「ファイナルファンタジー」シリーズ第1作目のリメイク版。
光の戦士4人がクリスタルに輝きを取り戻すために旅立つファンタジーRPG。
今でこそ「FF」シリーズと言えばムービー入りまくりの喋りまくりなゲームだが、今作では主人公達の台詞が一切ないという特徴を持っている。
そういった部分でまだまだシリーズの方向性が固まっていない部分が見える1作目という事で、今の「FF」しか知らない世代だと逆に新鮮に感じるかもしれません。
1作目から船や飛空艇といった、後のシリーズにも登場する乗り物が登場。
ただし、船については港でしか乗り降りできないという制限があるのも今作の特徴である。
後のシリーズに登場する船ほど使い勝手はよろしくない。
魔法をショップで購入する点はオリジナル同様だが、お金さえあれば買えるわけではなく、魔法ランクに応じて一定レベルに達していないと購入できない。
また、GBA版からは魔法使用制限が回数からMP制へと変更されており、このスマホ版でもそのシステムが採用されている。
ゲーム開始時に4人の名前とジョブを選択。
下記全6種類のジョブを好きな組み合わせで決定できる。
・戦士
・シーフ
・モンク
・赤魔術師
・白魔術師
・黒魔術師
決定後のジョブチェンジは一切不可能となるので慎重に選びたい。
ストーリーを進めて行き、条件を満たす事で上級職へのクラスチェンジが可能。
より強力な武具などを装備できるようになる。
FC版ではクラスチェンジすると見た目が可愛くなくなったが、リメイク版以降はいい感じにかっこ良くなった。
コマンド受付(ターゲットタップ)時とダメージ表示時に「II」と比べて若干の間を感じる。
でも、戦闘終了からフィールドへの復帰はこちらの方が圧倒的に速い。
スマホ版独自の追加要素は見当たらず。
FC版ユーザーから見ると、GBA版で追加された「Soul of Chaos」と、PSP版で追加された「時の迷宮」の2種類が追加された形となっている。
「Soul of Chaos」
GBA版から追加されたダンジョン。
ダンジョンは全部で4つあり、それぞれに対応したカオスを倒した時点で挑戦可能となるため、お金やアイテム稼ぎにも利用させてもらいました。
最深部では『FF3』~『FF6』までのボス達と戦う事ができ、勝利することで装備品やアイテムが入手できる。
ボス戦BGMはオリジナルで使われていた曲のアレンジが流れるなど、ファンには嬉しい要素となっている(PSP版以降の模様)。
「時の迷宮」
PSP版から追加されたというダンジョン。
4つのクリスタルを解放した後にカオスの神殿1階奥から入れるようになる。
各フロアで何らかの能力や行動を差し出す事で制限時間を分け与えられ、その時間内にフロアの問題を解かなければいけない。
私が遭遇したのは
・最初に見た妖精と同じ動きの妖精を当てろ
・10人くらい通った~番目は亡霊は誰だったか当てろ
といった問題だった。
個人的には苦手な部類のダンジョンです。
雑魚も強いの出て来るし、途中で面倒になって後回しにしましたw
エンカウント率が高い
移動速度が向上しているせいか、エンカウント率がやたら高い。
数歩進むごとにエンカウントするため探索が苦痛。
モンスターの先制攻撃の多さ
あくまで体感ですが、モンスターの先制攻撃の多さが気になりました。
3連続や4連続は何度もあり、多い時は6連続なんてことも。
何か呪いのアイテムでも持っているのかと思いましたよ。
操作関係
こちらも「II」の感想で書いた内容と同じく、各種操作においてスマホ用に変更は加えられているが快適とは感じなかった
選択肢の表示位置などもそうだし、今作では特に魔法一覧表示が狭い上に、スライド操作でスクロールさせられないのが不便でした。
でも「II」では無理だった、
「買い物の際にタップし続ける事で個数を増減させる」
事は今作ではできるんですよね。
戦闘のテンポ
これはちょっと難癖に近い程度の気になる点かもしれないんだけど、エンカウントからコマンド受付まで若干の間がある点や、敵にダメージを与えた際にもわずかだから間がある。
遊んでいるうちにこのテンポに慣れてはくるのだが、その部分以外でのテンポはむしろ「II」よりいいだけに残念だった。
Android版にはPSP版の追加要素が収録されていないとの事なので、全ての追加要素も含めて楽しみたいならこのiOS版が一番いいのかなぁと思います。
個人的に遊びやすかったのはGBA版だったかなと思うけど、それももう相当前にクリアしたっきりなので記憶が定かではありません。
「主人公たちが喋らないFF」
今なら「FFXI」や「FFXIV」なんかもそれに当てはまりそうだけど、オフラインのFFしか遊ばない人にとってはかえって新鮮なのかな。
まぁ単純に喋る喋らない関係なく、シリーズ1作目という事で演出関係は非常に淡々としています。
演出関係に力を入れている2作目以降しか知らないと、ストーリーの繋がりから演出まで淡白に感じるかもしれません。
個人的に気になった点は鬼のようなエンカウント率。
元が古いゲームなのでしょうがないんだけど、ちょっと鬱陶しいくらいにエンカウントします。