第87話「さすがの甲子園球児の巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!
田所電機商会前。
店の前で三脚にカメラを設置して構える田所父。
そのカメラの前に立つ田所を撮影する。
そして講談予備校では授業中の倉橋。
(今頃我が後輩達は入場行進してるんだなあ…)
甲子園では入場行進が始まっており、国旗掲揚と君が代が流れる中、
(まさかおれの人生でこんな位置から日の丸をながめる日が来るとは…)
(あの墨谷二中のヘタッピ野球部から始まって……)
と、丸井は興奮気味の様子。
その後、大山高校主将東郷による選手宣誓へ。
堂々とした東郷の迫力に丸井は圧される。
(す…すごい迫力だった)
(さすがの甲子園球児ってカンジだった)
(おれ達はやっぱ”都会の田舎球児”だ! こんな風にはできない!)
そんな東郷と目が合う丸井。
睨みつけるような視線に宿舎での顔とは別人だと終始圧されっぱなしの丸井。
その後はバスでグラウンドへ移動して練習開始。
その様子を大山高校が練習をやめて偵察に来ていた。
「今打ってるのが……」
「久保って言ってましたね」
「2年です」
「背番号9」
「決勝戦でホームランを打った――とある」
「たしかに飛ばすな」
それぞれが手元にある『”79甲子園』を手に、バッティング練習する墨谷の選手をチェック。
続いて丸井。
「丸井クンも打つ」
イガラシ。
「これもよく打つ」
その後も打つ選手全員が打ちまくる様子に大山高校は驚かされた。
「こりゃ墨谷の打撃はすごいぞ」
倉部監督は墨谷野球部の部長が
「甲子園を決めてからはバッティングしかやっていません」
と言っていた事を思い出す。
20日くらいこうやって打ちっ放しだからこうなったのか。
「それに墨谷ナインはこの遠征地に来て伸び伸びとやってるように見える」
と言い、自身が谷口にマイペースで伸び伸びやることとアドバイスした事について、
「これは敵に塩を送っちゃったか?」
と考える。
続いてピッチャーに目を向ける。
現在バッティングピッチャーをやってるのは松川。
背番号1のエースだと東郷から聞かされ、
「たしかにいいタマを放るとは思っていたが…」
「しかしこりゃバッティングの方が完全に上回ってるな…」
と評する倉部監督。
ここでピッチャーが松川から井口に交代する。
まずその球速に大山ナインは驚かされるが、それも難なく打ち返すバッティングにもあらためて驚く。
続いてイガラシがマウンドへ。
「ナルホドこれか」
「正規のピッチャーにブルペンでは投げさせずバッティングピッチャーだけをやらせる」
谷口の言葉を思い出す倉部監督。
「これも速い! こんな小さなピッチャーがこんな豪速球を!」
そしてイガラシの球速を見てビックリ。
最後に近藤がマウンドへ。
「あれは近藤クンだな」
「ベンチから外されちゃった。1年だからかな…」
だが、近藤の球を見た大山ナインは、
「このタマを外しちゃったの!?」
「すげぇボールだ!」
と驚愕。
その球を相変わらず打ち返すバッティングに彼らの中で墨谷の評価は大きく変わった様子。
その中で東郷は、近藤はベンチに入ってないから、松川、井口、イガラシの3人をインプットするよう選手たちに指示。
だが倉部監督は
(しかし…こりゃ初出場だと思ってナメてると痛い目に合うぞ…)
と警戒心を強めていた。
その夜。
倉部監督が谷口の部屋を訪れて来た。
そこで明日の試合についてある提案をしてくる。
「私ね…大昔から気になってることがありましてね…。これがひとつイヤでイヤでしょうがなかったんです」
「ランナーが2塁に行ったら当たり前のようにバッターにコース教えるのあるじゃない。明日の試合、お互いにあれやるのやめにしませんか!」
と。
ここで第87話が終了となります。
前半は大山高校キャプテン東郷に圧される丸井、後半は墨谷の練習に圧される大山高校の反応が印象的でした。
でもこれで初出場校相手だと油断は一切してくれなさそうですね。
一方の墨谷は半田が大山高校について調べてくれていそうだし、この様子だと結構接戦になるのかなぁ。
次回は
メンバー表を見て驚く大山高校!『第4試合の恐怖』の巻
どんな試合になるか。
楽しみです。
・第83話「背番号を返してくれの巻」
・第84話「甲子園を見に行こうの巻」
・第85話「甲子園の土の巻」
・第86話「電話は鳴ったの巻」
・第87話「さすがの甲子園球児の巻」
・「キャプテン2/プレイボール2」感想ページ
・「キャプテン」連載開始50周年記念特集ページ
・キャプテン2(13)
・キャプテン(1)
・プレイボール2(1)
・プレイボール(1)
いつもありがとうございます。 その頃の甲子園大会だと、箕島高校の春夏連覇、とドカベン香川の浪商でしたね。 当時ジャンプも毎週、読んでいました。 大山高校を退けて、浪国と延長18回の激闘を…。
こちらこそいつもありがとうございます!
