第32話「ヤブじゃないの巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!
1対0で東実に勝利し、初戦突破となった墨谷。
東実監督はガックリ力を落としながらも墨谷のディフェンスが強かった事を感じていた。
スタンドの応援団への挨拶も終えてベンチに戻った墨谷ナイン。
「あのボールは……」
そう話すイガラシに谷口は
「実はアレじゃ遊んでるうちに発見したんだ」
という。
2本の指を縫い目に沿ってかけ、ストレートと同じように投げるだけ。
この投げ方なら絶対肘を壊さないのだと。
ここでそれは現代で言う「ツーシーム」なのだと説明が入る。
日は変わって学校で練習中の墨谷ナインの元に、田所がスイカを持って現れる。
みんなが冷えたスイカを食べながら休憩する中、谷口と丸井の姿がない事に気付く田所。
2人はかつて谷口の指の手術をしてもらった広谷医院へ行ったという。
東実との試合で送球を受けた丸井の右手が痛んでいるらしく、医者に見せたところレントゲンを撮ることに。
慌てて広谷医院へ駆けつけた田所が待合室へ飛び込んできたところ、丁度診察室から谷口と丸井が出て来る。
「おい。丸井は大丈夫なのか？」
心配そうに尋ねる田所に、骨にヒビは入っておらず単なる打撲だったと答える谷口だが、丸井と共にその表情はどうにも微妙な感じ。
丸井の右手を見せてもらった田所だが、
「こんなに腫れてるのに…？」
「冷やさなくてもいいのか？」
と、納得がいかない様子。
先生の話では冷やす必要もなく、ほっとけば腫れもひいて痛みも取れるとの診断だったらしい。
帰りは田所が丸井を車に乗せ、谷口は乗って来た自転車を運転。
「どうなんだ？ 丸井……」
「正直…すごく痛いです」
それを聞いた田所は
（あのヤブ医者。テキトーなことぬかしたんじゃねーだろーなァ）
と、どうにも不安げ。
学校に戻った谷口と田所は部室で2人話し合う。
4日後に控えた次の試合に丸井が間に合うのか心配する田所に、骨折はしてないし先生は痛みさえひけば試合に出られると言ったと話す谷口。
要所要所で完璧な守備を見せ、こちらの唯一の得点となった激走に、
「東実戦に勝てたのは丸井のおかげ」
だと話す谷口。
さらにディフェンスが予想以上にうまくいったというが、一方でバッティングはうまくいかず、佐野を全然打てなかったと反省する。
谷口は東実戦を「6対3」くらいで勝つつもりだったのだと言う。
練習試合であそこまでガマンした金属バットでガンガン長打を打つつもりであり、自分達の打力はそれくらいアップしていると思っていたのだと。
「それくらい佐野はすごかったのさ」
そう励ます田所に谷口もそれは認めており、最後まで球威を落とさずに完投した佐野はすごかったと話す。
だが、その結果佐野は最後に倒れてしまった。
谷口は高校のトップレベルまでくると、自分や佐野のように体の小さい選手のハンデがどうしても表れる事を思い知ったようで、今イガラシがその壁にぶつかりつつあると考えていた。
翌日。
練習前の墨谷ナインの元に丸井が駆け込んで来て、
「見て下さい！ 腫れがウソのようにひきましたー！」
と、すっかり腫れの引いた右手を見せて報告。
みんなが喜ぶ中、
「やっぱり！ あの先生はヤブじゃない♡ おれの指を治したんだから！」
という谷口の台詞で第32話は終了となる。
強豪東実相手に初戦突破となった墨谷。
9回に谷口が投げた速いシュートが現代でいうツーシームであり、イガラシにも練習してみたらどうだと言う谷口。
ここでの何か言いたげな？ イガラシの表情も気になるところ。
そして今回は送球を受けた丸井の右手がどうなるのか……っていうのがメインでした。
谷口が丸井を自転車に乗せて病院へ向かうシーンから待合室で「あいかわらず」待たされてマンガを勧めるシーンなど、1年生だった谷口が田所に連れて来られた時のやり取りを思い出させます。
もしかすると次の試合に影響が出るのかとも思っただけに、最後はあっけなく終わった感じです。
谷口のハートマークもどうなのかなｗ
次号では作者取材のため休載のようで、次回第33話は9月19日発売号になるそうです。
「キャプテン&プレイボール パーフェクトBOOK」 （学研ムック）でコージィさんのインタビューが出てますが、今後のストーリー展開を非常に断定的に語っていますね。
コメントありがとうございます！
パーフェクトBOOK、近所の本屋には置いていなくてそろそろネットで頼もうかと思っていたところでしたが、それはぜひチェックしておかなければ……。
シュートは球の重心より左を握れば腕を捻らなくても放れると思うのですが、それはそれでよし。いまの野球を見ていて、何でもスライダーって解説とか実況するのはどうかと思います。スライダーって重力落下は仕方ないとして落ちる球違うやろって。
勉強になります。
私の住んでいる地方ではめっきり野球放送がなくなったのでなかなか観る機会が減りました。
この時期は昼間なら高校野球があるけど、夜にのんびり観るのが好きだった身としてはちょっと寂しい感じですねぇ。
この手の練習でもない、試合でもない話が必ず間にありましたよね、原作も。
ところで、４巻が発売されると、この３２話まで収録ですかね。
１話だけストックのペースがストックなしになり、５巻目は結構先に発売というスケジュールになりそうな。どこかで「大増ページ」という昔よくうたい文句になったことが行われると変わりますけど(笑)。
次戦は聖陵でしょうが、案外ダイジェストで川北まで飛ぶのも良いかもしれないですね。今回の取材を活かして。
キャプテンやプレイボールでも野球以外のシーンでも印象に残る場面が多かったですね～。
4巻は明日発売だし31話までじゃないでしょうか（買うの忘れないようにしないと……）。
次回が休載という事で隔週だから1回抜けると1ヶ月先になるんですねぇ。
おそらく次は聖陵相手だと思いますが、それまで色々想像して待ってみますｗ
本日ようやく4巻を手に入れましたが32話まで収録されていました。