iOS版「聖剣伝説 ~ファイナルファンタジー外伝~」の感想です。

ゲーム内容


グランス公国の奴隷剣士だった主人公が、マナの樹を巡る争いに巻き込まれていくアクションRPG。
様々な武器を持ち替えながら、通れない道や仕掛けを文字通り切り拓いて進めて行くのが特徴。

GB版ではそのたびにメニュー画面を開いて持ち替えないとダメだったが、今作ではショートカット(画面右上)に3つまで登録しておくことが可能となった。

オリジナルは1991年にゲームボーイで発売され、2003年にはリメイク版である『新約 聖剣伝説』がゲームボーイアドバンスで発売。
今回紹介するスマホ版はGBを元にリメイクした内容となっており、設定やストーリーなどは出来る限りオリジナルに忠実な内容となっている。
台詞などもそのままのため、キャラデザインが2Dから3Dに変わった事で若干おかしく感じてしまう場面もちらほら見られる。

その他、
・4方向移動がフリー移動に変化
・仲間キャラがダメージを受けると一定時間行動不能になる
・ボスを含む敵の行動パターンが一部異なる
・BGMをアレンジとオリジナルで切り替え可能

など、様々な変更点や追加要素アリ。
オリジナルと比べて便利になっている点もあるのだが、一方で不便なままな部分も。

イベントシーンでの演出も強化。
とは言ってもくどい演出はなく、オリジナルのテンポは損なわれていない。

敵との戦いは武器や魔法を用いて行う。
自然と貯まる画面下のゲージが高ければ高いほどダメージ量が増加。
最大値まで貯めてから攻撃すると、それぞれの武器に応じた必殺技が発動する。

バトルバランスについてボスキャラは軒並み行動パターンが多彩になって強化されている印象だが、一方で雑魚敵から食らう状態異常の確率は下がったように思われる(あくまで体感)

レベルアップ時の
「レベルアップですぜ」
「あんたも成長したもんだ」

というメッセージも当時のまま。

レベルアップすると4つのタイプから成長タイプを選択。
それぞれにステータスの上昇幅が変化する。
こう書くと
「ちゃんと考えて成長させないと詰まるんじゃ……」
なんて心配する人もいそうだが、極振りしない限りは何も考えずに適当に選んでもクリアはできると思います。
わたし、何も考えていませんから。

武器や魔法、アイテムを最大3つまでショートカットに保存可能。
頻繁に武器の持ち替えを要求されるゲームだけにありがたい機能ではあるのだが、どうせならワンボタンでサクサクと切替できた方が良かった。
アイテムにしても「カギ」「マトック」は所持している場合はオブジェの前でそのまま使えるようにしてくれるくらいの改良は欲しかったな。

気になった点

仮想コントローラの操作性
直線的な攻撃をする武器の場合、仮想コントローラでは微妙な向きの調整などがやりにくかった。
また、長期戦になりやすいボス戦では途中で指が動かしづらくなって思い通りの操作ができない場面も。
アクション要素のあるゲームはやっぱりゲームパッドの方が遊びやすいなぁ。
メニュー階層が深い
主にセーブを行う際に
リングアイコン→メニューアイコン→セーブ
の順を進み、セーブ後プレイ画面に戻る際もその逆を辿らなければならない。
基本的にどこでもセーブ可能な今作において、セーブのたびにこの階層を往復するのは面倒。

感想

グラフィックやサウンドをパワーアップしながらも、それ以外の部分はできるだけオリジナルの部分を残した形のリメイク。
キャラデザインに関しても出来る限り個性を強調せず、サウンドもクセのない素直なアレンジ。
仮想コントローラによる操作性の悪さが若干気にはなるものの、リメイクとして見ればおとなしい作りなのでオリジナルファンでも悪い印象はないと思います。

もっともゲームバランスにも関わる点なのでしょうがないが、
・同種のアイテムをまとめられない
・ショートカットはあっても装備切り替えはまだまだ面倒

といった、不便な部分までも出来る限りそのままってのは、今時のゲームに慣れた人だと面倒に感じそう。

あとは完全に個人的な好みになるが、3Dキャラによる対面会話シーンは普通に2Dイラスト表示でもっと表情の変化つけてくれた方が嬉しかったな。
結構キャラデザイン気に入ってるので。

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