浪国と当たったらあの監督は目の色変えて向かってきそうですねぇ~。
練習試合で投げたピッチャーのその後も気になるし対戦して欲しいです。
次回、「メンバー表を見て驚く大山高校!『第4試合の恐怖』」?
ということは、墨谷の登場は2日目の第4試合で、近藤が先発メンバーに名を連ねると?
でも近藤って鈍足で、ピッチャー以外は一塁くらいしか守れそうもないですよね。
いったいどういう先発オーダーになるんでしょう?
大山高校がメンバー表見て驚くとなるとやっぱりそうなりますよね~。
確かに近藤はピッチャー以外だとファーストくらいかなぁ。
他は怖いし……。
一方で気になるのは、第4試合だとほぼ確実にナイターになることで……。
ナイター練習などやったことも無い墨谷にとって、落とし穴になりかねない。
そもそも墨谷、試合でもナイターやったこと有りましたっけ?
墨谷の試合でナイターってなるとちょっと記憶にないですねぇ……。
アニメのプレイボールの谷口の1年夏の東実戦では、激戦の末に最終回9回の墨谷の攻撃時にはナイター試合になってたというのはありましたね。
コメントいただいて観てきました!
確かにアニメ版は最終回夜になっていますね~。
近藤は墨谷二中時代はライトも守っていましたが、守備のほうは、お世辞にも褒められたレベルではありませんでしたよね。
こんにちは。
田所も倉橋も甲子園に見に行かないのかなぁ?とそっちのほうが気になりました(笑)
けんさん、こんにちは~!
二人とも行きたくてうずうずしてそうですよね~。
田所さんなんかは仕事父親に任せて飛んできそうだけど(笑)
近藤って入場行進でも目立つと思うのですが、
大山高校気付かないんですかね(笑)
ところで昭和54年とはっきり出ましたね!
箕島の春夏連覇に星稜との延長18回。
浪商のドカベン香川と牛島のバッテリー等。
印象深い大会でした。
あんまり裏のやり取りはせず、
野球の試合で墨谷ナインの活躍で盛り上がりたいですね。
’79と明確に描かれてましたね~。
昭和54年かぁ……私は記憶すらない年齢です(笑)
倉部監督の提案に谷口がどう答えるか気になるとこですねぇ。
実力は大山高校から見ても驚かれるほどみたいだし、お互いに普段通りの実力が出せれば面白い試合になりそうかなぁ。
あー、そういえばプレイボールではコース教えてましたね。
現実では禁止だと知った時に「プレイボールではやってたけど、当時は良かったのかな?」と疑問に思いましたが、この反応を見る限りグレーゾーンだったのかな?
谷口の反応も気になります。受け入れて正々堂々と戦うのも、徹底して勝利にこだわるが故に拒否するのも、どちらもありそう。
私も現実で禁止だと知ったのはだいぶあとでした。
倉部監督の提案を谷口が受け入れるのかは気になりますよねぇ(笑)
案外素直に受け入れそうな気もするけど……。
昭和の頃だとサイン盗み等は別にルール違反ではなく、サインを盗まれたと思ったらサインを変えればいいと、野球辞典かなにかではというそういう風に説明されてましたね。でもスポーツマンシップ的にはよろしくないので自重しなさいとかそんなんだった覚えが。
気になることが一つ。
夏の甲子園の開幕直前には、各校のベンチ入りメンバーが新聞に載るはずです。
少なくとも朝日新聞には。
そしてその時点では、墨谷のメンバー表は変更済みのはず。
大山高校側、そちらは見なかったのでしょうか?
大山高校の反応見ていると見ていない感じでしたねぇ。
偵察来た時全てを初めて知るみたいな反応でしたし……。
お疲れ様ですm(_ _)m
大山陣営の手に79甲子園があったのら、谷口君なら見逃してないでしょう、となると載ってない近藤はどこかしらで使うでしょうね。
僕は先発は信頼性込みで1番安定感あるイガラシに1票投じます。
墨谷のバッティングを警戒するあまり、ボールが多くなり四球も増え、大山は苦しい展開になるのかな?
第4試合の恐怖はやはり暗さや慣れない照明あたりですかね。
とにかく初戦勝利フラグに見える今号でした、次号が待ち遠しい。
墨谷のバッティング練習にかなり驚いていましたからねぇ。
警戒して自滅してくれれば少しはラクになりそうですが……。
第4試合の恐怖となるとそのあたりになるかな?
色んな要素が絡んで接戦になりそうかなとも思っているのですが、ほんと次回楽しみですね~。