふたりが妙ちきりんなマシンを持って現れた。あれはおそらく親父の工作物」
「今考えるとありゃノックマシンだったのかな?」
「それからものすごい特訓が始まっちゃって…」
と、ある親子の姿を語り始める。
夜中で暗くて顔はよく見えなかったらしいが、あれはしつこい親子だったと。
「今頃どーしてるんだろ? あの親父と息子!」
「甲子園には行ってねーと思うけど」
と笑う今野だが、近藤は父親もちゃんとしたスポーツマンだから幸せだという。
そんな話をしつつ、日頃のお礼だというパパのおごりでおいしい料理を食べるのだった。

その後の帰り道。
相木は今野に先ほど喫茶店で聞いて野球親子について
「その親子ってまさか「谷口タカオとその親父」じゃねーだろーな」
と言うと今野も
「はははそりゃありうるな! アイツしつこかったから…」
と大笑いする。

ここで第4話が終了となります。

感想

周囲からのアドバイスによって練習内容やその方法も工夫するようになった近藤。
そんな近藤にパパもいつまでもなんでも相談に乗るのではなく、自らは一歩引いた立場で見守ろうという、まさに親父と息子の話でした。
あらためて近藤は周囲に恵まれているし、また彼らのアドバイスを聞き入れる素直さを持っているなと感じさせられました。

そして今回はやはり今野から飛び出した野球親子の話もはずせません。
コメントでいただいた中で
「もしそうだったら面白い」
とおっしゃってたその通りになりましたねw

次回は近藤がJOYにある指令を出すそうですがどのような内容となるのか。
12月25日が待ち遠しいですね。

関連リンク

・第1話「レガシーを作れ!の巻」
・第2話「コンセントレーションの巻」
・第3話「丁寧か?雑か?の巻」
・第4話「親父と息子の巻」
・第5話「強打者・近藤!の巻」
「キャプテン2/プレイボール2」感想ページ

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4 Thoughts on “「キャプテン2」第4話感想

  1. 横沢軍団 on 2021年5月28日 at 10:45 PM said:

    谷口はサッカー部に入ってからも神社で練習していたので今野が谷口に気がついていないとしたら悲しいな。

    • サッカーボールを狙った方向へ蹴るためにボールがボロボロになるまで神社で練習していましたもんね。

  2. やはり谷口と父ちゃんが猛特訓したあの神社は今野の神社でしたね^_^
    多分谷口と学区は同じだと思うんですが今野は墨谷二中ではないんですねw
    近藤パパがノンプロで活躍してたのは分かってましたが甲子園経験者だったとは凄いですね。そして相木の友人だというコクガクイン大学の2人のお兄さんも甲子園経験者。どこの高校なんでしょうね?これまで甲子園常連校として描かれていたのは東実、専修館、川北、谷原あたりでしたかね?個人的には丸井が入学した朝日高に登場して欲しかったなって思いました^_^

    • けんさんがおっしゃってた通りでした!
      読んでいて思わず声出ましたよw

      甲子園経験者のお兄さんがどこの高校かは気になりますよね~。
      ここでまた意外な人物と繋がったりするのかなぁなんて想像しちゃいます。
      そのあたりの話も今後語られるのかな?

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